2022年(1月〜3月)のメディア掲載情報
雑誌『美ST』2022年05号(2022年03月17日発売)
特集「家族の肌と体と健康を守る美容弁当7つのルール」(P172掲載)に慶田院長の取材記事が掲載されました。
お弁当はそれだけで食事が完結します。だからこそ、全体のカロリーや栄養バランスも作る人の配慮次第です。美容と健康に配慮した食材を詰め合わせて、家族の美と健康をさりげなくサポートすることができるのです。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医として美容皮膚科で働きながら、大学生と9歳の娘さんを育てるお母さんとして慶田院長の毎日作っている"美容弁当"が紹介されています。
【お年頃の娘が喜ぶ鉄分たっぷり弁当】
好き嫌いをなくすチャンス!健康的な食習慣が身につきます。
■中身は?
・鮭の塩麴焼き
・ホタテのバター醬油焼き
・れんこんとひじきの煮物
・パプリカと人参の醤油麹和え
・オクラとえのき、鰹節と梅肉和え
・プチトマト、ベビーリーフ
・枝豆ときのこのまぜごはん
ヘム鉄たっぷりのホタテ、アスタキサンチン豊富な鮭をメインに。ご飯は炊きこまず混ぜると彩りが良く。プチトマトのヘタも外し、傷みを防ぐため食材の水分はしっかり除いて素手で触らないようにしています。
小学三年生の娘さんには毎日、大学生の娘さんには週1~2回お弁当を作っているそう。成長期のお嬢様たちに必要なたんぱく質、貧血防止のヘム鉄が含まれる食材を意識。カラフルに多品目をいれると自然に栄養も整います。野菜や果物の色素に含まれるポリフェノールで抗酸化も。空腹時に食べるお弁当に野菜類を入れ続けることで好き嫌いのない健康的な食習慣となるよう心掛けています。日本のお母さんは頑張りすぎていますから、毎日のことなので無理をしすぎないことも大切です。
是非ご参考になさってください。
雑誌『MAQUIA』2022年5月号(2022年03月22日発売)
特集「0からわかる美容医療BOOK」(P179~180掲載)に当院の治療が紹介されました。
【お悩み別・おすすめ美容医療 ボディ編】
ボディは顔よりも範囲が広く、悩みの種類も様々です。
■膣の引き締め
筋層まで熱を届け、弾力も潤いも回復『ヴィーナスハイフ』
『ヴィーナスハイフ』(V-HIFU)に用いるウルトラヴェラは、超音波を用いて女性器(膣・大陰唇など)のたるみを強力に引き締める、世界初の「膣引き締め機器」です。
顔のたるみ治療の最高峰「ウルセラ」と同じ超音波によるHIFUシステムを用いた「女性器専用若返り治療」マシンです。表面には傷をつけずに、エネルギーを正確に狙った層(深さ)に届け、点状に65~70℃の熱凝固点を多数作ります。施術直後には伸びたコラーゲン線維の収縮による引き締め効果が、長期的には新しいコラーゲン線維の再生により、緩んだ膣や膣口を強力に引き締めます。
膣周囲を支える「筋層」にまで作用し、土台から収縮させます。ヴィーナスハイフは深部への効果が強力なので、尿漏れや子宮下垂の予防にも効果的です。
膣内の粘液分泌量減少による乾燥や粘膜の萎縮には、『膣内フラクショナルCO2レーザー』照射でふっくらした粘膜に再生させるのがベスト。
また、会陰エリア、大陰唇の黒ずみ、たるみ、しぼみには、『ヒアルロン酸注入』や『ピコレーザー照射』の併用がおすすめです。
■痛みやダウンタイムは?
施術時間は30分程度、1回の治療で緩みが改善します。治療後、膣の粘膜表面には傷などダメージがなく、熱さや痛みもほとんど感じません。効果を感じるまでは0.5~2か月。効果の持続は約1年です。治療直後から普段通りの生活をしていただける点も人気の治療です。
■効果
・膣の引き締め、膣の弾力アップ
・尿漏れの改善
・産後の膣ケア
・女性器の若返り、大陰唇の引き締め
・性交痛の改善、感度の向上
・膣炎の予防
※施術をご希望の場合は、1年以内の子宮頸がん検診結果をご持参いただきます。施術をお受けできるのは、検診結果に問題がなかった方、未治療の性器ヘルペスなどの感染症の無い方に限ります。また、生理中は照射できませんので予めご了承ください。
【マキアスタッフが体を張った劇的ビフォーアフターを大公開!私に合った美容医療をお試ししました】
美容医療初体験のマキア編集部N様が、実際に当院で『ダーマペン4』を体験頂いた様子をリアルなレポート形式で掲載されています。
編集部N様コメント
「顔全体に針を刺すと聞いていて正直、怯えていたのですが、痛み逃しの術を熟知している先生のおかげで拍子抜けするほどラクに終了しました!マスク生活になって気になりだした毛穴が目立たなくなり、昔の肌に戻ったようです。赤みは5日で引き、2週間で肌が絶頂になりました!」
■『ダーマペン4』とは?
ダーマペン4は16本の極細針が付いており、非架橋のヒアルロン酸を塗布した肌の上を滑らせながら、1秒間に120回という速さで上下の高速振動を繰り返し、あっという間に万単位の微小な穴を開けます。肌が本来持つ創傷治癒力により、針孔が修復される過程で多様な成長因子が放出されて新陳代謝が高まり、活性化した線維芽細胞がコラーゲンやエラスチンを大量に産生してハリのある滑らか肌へと導きます。
さらに、当院では高密度に開いた針孔から成長因子やミネラル、ペプチドなどが数十種類配合されたカクテル製剤「BENEV Rejuvenating Complex」を肌内部まで浸透させるため、相乗効果で肌の再生力が飛躍的に高まり、より高い美肌効果を得られます。他にも、白雪注射やサイトプロMDなどのメソ薬剤を導入できます。緩んだ肌にハリを与え、加齢とともに生じる毛穴の開き・肌のしぼみ、小ジワなどの症状を改善するだけでなく、ニキビ跡や傷跡、妊娠線にも効果的です。また、毛包内の角質を排出させ肌のターンオーバーを正常に戻す働きがあるので、毛孔性苔癬治療としてもおすすめです。
■痛みやダウンタイムは?
超極細針を使用しており、一定の圧力で振動を与えながら均一に針孔を形成できるので、皮膚へのダメージが最小限です。効果の高い外用麻酔クリームを十分に効かせてから治療を行うため痛みは少ないです。針の長さを長くした場合や額などは、部分的にチクチクした軽い痛みがあります。
目に見えないほどの小さな針孔は、治療後1~2時間程度で塞がり、施術直後から生じる赤みやヒリヒリ感の度合いは、針の長さの設定により異なりますが、ほとんどの場合、数時間~半日程度で自然に消腿します。目周りや施術を多く重ねた部位には、2~3日間針痕が赤く残ることがありますが、メイクでカバーできる程度です。
■効果
・鼻や頬の毛穴の開き、肌質(キメ・ハリ)、目元・口元の小ジワ改善
・ニキビ痕、傷痕の改善、妊娠線、肉割れ改善
・毛孔性苔癬(二の腕・背中のブツブツ)が気になる方
・CO2フラクショナルレーザーよりダウンタイムの少ない再生治療をしたい方
3週間毎に3回連続で治療をお受けいただくと、ぐっと満足度が高まりますのでぜひお試しください。
是非ご参考になさってください。
雑誌『MAQUIA』2022年4月号(2022年2月22日発売)
特集「"抗酸化"こそ、大人肌に効く!エイジングケアの2大スター『レチノール』と『ビタミンC』に大注目」(P146~147掲載)に慶田院長の監修・取材記事が掲載されています。
シミ、しわ、たるみなどのエイジングサインに確かな手応えをくれると皮膚科医が太鼓判を捺すのが、抗酸化成分。その美容効果について解説しています。
若い頃からの継続ケアがカギ!
シミやしわ、たるみなどのエイジングサインを引き起こす大きな原因となるのが酸化ストレスです。40代で肌の抗酸化力が急速に低下することで老化サインも深刻化します。大事なのは、酸化ストレスをいかに消去するかということ。レチノールとビタミンCはそのスター的存在です。美容施術前に集中的に取り入れて予防的に使うのもおすすめです。
■「レチノール」
肌の新陳代謝を高めて、コラーゲンを増やす働きもあります。肌表面を整えながら、シワ改善や弾力アップにも尽力。
●選び方
製品は高濃度で浸透処方にこだわったものを選んで下さい。短期&長期の両方で効果が期待できるレチノールは、朝晩使うのがポイントです。朝は日焼け止めを重ねることも忘れずに。
●注意点
まれに敏感肌や使い始めはレチノイド反応(粉ふきや赤みなど)が起こりやすいです。保湿剤をたっぷり塗り、2~3日休みを入れながら少しずつ慣らしていきましょう。
●適切な頻度で塗り続けるのがコツ
ビタミンAの一種で高い抗酸化力を発揮し、ターンオーバーを高める作用があります。速効的に不要なメラニンなどのくすみを代謝しつつキメを整え、長期的にはコラーゲン繊線維に作用し、ちりめんジワシワを改善したり、表皮の厚みを増す効果も。夜はもちろん、朝のUVの下に塗っておくとより効果的です。
『ナノメッドVA(高濃度レチノールクリーム)』価格:16g/¥6,500 (税別)医療機関専売
高浸透型純粋レチノールを0.1%と高配合。さらに、浸透サポート成分ナノキューブが基材なので、角層を越えて表皮内の奥まで浸透します。濃度が市販品の数倍高いので、保湿クリームをたっぷり塗った後に薄く塗り重ねれば十分な効果があり、費用対効果が良いのも人気の秘訣。
さらなる効果を求めるなら薬効の高いレチノイン酸もご用意しています。
『トレチノインナノエッグ(レチノイン酸クリーム)』 価格:5g/¥4,000 (税別)医療機関専売
ナノカプセル化されたレチノイン酸で、従来品で問題になっていた、赤み・ひりつき・皮むけなどの炎症反応が大幅に軽減されて使いやすくなりました。通常のレチノイン酸よりも高い力価を持ち、低用量でも高い表皮層のターンオーバー促進効果が得られます。
■「ビタミンC」
毛穴、透明感、キメ、ごわつき、シミなど様々な肌悩みにマルチにアプローチをする、エイジング万能薬的成分。
●選び方
ビタミンC製品も有効濃度とデリバリー技術の高いものを選んで下さい。敏感肌でなければ、こちらも朝晩、毎日の使用が基本です。朝の使用後は、レチノール同様日焼け止めもマストです。
●注意点
高濃度ビタミンCでのケアは乾燥肌の方の場合、肌が乾きやすくなることもあるので、優秀な保湿剤とセットで使用しましょう。
●インナーケアでもぜひ取り入れて
酸化ストレスから肌を守りながら肌荒れを防ぐと同時に、黒化メラニンを白く戻す還元作用があります。さらに、コラーゲンの合成を助ける作用も。スキンケアで使うだけでなく、サプリメントなどインナーケアとのW使いで、内と外からケアするのがより効果的です。
『巡活ローション(プロラヴィッシュローション)』 価格:30g/¥5,000(税別)
高浸透型ビタミンCとコラーゲン・エラスチン・セラミドなど保湿成分もリッチな化粧水。Ph(酸性度)が中性の処方だからピリピリカサカサしないので肌が弱い方でも安心です。
■その他オススメの抗酸化成分
アスタキサンチンやフラーレン、話題のファーンブロックなど、注目の優秀抗酸化成分もチェック。
●色々ある中から何を選ぶかが肝
紫外線の酸化ストレスを除消去するファーンブロックや、アスタキサンチンなど、優秀な抗酸化成分はいろいろありますが、しっかり効くレベルまで落とし込める濃度や浸透処方がポイントになります。そういう意味でも研究の裏打ちのある信頼のコスメを選ぶことが大切ですね。
■ビタミンA,C,Eは抗酸化のエース
ビタミンA(レチノール含む)やビタミンC、さらに体内の脂質の酸化を防ぐビタミンEはビタミンのエースと呼ばれる高い抗酸化成分の代表。この3つは普段の食事で意識的に取り入れましょう。
アーモンド・ナッツ類、シャケ、卵、鶏と豚のレバー、色とりどりの旬の野菜など、スキンケアやサプリだけでなく、毎日の食生活から抗酸化成分を摂取することも大切です。
皮疹を正確に診断したうえで、基本的なスキンケア、適切な外用薬の処方をさせて頂いていますので、是非一度ご相談くださいませ。
雑誌『steady.』 2022年4月号(2022年03月07日発売)
特集「その肌の不調ももしかしたらアレルギーかも?花粉の季節でも快適に過ごす方法は?」(P62~63掲載)に慶田院長の監修・取材記事が掲載されました。
今年も、花粉症の本格シーズンが到来!マスク生活が続く中、さらに花粉による肌の不調に悩む人に向けて、ケア方法を解説しています。
【花粉によって引き起こされるアレルギーとは?】
目のかゆみや充血、せき、鼻水、のどの違和感、頭痛、肌荒れetc.
・症状は人によってそれぞれ
目や鼻、喉など粘液の部分で起こるのが花粉症です。スギやヒノキの花粉によるアレルギー症状をイメージする方が多いですが、その他の植物でも生じます。花粉の殻の中にはアレルギー反応を起こす抗原物質が入っているのですが、粘膜の水分に触れると殻が壊れて抗原が露出し、粘膜では異物を排除しようとしてアレルギー反応が生じます。流涙、眼球結膜の充血、目の痒み・ゴロゴロ感、鼻汁、くしゃみ、喉の違和感などが症状です。
一度、感作が成立し抗体が作られると、同じ抗原に対しては毎回同様の反応が起きます。本来は、湿った粘膜部分に症状が出ますが、皮膚のバリア機能が弱まっていると、穴が開いた状態なので、皮膚でもアレルギー反応が起こり、赤みや痒みを伴う湿疹が出ることもあり、これを「花粉皮膚炎」と呼びます。ひとえに花粉症といっても症状はさまざまです。
Part1.■花粉症かも?と思ったらするべきことは?
花粉症の疑いがある場合、まずは自分自身でしっかりガードしていきましょう。まずは花粉を体に触れさせないようにするのが重要です。
・外出時はメガネや髪の毛をまとめて、マスクを着用する。
外出時のファッションは、髪はコンパクトにまとめて。春のアウターは、スプリングコートやブルゾンなど、表面がツルツルした素材のものだと花粉が付着しづらいです。マスクやメガネも効果的です。メガネは、花粉専用のものでなくても、十分効果はあります。
・帰宅後はすぐお風呂に
外から帰ってきたらすぐにお風呂場に直行して、入浴してしまうのが一番。花粉をすぐ洗い流すと安心です。お風呂に入らないのであれば、玄関先でアウターを脱いで部屋着に着替えましょう。なるべく早くメイクを落として、目洗いや鼻洗い、うがいをすることがポイントです。とにかく体に付着している花粉を取り除くことを優先して下さい。
・玄関の前で服をはたいて花粉を持ち込まない
アウター類は玄関先で脱いで、ブラシで払ったりはたいたりして、付着している花粉をオフ。できれば、玄関から寝室やリビングなど、部屋の中にアウターを持ちこまないほうがベターです。
・抗アレルギーの市販薬で対策を
抗アレルギー薬を飲むことも大切です。診断済だけれど病院に行く暇がないという人は、市販薬で対応を。クラリチンやアレジオンなどは処方薬と同じなので、治療薬として有効です。
花粉からくるアレルギー性皮膚炎の痒みにも効くので、ぜひ試してみて下さい。
・腸を整える
インナーケアでいうと、免疫力を高めることがカギ。そのために腸内環境を整えましょう。腸の調子がいいと、皮膚のバリア力も高まります。ヨーグルト、納豆、甘酒など、なんでもいいので発酵食品を複数取り入れ、快食快便に。
・洗濯ものは部屋干しする
この時期は、洗濯物は室内で干して、衣類に花粉がつくのを避けましょう。朝はまだ飛散
量が少ないですが、少しでも窓を開けると入ってきてしまうので、気をつけましょう。
・家では空気清浄機をつける
コロナ禍なので換気がも大切ですが、窓を開けると花粉が入ってきてしまいます。そこで、空気清浄機を活用しましょう。花粉シーズンは、24時間回しっぱなしでもいいくらいです。
・朝に掃除機をかける
部屋に入った花粉は、夜の間に床に落ち、モーニングアタック(朝にくしゃみがたくさん
出る)を誘発。朝、人が動いて花粉が舞い上がる前に、マスクをして掃除機をかけて。
Part.2■花粉アレルギーと肌
季節の変わり目である春先は、肌が揺らぎ、バリア機能が低下している可能性も。花粉アレルギーによる肌荒れ対策法をレクチャー致します。
・花粉症皮膚炎とは?
花粉によるアレルギー反応で、肌に赤みやかゆみなど湿疹症状が出ること。症状の出方は、それぞれの肌の持つバリア力により異なります。鼻を噛んだり目がかゆくてこすった部位は特に生じやすいです。
・どんな症状が多いの?
スギやヒノキ花粉が飛ぶ時期に、目のまわりや頬などに起こる湿疹症状。カサカサ、ブツブツ、赤みなどで、かゆみを伴うこともあります。
・花粉症皮膚炎になってしまったら?
どんな肌トラブルでも、保湿をすることが治療に欠かせません。花粉症皮膚炎は、冬の乾燥した空気に肌がさらされ、水分も奪われ、バリア機能が弱まっている時季に、花粉が付着することで起こるもの。バリア機能を高めるためにはクリーム類でしっかり保湿するのが大切です。うるおいが逃げないように、洗顔やスキンケアの見直しをしましょう。この時季、あえて新しいアイテムをプラスすると肌への刺激になることがあるので、使い慣れたアイテムでケアするほうがベター。同時に肌のバリア機能を高めるために生活習慣の見直しも大切です。
『セラミドバリアクリーム 30g』 ¥5,000(税抜き)
潤いのある美肌に欠かせない「角層のバリア機能」に着目し開発した、天然セラミドを主成分とする当院オリジナル高機能保湿クリーム。
1. まず第一に保湿を。花粉症皮膚炎の時の正しいスキンケアは?
(Point1)クレンジングや洗顔料などを見直す
拭き取りタイプのクレンジングは肌への刺激が強くなります。洗顔料もマイルドに洗えるものがおすすめです。摩擦の負担が少ないクレジングジェルや、やわらかい泡で洗う泡洗顔を選んで、肌をやさしく洗うようにしましょう。
(Point2)洗い流す時はぬるま湯でため洗いを
入浴の際に熱いシャワーで洗顔する人も多いと思いますが、バリア成分である角質細胞間脂質まで洗い流してしまいます。洗顔のときは、36℃程度のぬるま湯を洗面器に溜めて、パシャパシャと掛け流しするように洗うとグッド。
(Point3)スキンケアは保湿成分を含む"モイスチャライザー"を選ぶ
モイスチャライザーとは、セラミドやアミノ酸、グリセリンなど、水分保持作用のある保湿成分が含まれる化粧品のこと。バームやオイルは、保湿効果はほとんどないので、モイスチャライザーのアイテムを投入をしてうるおいをしっかりキープしましょう。
2・生活習慣を見直そう
(Pont1)適度な運動、睡眠が肌のバリア機能を高める
きちんと食べて、体を動かし、睡眠をとるという基本的な生活習慣を整えるだけでも、体の抵抗力を高めることができ、バリア機能をアップしてくれます。軽いランニングやストレッチなど運動習慣を身につけましょう。
(Point2)リラックスタイムを意識して設けストレスコントロールを
心身のストレスや、自律神経の乱れは肌のゆらぎに直結します。夜はアロマディフューザーで香りを楽しんだり、お風呂にゆっくり浸かったりして、1日の終わりにオフの時間を作りましょう。
(Point3)良質なオイルを取ってセラミドの生産を
肌の水分保持の80%を担っているといわれている、うるおいの元である角質細胞間脂質。この成分の半分がセラミドです。セラミドを生産するために、良質なオメガ3系のエゴマ油や亜麻仁油、オメガ9系のオリーブオイルなどを取り入れましょう。
・目周りのメイクはNG?
ちょっと目がかゆい程度なら、大丈夫ですが、鼻水が出ていたり目の周りが真っ赤になっていたりするなら、アイメイクはお休みをしましょう。クレンジングの刺激が、症状を悪化させます。
・メイクをするときはここに注意
洗顔やクレジングの負担が軽くなるように、ベースメイクは重くしないのが鉄則。お湯や洗顔料のみで落とせるような、軽めのものだと安心です。パウダーファンデーションを使う場合は、付属のスポンジではなく、パウダー用のふかふかのパフに替え、肌にスタンプ塗りで摩擦をダウン。指で塗る場合は、人差し指だと力入りすぎるので、力があまり入らない薬指でやさしくタッチを。メイクブラシを使うなら、素材にこだわりましょう。肌当たりのよい獣毛タイプがベターです。
・UVケアはプロテクター効果があるものを
最近では、日焼け止めにも花粉をブロックする処方のものも登場しています。そういうアイテムをプラスして、花粉が肌に付着するのを防ぐのも予防策としておすすめです。
『ラロッシュポゼ UVイデア XL 30g』 \3,400(税抜き)
UVA、UVBを幅広くカバーし、白く残らないため、化粧下地としてご使用いただけます。日常のお手入れにおすすめしたい日焼け止めです。
・かゆみが止まらない場合は?
かゆい部分を冷やしてあげましょう。小さい保冷剤にハンカチを巻いて皮膚温を下げると、かゆみが沈静化します。あくまで緊急対策として行い、あとは皮膚科で治療してもらいましょう。
・マスク蒸れと併発した場合は?
マスクの長時間着用で、マスク内部がムレて肌の環境が劣悪になる場合もあります。不織布マスクの繊維が水分や油分を吸ってかなり乾燥するので、シルクやコットン製に変えたほうが◎。花粉ブロック力を高めるなら、不織布と二重にしましょう。
・日中もブロックを
マスクから露出しているおでこや目まわりなどは無防備です。軽めのファンデーションを塗ってセカンドスキンを作ったり、花粉の付着を防ぐスプレーを使ったり。アレルゲンに触れない工夫をしましょう。
是非ご参考になさってください。
雑誌『女性セブン』2022年3月10日号(2022年2月24日発売)
特集〝実は侮れない!残念なできもの事典″(P109~113に掲載)に慶田院長の監修記事が掲載されました。
気づいたら、新たにポツポツができていて...など、年齢とともに得体の知れない〝できもの″が増え、気にしている女性は多いと思います。とはいえ、見た目に支障がないからと、放置をしている人が多いのも現状。しかし、放っておくと重篤な病を引き起こすケースもあります。そこで今回は、良性から悪性まで、知っておきたい20種のできものとその対処法を紹介します。
■それって実は、やっちゃダメ!!良性と悪性で20種以上
一口に「できもの」といっても、良性だけで約100種、悪性まで含めると200種近くあります。50代から増えてくるできものとして多いのは、老人性疣贅(老人性イボ)、老人性脂腺増殖症、アクロコルドンなどで、年齢を問わず良くできるものは、色素性母斑(ほくろ)、稗粒腫、粉瘤などです。これらはいずれも良性の腫瘍です。たとえ良性でもできものはあくまでも腫瘍です。自然に取れることは、まずありません。しかし、ひっぱったりひっかいたりしたら取れると考える人や、洗顔料や化粧品、民間療法などで取れると勘違いしている人もいらっしゃるようです。できものには種類が多く、悪性のものもありますから、自己判断し、無理に取ろうとしてはいけません。ホクロだと思って鍼灸治療で焼き取ろうとしたところ、実は悪性腫瘍で症状を悪化させた患者様もいました。たかが、イボやホクロだろうと侮って放置したり、自力でなんとかしようとせず、必ず皮膚科専門医に相談しましょう。
■正体を知れば不安も軽減。知っておくべき大人のできもの20選
【良性】
◇色素性母斑(ホクロ)
大人になってから全身にできることもあり、サイズは直径10mm以下が多いです。
良性の腫瘍で、色素を作る細胞が増殖したものです。生まれつきある場合もありますが、成長の過程や大人になってからもできる場合もあります。多くは直径10mm以下で、平らなタイプから中央が膨らんだものまで形状はさまざまです。ほくろの中に毛が生えることもあります。色は肌色、茶色、グレー、黒などで全身にできますが、足裏や足指の場合は要注意です。ホクロとよく似た形状ですが、悪性黒色腫が時々混ざっていることがあります。気になったら皮膚科で相談してください。
治療法:メスによる切除術、『CO2レーザー手術』など。
◇老人性脂腺増殖症
顔(鼻やおでこ、頬など皮脂が分泌させやすい部分)脂漏部位にできやすく、中心部がへこんでいるのが特徴です。
中心にへこみのある6mmぐらいの膨らみが皮膚に現れます。これは良性の腫瘍で、集中してできることもあります。色は黄色や白色で、特に痛みやかゆみなどの症状はありません。中高年以降、増えることから加齢が原因とされています。
治療法:メスによる切除術、『CO2レーザー手術』など。
◇老人性疣贅(脂漏性角化症/老人性イボ)
全身にできるが、特に日光に当たりやすい顔面、頭頸部、背部、手の甲などに多くでき、3㎝サイズになることもあります。
遺伝的素因や、日光(紫外線)を浴び続けることで起こる光老化が原因とされています。加齢とともに増数しますが、20代から出現することもあります。大きさが2~3㎝になる場合もあり、表面に細かな凹凸があるのも特徴です。
治療法:メスによる切開術、冷凍凝固法、『CO2レーザー手術』など。
◇粉瘤(表皮嚢腫/アテローマ)
全身(特に頭部、顔面、背部など)にできやすく、ドーム型の突起物で直径数㎝以上になる場合もあります。
皮膚の下に袋状の嚢腫ができ、そこに角質や皮脂がたまってできた良性腫瘍の総称です。年齢に関係なく発症するポピュラーな疾患です。初期は痛みやかゆみなどの症状はほとんどなく、直径数mm程度の白色や肌色の小さなしこりです。触ったり潰したりすると、中央の穴から細菌が侵入して炎症を起こし、痛みを伴うこともあります。これを炎症粉瘤や化膿性粉瘤といい、抗生剤内服などの治療が必要になります。
治療法:メスによる切除術。
◇稗粒腫
まぶたや目周りにできる白いツブツブはこれです。まぶた、頬、額、陰部にできやすいです。
直径1~3mmで、中にクリーム状の物質が入った袋が神秘ないに存在する良性腫瘍です。白色の小さな粒のように見えることから、白ニキビと間違われやすいですが、数か月変化がなければ稗粒腫の可能性が高いです。ほとんどが誘因なく突然発生しますが、やけどや手術、けがなどの治った後に発生する場合もあります。
治療法:針で穴を開けて圧出、『CO2レーザー手術』
◇アクロコルドン(軟線維腫/スキンダック)
柔らかな突起物で、首や胸、脇の下などに多く発症します。
良性腫瘍で、痛みやかゆみがないです。細い茎が皮膚から垂れ下がったり、盛り上がったりした状態の突起物で、通常直径1~3㎝ですが、5mmを超えるものもあります。主な原因は、老化や遺伝的要素、紫外線、摩擦などです。若い世代にもみられるが、中年以降の発生率が高いです。
治療法:はさみによる切除、冷凍凝固法、『CO2レーザー手術』など。
【炎症】
◇ブラックコメド(黒ニキビ/開放面皰)
顔、胸、背中などに出来やすく、毛穴の詰まりが原因の黒く目立つ大人ニキビです。
角質が毛穴を塞ぎ、過剰に出た皮脂が毛穴にたまり、酸化して黒くなった状態です。若年者の場合、皮膚の常在菌が増えると炎症を起こすので、早めに治療が必要です。高齢者の場合、放置すると大きくなりますが、炎症を起こすのはまれです。
治療方法:内服・外用薬、『ケミカルピーリング』、『CO2レーザー手術』など。
【ウイルス性】
◇尋常性疣贅
おもに顔や手首、爪のまわりに出来やすく、手足の小さな傷からウイルス感染し発症します。
ウイルス感染によるイボで、ヒトパピローマウイルスが皮膚の小さな傷から侵入。小さな湿疹ができた後、ドーム型に盛り上がってえんどう豆くらいの大きさに変化します。痛みはあまりありませんが、足の裏にできるとなんか踏んだような痛みを感じます。表面は固くなってかさつき、黒や茶の色素沈着が起こることもあります。大人への感染も多いです。
治療方法:外用薬、冷凍凝固法、電気焼灼、『CO2レーザー手術』など。
◇青年性扁平疣贅
免疫力低下がウイルス感染の要因で、顔や手の甲、足(ひざから足首)等にできやすいです。
若い女性に多く見られる疾患で、免疫力の低下などによってウイルス感染します。2~10mほどの肌色の平たい発疹が多発。線状に並ぶのが特徴で、時にかゆみと赤みが出現して急速に消失する場合もありますが、難治性で治療が数年に及ぶこともあります。
治療方法:自然に治るケースが多いが、かゆみや赤みなどの症状が続く場合は、内服薬を服用。冷凍凝固法、『CO2レーザー手術』などを行う場合もあり。
◇尖圭コンジローマ
口腔内、正規、肛門周囲など、皮膚と粘膜の境界部に出来る事が多く、主に性行為によって感染し、治るまでに時間がかかります。
皮膚や粘膜の傷からウイルスが侵入して感染し、あわ粒くらいのイボができ、徐々にカリフラワー状の大きなイボに変化していきます。色は薄いピンクか茶色で、治りづらく、人にうつるうえ、子宮頸がんの原因にもなるので即受診をおすすめします。子宮頸がんワクチンで予防可能です。
治療方法:外用薬、冷凍凝固法など。発がんリスクが高いため、完治には時間がかかります。パートナーと同時に治療を行いましょう。
上記のように、良性のできものの治療法はさまざまです。良性の場合、放置しても健康上の問題はないですが、顔の目立つ部分に出現して気になる、着替えの際にこすれて出血するなど、生活に支障が出れば治療が必要になります。切除する場合、大きさや深さによって適する治療法が違うので、主治医と相談して決めましょう。
老人性イボに対しては、マイナス196℃の液体窒素を当てて凍傷を起こして患部を取り除く冷凍凝固法は保険適用されますが、数回の治療が必要でシミが残りやすいです。
保険適用外の治療法には、レーザーを使ってホクロやイボの組織を蒸散させで除去するCO2レーザー手術があり、1~2mm未満のホクロを1か所切除するのに6000円ほどかかりますが、傷痕は圧倒的にきれいです。これら良性腫瘍のほかに、毛穴に酸化した皮脂が詰まるブラックコメドは、針や『CO2レーザー手術』で除去することが多く、また、尋常性疣贅、尖圭コンジローマなどのウイルス性のイボには、冷凍凝固法や専用の外用薬なども用いられます。
■ホクロは厄介?良性でも侮れない!ホクロと老人性イボの手術にはこれほど違い。
ホクロには複数回の手術が必要です。ホクロ切除にも老人性イボの切除にも有効な治療法の1つに『CO2レーザー手術』があります。ただし、ホクロの切除の場合、一度の手術で終わらない場合が多いです。老人性イボは、表皮内(表皮、真皮、皮下組織3層から構成される皮膚のいちばん上の部分)にあるため、1回の『CO2レーザー手術』でとり切れることが多いです。しかし、ホクロの場合、特に小児期に現れたものは、腫瘍細胞が深くまで存在するため、複数回に分けて手術する必要があります。傷痕の隆起、陥没や術後に赤み継続などが起こる可能性もホクロの方が高いと言えます。ただし、老人性イボでも10mmを超える場合は、2~5分割して段階的に除去する場合もあります。ホクロもイボも小さいうちの切除がおすすめです。
是非ご参考になさってください。
雑誌『美ST』2022年4月号(2022年02月17日発売)②
特集「あれ、老けた?の原因は細部のカサカサシワシワです!"真冬はスキマ保湿にご用心"」(P116掲載)に慶田院長の監修・取材記事が掲載されました。
外出する電車の中で「あっ!」。指先見たら爪も手もガサガサゴワゴワ。なんてことありませんか? 普段見逃しがちのスキマパーツがうるんとしていると、きちんと感はもちろん、実は若見え効果は絶大なんです。
いつもの冬より要注意!全身のスキマ乾燥【原因】と【対策】をチェック。
乾燥すると髪にも悪影響【頭皮】
[原因]シャンプーの洗浄力が強すぎる場合が多く、またエアコンによる乾燥や紫外線も原因となります。
[対策]まず、シャンプーを見直し、頭皮用のローションで保湿を行いましょう。
マスク生活で視線を集める【おでこ】
[原因]テカリやすい部分なので保湿を怠る人が多いです。
[対策]スキンケアアイテムを見直し、湿疹がなければピーリングで代謝を上げるのも効果的です。
■当院取り扱いホームケア
『グリコール酸ローション(GAローション)100ml ¥4,000(税抜き)
ケミカルピーリングで使用しているグリコール酸を家庭用に3%の低濃度に調節した拭き取り用化粧水です。加えて、乳酸・サリチル酸・クエン酸・リンゴ酸といったフルーツ酸と合わせて4%の角質ケア成分を配合。少しピリッとしますが、これは効いている証拠です。古い角質を少しずつ溶かして透明感のある肌に導きます。
『ナノメッドVAエッセンス 16g』 ¥6,500 (税抜き)
純粋レチノール(ビタミンA)」を0.1%配合したエイジングケアクリームです。お肌にハリや弾力を与え、メラニンを含んだ古い角質を剥がれやすくし、新しい肌が生まれる力をサポートします。敏感肌なら保湿クリームと1:1で混ぜて、1~2日おきの使用でも十分な効果があります。
『WiQoフェイスフルイド(美容液)30ml』 ¥8,000(税抜き)
海外において大規模な臨床実験を実施した医療機関専売の美容液です。8%のグリコール酸を肌に良いバランスで配合しています。pH値が約3と酸性度が強いにも関わらず、どんな肌のタイプにおいても、灼熱感などを感じることなく使用することができます。
乾くと老けまぶたの原因に【目】
[原因] スマホの見すぎで瞬きが減少すると涙が減少します。
[対策]定期的に目を休ませることが重要。ヒアルロン酸点眼液を活用しましょう。
老けて見える縦ジワに直結【唇】
[原因]最近はマスクで口呼吸が増えていることも原因になっています。
[対策]舐めない、口呼吸をせず鼻呼吸をするのが基本です。
実は顔並みに見られている【手の甲】
[原因]手洗いや消毒がひどい乾燥の原因となっています。
[対策]アルコール以外で、保湿剤添加タイプのハンドジェルも試してみて下さい。
気がつけばゾウがいる【かかと】
[原因]全体重を支えるために角層が最も厚い部位です。
[対策]角質を解かすケラチナミンや尿素クリームを塗って靴下を履きましょう。ひび割れる場合は水虫(角質肥厚型足白癬)の可能性もあるので、速やかに皮膚科を受診しましょう。
ぜひご参考になさってください。
雑誌『美ST』2022年4月号(2022年2月17日発売)
特集「ハリこそ若さ!正しいたるみケアでいつだってマスクを取れる私」(P48~51掲載)に慶田院長の監修・取材記事が掲載されています。
40代、50代の顔印象を大きく左右する最重要ポイントの"たるみ"。2年に及ぶマスク生活で油断しているうちに顔のたるみが一気に加速した、と感じている方も多いのではないでしょうか?ほうれい線、目まわり、あご、フェイスラインなど...たるみは同時多発的に起こり原因も複合的な難しい悩みです。待ちに待った"マスクを外す日"がきた時に、誰よりも晴れやかに微笑むためにも「なぜたるむのか」を正しく理解し明るい未来を迎えましょう。
PART1【メカニズムが分かれば、自然と"正しく、多角的な"ケアにたどりつく。最難関の肌悩み!そもそもなぜたるむの?】
■目まわり:眼瞼下垂やぽっこり目袋。様々な形状のたるみが発生。
目が開けにくい・二重幅が狭くなった・目の下のドレープジワ・目袋の突出など、皮膚が薄く繊細な筋肉で構成された目まわりは、多様なたるみの症状が同時多発的に現れます。
■ほうれい線:ほうれい線はシワじゃない垂れた肉溜まりの断層です。
顔の脂肪はパーツごとに分かれて塊になっています。若い時は頬の上部にあった脂肪の塊が、皮膚と顔面靭帯の衰えで支えきれず下がって段になることで、ほうれい線が深くなります。
■口もと:見た目年齢が加速する通称マリオネットライン。
土台である頭蓋骨の萎縮やSMAS層の衰え、脂肪細胞の増加や極端な減少、皮膚の弾力低下などの複合的な理由で、余ってなだれた皮膚が口角の下方靭帯で止まり段差の線が生じます。
■フェイスライン:顔と首の境が曖昧になり、二重顎でもっさり感が加速。
頭蓋骨の萎縮やSMAS層の衰えで頬の脂肪が下がります。皮膚の弾力も低下し表皮のハリによるタイトニング効果も落ちて、顎まわりに肉が溜まってメリハリのない印象になります。
【原因は表面にも内側にもあった。長期戦なたるみケアに臨む前に、まずは正しく知ることから!】
■たるんだ肌の状態はどうなっているの?
・肌内部の各層で老化が進みそれらが複合的に相まってたるみを引き起こします。
表面の皮膚だけでなく、深部の脂肪や筋膜、骨などの全ての層の加齢変化が複合的に絡み合って"たるみ"が起きます。頭蓋骨はテントのポールと同じで、土台としての支えです。ポール自体が短くなるとテントがピンと張らなくなるように、加齢で頭蓋骨が痩せると全体的にたるみます。また、骨に皮膚と脂肪とSMAS層を固定している顔面靭帯が緩むと、脂肪の量が多い頰などが下がり、ほうれい線に被さるように肉がのります。真皮はガードルのように支えますが、コラーゲンが減少するとその力も低下。表皮の保水力が落ちてツヤやハリがなくなると、たるみはさらに悪目立ちします。"複数の部分"に"多角的"に"同時"に対処する必要があるので改善が難しいのです。
<表皮>肌を守る外壁である表皮の炎症は真皮に悪影響
紫外線や大気汚染物質による酸化ストレスで表皮のバリア機能が乱れると真皮の劣化を促進します。また、表皮の潤い、ツヤ、ハリ感が失われると、たるみ影も目立ちやすくなります。
<真皮>コラーゲンの弾力低下で、たるみを支える力も減少
コラーゲン・エラスチン線維、そしてその隙間を埋めるヒアルロン酸などのゼリー状の基質が、潤いを湛えた弾力で脂肪を外側から支えていますが、加齢や酸化の影響でその力も低下します。
<脂肪>極端な脂肪の増加も減少もたるみを進行させる原因に
皮下脂肪が多い人は、その重みで垂れて肉だるみに。一方、加齢や極端なダイエットで脂肪が減りすぎると、内包物を失った皮が余ってドレープのような皮だるみを起こします。
<筋肉>筋腱膜の緊張が失われると脂肪の地滑りが発生
脂肪は、表情筋群の上を覆う「SMAS層」と呼ばれる筋腱膜に複数の細い靭帯で固定されています。筋腱膜が加齢で緩むと脂肪が正しい位置からずり落ちてしまい、たるみが進行します。
<骨>頭蓋骨が痩せて余った皮がたるみやくぼみの原因に
女性ホルモン「エストロゲン」の減少に伴い骨量が低下して頭蓋骨も痩せるため、顔全体の皮がダブつき始めます。額の骨が痩せて眼窩も大きくなり、眉が下がってまぶたも重くなります。
■たるみは大まかに2タイプに分かれます
①肉だるみタイプ
・ほうれい線に肉が乗ってくっきり「ハの字」型に
・顔と首の境が曖昧でダルダルの二重顎が目立つ
・頬のトップが下がって輪郭、口元も垂れ下がり気味
②皮だるみタイプ
・頬が平板でドレープ状のシワが幾重にもある
・ほうれい線が縦に長くマリオネットラインと同化
・余った皮が下に溜まり、顔が間延びして長方形に
背中を壁につけて立ち、猫背を正し顎を引いた姿勢で真のたるみを確認してみて下さい。
原因に基づいた正しい対処法を行うことが、たるみ改善への第一歩です。
【当院おすすめ治療】
■肉だるみ、皮だるみ共通で必要
『ウルセラ(ウルセラシステム)』
超音波を用いてたるみを強力にリフトアップできる「たるみ治療」マシンの最高峰です。皮膚の表面には傷をつけずに、エネルギーを正確に狙った層(深さ)に届け、点状に65~70℃に熱凝固点を多数作ります。施術直後には伸びたコラーゲン線維の収縮による引き締め効果が、長期的には新しいコラーゲン線維の再生により、緩んだ皮膚を強力に引き締めます。
『ソノクイーン(HIFU)』
ウルセラと同じ超音波(HIFU)を用いて、シワやたるみを改善し、お顔をリフトアップさせる照射治療器です。高密度焦点式超音波という仕組みで、皮膚表面には傷をつけずに、エネルギーを狙った層に正確に届けて点状に熱損傷(熱凝固点)を形成します。ウルセラに比べてHIFUの熱エネルギーが柔らかなので、痛みに弱い方でも安心してお受けいただけます。
『サーマクールFLX』
「引き締め」効果では最高機種です。高周波の熱は、真皮~脂肪組織~顔の土台となるSMAS筋膜まで広範囲に及びます。これらの構造を支えるコラーゲン線維が熱変性を起こして瞬時に収縮するので、緩んだ脂肪組織を立体的に縮め照射直後から引き締め効果が現れます。
■皮だるみの痩せに必要
『ヒアルロン酸注入』
失われた骨と脂肪のボリュームをふっくらと蘇らせ、瑞々しく若々しいハリを高めます。注入テクニックによりリフトアップ効果も高く、様々なお悩みを改善します。注入したヒアルロン酸製剤の周囲のコラーゲン線維が増えるので効果は1年半~3年近く持続します。
是非ご参考になさってください。
雑誌『婦人公論』2022年3月No.1581
特集〝私をいやす美容時間。春先に増えるトラブル「ゆらぎ肌」の正しい対処法″(P104~107に掲載)に慶田院長の監修記事が掲載されました。いつもの化粧品でいつものケアをしていても、肌の調子が崩れがちな春。なぜ春は肌がゆらぎやすいのか、その理由と1日も早く健康な肌を取り戻すためのスキンケアのコツを専門医に聞きました。
■乾燥でバリア機能が低下
春先は、赤みやかゆみ、湿疹など思いがけない肌トラブルが出やすい時季です。その理由について、皮膚科専門医の慶田朋子先生は、「乾燥」が一番の原因だと指摘します。11月くらいから春先までは湿度が低いうえに、外気の冷たさで皮膚の表面温度が下がり、乾燥が進みやすいです。過酷な冬を越えた肌はバリア機能が低下し、弱りきっている状態と言えるでしょう。そんなところに、花粉やPM2.5などの刺激を受けますので、肌荒れが起きるのも当然です。トラブルを回避するには、とにかく保湿を徹底することです。そして、花粉などのアレルゲンを寄せつけないことが重要です。スキンケアだけではなく、上着は玄関で脱ぎ、空気清浄機を活用するなどの対策も必須です。寒暖差の激しい春先は、自律神経が乱れやすく、それも肌荒れを起こす一因です。いつも以上に食事、運動、睡眠の質に気をつけることは大切です。万一、肌に異常を感じたら放置せず、皮膚科で適切な処置を受けることをおすすめします。炎症を繰り返すと、シワや色素沈着など老化の原因になりかねません。自宅では、汚れをしっかり落とし、刺激の少ないアイテムで肌を守るケアを心がけましょう。
■メイク汚れや皮脂残りの無い清潔な状態に
刺激を与えないことと同じぐらい大切なのが、肌に汚れを残さないことです。毛穴に残った皮脂は、酸化して刺激物となり炎症につながります。また、肌のターンオーバーが停滞し角栓ができると、そこから酸化ストレスが肌全体に広がって、老化が加速してしまうのです。汚れを落とす時は、強くこすらないようにしてください。最近のクレンジング料や洗顔料は潤いを残しながら落とす技術が優秀ですから、取りすぎることを心配せず、朝も洗顔料を使うのがおすすめです。
■肌がヒリつくようならクリームだけのシンプルケアを
いつもと同じ化粧品を使っているのに、ヒリついたり赤みが出たり不調を感じた場合は、敏感肌用のクリーム1品に絞って使ってみて下さい。普段1度塗りのところ、3くらい重ねて塗る等、とにかく保湿を強化しましょう。化粧品が肌に合わなくなったと、慌てて新しいものに変えるのは禁物です。肌が弱っている時は、刺激をできるだけ排除するのが無難です。
■乾燥がひどい時はバームで肌をラッピング
乾燥や肌荒れがひどい時は、バームを使うのも手です。肌に膜をはり、水分をはじいたりして、バリア機能が弱った肌を外的刺激から守ってくれます。小さなジャータイプやチューブタイプを持ち歩き、乾燥や刺激を感じたらいつでもすぐに重ね塗りを行ってください。
是非ご参考になさってください。
書籍『予約の取れない神ドクターが指南!はじめましての美容医療』KADOKAWAライフスタイル編集部(2022年3月23日発売 税込み定価1,540円)
「CHAPTER2:素肌力を上げたいから!どうにかしたい肌悩み」(P60~67掲載)に慶田院長の監修記事が掲載された書籍が発売されました。
今、"美容医療"は少し手を伸ばせば誰でもトライできるものに変わりました。
またコロナ禍となったこの1~2年。マスク時代のうちにこっそりお顔やお肌のアップデートをされる方が増えています。
この本では「何から始めればいいの?」「いくらかかるの?」など、美容医療の基本の「き」から神ドクターと呼ばれる名医たちが丁寧に解説しています。
■今回、慶田院長は「くすみ」について解説しています。
顔色が悪く調子が悪くみえたり、肌に透明感がなくみえてしまう原因の一つ。
実はくすみは4つの種類があり、それぞれ原因や対策方法が違います。この書籍内では、それぞれの特徴と当院でのおすすめ治療をご紹介しています。
Case①知らないうちに増えていく!メラニンの蓄積による「茶ぐすみ」
Case②糖化が主な原因!肌全体が黄色っぽくなる「黄ぐすみ」
Case③ターンオーバーの乱れ、古い角質や汚れの蓄積、血行不良で灰色がかった感じに見える「灰ぐすみ」
Case④日本人に多いのは実はコレ!気がつかないうちに産毛が増えてしまいくすんで見える「産毛ぐすみ」
肌悩みに合った最適な対策で、スピーディーに透明感を取り戻しましょう。
その他にもシミ・たるみ・毛穴など、最新治療法など知りたい情報が満載の一冊です。
ぜひ、手に取ってお読みください。
雑誌『Ray』2022年5月号(2022年3月23日発売)
特集「透明感をつくる6つのこと」(P91掲載)に当院の治療が紹介されました。
【メイクとスキンケアの、その先まで!改めて透明感と向き合う。】
可愛い子の共通点と言えば「透明感」。スキンケアとメイクだけで透明感は手に入りません。寝不足や偏った食事、忙しい日のあるある習慣が透明感づくりを阻んでいることもあります。365日完璧な生活ができないのはしょうがないこと。だからこそ、その分のインナーケアや美容ギアなどメイクとスキンケア以外のアプローチも有効活用し、透明感を押し上げましょう。
■美容クリニックを有効活用しましょう。
レーザー治療で透明感をいっきに底上げ!
『ピコレーザー(ピコセカンドレーザー・ピコウエイ)』
『ピコレーザー』は、現時点で世界最高レベルの切れ味を持つ「シミ・肌質改善レーザー」です。照射時間が従来機の1000分の1「ピコ秒(1兆分の1秒)」単位となり、熱によるダメージが大幅に減少したため、痛みや照射後のかさぶた、炎症後色素沈着などの副反応を最小限に抑えながら、安全かつ効率的にシミ治療を行うことができます。
『ピコトーニング+トラネキサム酸イオン導入』
メラニン色素を少しずつ分解・排出して、シミや肝斑を薄くしていく他、くすみや色ムラを取り除いて肌全体のトーンアップも図れます。さらに、肌の深部に作用しコラーゲン生成も促進されるので、毛穴の開き、キメの乱れなどを改善し肌を滑らかに整えます。照射後は、美白効果を高めるトラネキサム酸のイオン導入がサービスで付いています。ノーダウンタイムな治療なので、人前に出るお仕事の方にも安心してお受けいただけます。
初回トライアル 顔全体 ¥36,000(税抜き)
『ピコトーニング+フラクショナル(BENEV導入込み)』
専用のハンドピース「1064nm Resolve(リゾルブ)」を装着して、ピコレーザーをフラクショナル状(小さな点状)に照射し、肌の再生を促す治療です。肌を入れ替える治療法で代表的なのは『フラクショナルCO2レーザー』がですが、効果が高い反面、微細な穴をあけ意図的に傷を作るため、照射中の痛みやダウンタイムが目立つ (強い赤みと小さなかさぶたが1週間程度)という欠点がありました。
『ピコフラクショナル照射』は、皮膚表面は傷つけずに真皮内に空胞を形成します。この空胞を修復しようとする皮膚の自己再生機能により、真皮のコラーゲンやエラスチンが増生され、毛穴の引き締まりとハリの高まりを実感できます。照射後は、成長因子やヒアルロン酸など数十種の有効成分を配合した『BENEV』の導入がサービスで付いています。自己再生機能に拍車をかけ、お肌を若返らせます。
初回トライアル 顔全体 ¥52,000(税抜き)
丁寧にお肌のお手入れを行い、透明感を手に入れましょう。
是非ご参考になさってください。
WEB『Webéclat』(2020年02月18日掲載)
ライフスタイルまとめ「50代皮膚のできもの:年齢を重ねると増える"できもの" 。イボ・ほくろ...この"できもの"放っておいて大丈夫?」に慶田院長の監修記事が掲載されました。
ほくろが大きくなってきたり、体にイボができたり...。アラフィー世代になるとなぜか増えるのが"できもの"。年齢を重ねるにつれ、できものができやすくなる理由とは?この"できもの"の正体は?治療法は?そんな疑問や悩みについて慶田院長が解説しています。
■脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)■
頭や顔など日光が当たる部位にできやすく、少し隆起した肌色、茶色、黒色の良性腫瘍
脂漏性角化症は表皮の良性腫瘍の一種。老人性イボともいわれ、老化現象のひとつですが、体質によっては20代ごろから徐々に増えてくることも。少し隆起していて表面がざらざら、でこぼこしているのが特徴で、色は肌色から薄茶色、焦げ茶色、暗黒色などさまざまです。頭や顔、首、手の甲など手のひらを除くあらゆる部分にできます。遺伝的素因や、日光(紫外線)による光老化でできるとされ、特に日光に当たりやすい顔、頭、首、背中、手の甲によく見られます。最初は1~2㎜程度と小さいのですが、徐々に大きくなって隆起し、大きいものだと2~3㎝ほどになることもあります。良性腫瘍なので必ずしも治療の必要はありませんが、顔や手の甲などにできて見た目が気になる場合や、髪をとく際に引っかかるなど生活に支障をきたす場合に治療を受ける人が多いようです。
放っておくと、大きくなっていきます。7~8㎜を超えた場合、CO2レーザーで一度にとると傷あとが残りやすいので少しずつとる必要がありますのでお早めにご相談ください。
【できる部位】
頭、顔~首、手の甲、体幹など手のひらや足の裏を除くあらゆる部分にできる。特に、日光が当たりやすい顔、頭、首、背中、手の甲にできやすい。
【色】
色は、肌色や薄茶色、焦げ茶色、暗黒色などさまざま。大きさは1~2㎜の小さなものから、2~3㎝ほどのものまである。
【治療法1:『CO2レーザー』】
CO2レーザーで脂漏性角化症を蒸散させ、皮膚表面からごく浅く削りとる方法。傷はごく浅く、出血もないので傷あとをほぼ残さず治せます。局所麻酔をして行います。CO2レーザー治療後の、再発は少ないですが、脂漏性角化症が大きくて治療でとり残しがあったりすると、再発する場合もあります
【治療法2:液体窒素による凍結療法】
液体窒素で凍結させ、脂漏性角化症の組織を物理的に破砕する方法。麻酔や手術は不要ですが、色素沈着が残りやすく、一度でとれないことが多いので美容的にはあまりおすすめできません。
■色素性母斑(ほくろ)■
年齢を重ねるにつれ、大きくなったり、膨らんできたりと、目立ちやすくなる良性腫瘍
母斑細胞という細胞が皮膚で増殖したものが色素性母斑、いわゆるほくろです。メラニン色素をつくる働きをもち、増殖する皮膚の深さやメラニン色素の量によってほくろの形態は異なり、黒や褐色の平らなものや、盛り上がったイボのようなものまでさまざまです。子供のころからできる場合も、大人になってからできる場合もあり、しだいに大きくなったり、膨らんでいくことがあります。色は時間の経過とともに抜けていき、肌色に近くなっていくことが多いです。良性のものなので放っておいてかまいませんが、気になるならCO2レーザーや手術で切除可能です。顔にほくろが多いと色黒に見えますが、切除することで色白に見えるという利点もあります。
加齢とともに母斑細胞の数が増え、ほくろが大きくなってきたり、膨らんでくることがあります。また、メラニン色素が減って色が薄くなり、肌色に近くなることも。肌色の出ぼくろは、ほくろの最終形といえます。
【治療法1:『CO2レーザー』】
CO2レーザーでほくろを蒸散させ切除します。ほくろは深く入り込んでいるので数回の処置が必要な場合もあります。小さいうちにとると傷あとが目立ちません。6㎜以上のものは2〜4分割して段階的に切除します。
■稗粒腫(ひりゅうしゅ)■
目のまわりにできることが多いポツポツとした白い小さな粒状の良性腫瘍
真皮内にできる1~2㎜以内のケラチン物質や細い毛が入った袋状の良性腫瘍で、女性に多く見られます。稗(ひえ)のような白い小さな粒状で、多数できることもあり、多い例では数十個以上できていたケースもあります。まぶたにできることが多いほか、頰、額、陰部にも発生。生まれつき稗粒腫がある場合もありますが、水疱症などの皮膚がはがれるような疾患や、傷などの治癒の過程でできることもあります。真皮の浅い部分にできた袋状の腫瘍なので、皮膚科で注射針やCO2レーザーで穴をあけて、中の白いかたまりを取り出せばきれいになります。
【治療法1:針を刺す】
注射針で小さく穴をあけ、中の白い角質を圧出する方法。小さいものなら傷は1~2日で閉じ、きれいになります。自分で行うと傷あとが残るので必ず皮膚科で行いましょう。
【治療法2:『CO2レーザー』】
針で稗粒種を取り除くと、角質をつくる袋が残り、再発することがありますが、CO2レーザーなら袋ごと角質のかたまりを取り除くので再発の心配がなく確実です。
★わき、額、まぶたなどにできる"できもの"のあれこれ★
わきにできる「軟性線維腫」、体幹にできる「老人性血管腫」など、皮膚の表面にできるできものについて詳しくご紹介いたします。
■軟性線維腫■よくできるところ:わき
主に30代以降の成人に見られる肌色〜褐色の柔らかい良性腫瘍です。肥満体型の人や女性に多く、わきの下、首、胸、そけい部など摩擦が多い部分にできやすいのが特徴。CO2レーザーや、液体窒素による凍結療法、医療用ハサミによる切除で治療できます。
■老人性血管腫■よくできるところ:体幹
毛細血管が拡張、増殖してできる1~4㎜ほどの赤い良性腫瘍です。平らなものや隆起したものがあり、胸、背中、おなかなど体幹にできやすく、顔、腕、足にも生じます。成人後に発症し、加齢とともに増えます。CO2レーザー、YAGレーザーなどで治療可能です。
■老人性脂腺増殖症■よくできるところ:額
額や頰、鼻など皮脂腺が発達している部分にできるニキビのように盛り上がった黄色や白の皮疹。高齢の男性に多く、大きさは2〜6㎜ほどで、1個できることも多発することもあります。皮脂腺が異常に増殖することが原因です。治療の必要はありませんが気になる場合はCO2レーザーや手術で切除できます。
■汗管腫■よくできるところ:まぶた
汗を出すエクリン汗管が腫瘍性に増殖して生じます。まぶたやその周囲にできやすいほか、額、胸もと、首、腹部などにも発現。半米粒大ほどの黄色や肌色の粒々とした丘疹です。良性なので問題ありませんが、気になる場合は『CO2レーザー』や、高周波メスで汗腺を焼く方法などによって治療できます。『ボトックス注射』が有効な症例もあります。
■日光角化症■よくできるところ:こめかみ
日光(紫外線)によって生じる皮膚がんの早期の病変です。こめかみや頰、鼻の頭などにできやすく、カサカサした赤いまだら状のシミのような状態です。皮膚がんに進展するので早めに手術や薬物療法、液体窒素による凍結療法などでの切除が必要です。
★とても似ていて見分けづらいがんの話★
いぼやほくろなどと間違えやすいので注意が必要です。
できものだと思っていたら皮膚がんだったということは少なからずあるので要注意です。皮膚がんにはさまざまな種類があり、なかでも特に頻度が高いのが「基底細胞がん」。ほかにも「悪性黒色腫(メラノーマ)」や、皮膚がんの前段階の「日光角化症」などがあります。
■基底細胞がん■
皮膚の表皮の最下層である基底層や毛包などを構成する細胞から発生するがん。80%以上が顔に見られ、特に鼻まわりなど顔の中央に多く、原因には紫外線の関与が疑われています。初期は小さな黒い斑点なので、ほくろと間違えがちです。転移することは少なく、手術で切除しきれれば完治する可能性もあります。
■悪性黒色腫■
悪性黒色腫(メラノーマ)は、メラニンをつくるメラノサイトという細胞ががん化したもの。皮膚や爪に黒いシミや、盛り上がったほくろのような形で現れるのが特徴で、日本人では脚や足の裏に最も多く、次に頭、顔、首に多く見られます。早期に手術して完全に切除すれば完治するが、真皮内に浸潤すると化学療法も必要で予後不良の恐れもあります。
★皮膚がんの見分け方★
●ものすごく黒い・色むらがある
ほくろは色が均一なのに対し、皮膚がんの場合は色にムラがあったり、ものすごく黒かったりするのが特徴。
●ひきつれている感じがする
皮膚がんの場合、その部分の皮膚がひきつれているような感じがすることがある。
●境界線があいまい
色素斑の輪郭がギザギザになっていて境界線があいまいだったり、色がにじみ出していたりしたら皮膚がんの可能性あり。
●急激に大きくなる
小さかった色素斑が短期間で急激に大きくなったら要注意。特に直径が6㎜以上になったら皮膚科を受診しましょう。
●左右非対称
ほくろのように左右対称でなく、皮膚がんは、左右非対称のことが多い。
●くずれて潰瘍になる
色素斑がくずれて潰瘍になっていたり、じゅくじゅくした感じがあったり、痛みやかゆみがあったら皮膚がんが疑われる。
早期治療をすれば完治が望めるが、ほくろやシミなどと間違えて見落としやすいので、皮膚科専門医の診察を受けることが大切です。気になる症状がありましたら、一度診察を受けましょう。
是非ご参考になさってください。
雑誌『MyAge』2022春号Vol.26(2022年3月1日発売)
特集「素敵女医の今、私がハマっているトレーニング」(P95)に慶田院長の取材記事か掲載されています。
年齢とともに衰えていく筋力、持久力、柔軟性。けれど日々鍛えることで現状を維持することはできます。今回は92人の素敵女医の皆さんが、健康と若々しさを保つために実践しているトレーニングついて詳しく掲載されています。
■ジャズダンスとピラティスでつくる美しい体
・ダンスを続けるため、ピラティスで体調管理
慶田院長が夢中になっているのは、ジャズダンス。大学4年生のときに出会ってから26年。とにかくダンスをするのが楽しくて、そのために生きているのだと言います。
慶田院長が師事しているのは、名倉ジャズダンススタジオの鈴木レイ子先生。レイ子先生は出会った当時すでに40代後半でしたが、「こんなにキレイな体の人がいるんだ!私が今まで見てきたおばさんとは人種が違う」と感動。慶田院長もレイ子先生のようにカッコイイ大人の女性になりたいと感銘を受けました。以来レイ子先生を追いかけて、さまざまなスタジオでレッスンを続けています。
現在もカルチャースクール内のクラスで、週1回のレッスンを受けている慶田院長。またダンスを続けるために、ピラティスのパーソナルレッスンも習慣にしているそう。
思春期から側湾症(そくわんしょう)に加え、小児期のケガがきっかけの腰椎すべり症が30歳過ぎてから悪化。7年半前より自宅でトレーニングを受けるようになって腰痛が改善し、体幹も安定したそう。体幹は命で、まずは真っすぐ立つことがとても大切です。ジャズダンスは、ほぼすべての動きでツイストが入っているので、体のラインが絞られますし、自身の姿を鏡に映しながら踊るので姿勢もよくなります。
[フォームローラーストレッチ]
少しずつ学んだトレーニングで、レッスンのない日も軽くストレッチ&身体ほぐしを。
フォームローラーは便利グッズでおすすめです。
・まず脇の下にローラーを入れて、上下にコロコロ。反対側の脇も同様にほぐします。
・肩甲骨の下あたりにローラーを入れ、両手をバンザイの形に伸ばします。そのまま上下にコロコロ。背中をほぐしていきます。
・左手を床について左脚を曲げ、右脚を伸ばします。右太ももの下にローラーを置いてコロコロ。太ももの内側ほぐし。反対側も同様に。
・手を床に置き、ローラーの上に足を乗せ、胸・お腹・太ももが一直線になるようにキープ。足でローラーを動かし、下半身を強化。
是非ご参考になさってください。
雑誌『MyAge』2022春号Vol.26(2022年3月1日発売)
特集「そろそろやり時?VIO脱毛」(P119~125掲載)に慶田院長の監修・取材記事が掲載されました。
「VIO脱毛に興味ある」という声を多く聞くようになりました。半面、「気になるけど今さら...」「痛いのでは?」といった声も。聞きにくいけど聞きたい「最新VIO脱毛」について、女性医療ジャーナリストの増田美加さんが当院での体験取材の模様を詳しくまとめた記事です。
【アンダーヘにも役割があるのでは?】
衣類も無かった原始時代においては、アンダーヘアによる保湿や保護の意味があったと思いますが、現代では環境や衣服も進化し、アンダーヘアの必要性はなくなってきています。医師としては、脱毛治療を通してVIOエリアの皮膚を直接診られるいい機会と感じています。フェムゾーンには尖圭コンジローマなどの性感染症、パジェット病などの皮膚がん、股部白癬(鼠径部の水虫)、単純ヘルペスといった数多くの皮膚病があります。自分のフェムゾーンを見たことがない人は、病気の早期発見のためにも定期的にしっかり見ておくことが大切です。
【そもそもVIOって何?】
フェムゾーンのVライン(ビキニライン)、Iライン(大陰唇~会陰部周辺)、Oライン(肛門周辺)のこと。VIO全脱毛は、別名ハイジニーナ脱毛ともいわれています。ハイジニーナは、衛生・清潔な状態を意味するhygieneに由来。欧米ではアンダーヘア処理は男女ともに常識で、ケアしていない人は不潔と思われるそう。最近は日本の芸能人の間でもハイジニーナ脱毛が広がって一般的になりつつあります。
【増田さんのVIO脱毛施術に至るまで】
「アンダーヘアは必要」という考えに変化が生じたのは、コロナ禍中にご家族の在宅医療で介護をし、看取った経験がきっかけ。また閉経後の女性の半数以上に起こるGSMの諸症状(尿漏れ、痛み、乾燥など)のお悩みや外陰部と膣の萎縮がより進んだことで、自転車に乗る際にヘアが挟まりお痛みを感じるなど、ご自身のフェムゾーンの変化に気づいたそう。
「GSMのケアで外陰部に保湿クリームを塗ったり、膣に人差し指を入れてオイルで膣マッサージをするときもヘアが邪魔になる」「コロナが収束して晴れてリゾートで水着を着るとき、外陰部が痩せたことで水着がずれ、萎縮したフェムゾーンがアンダーヘアとともに、あらわになってしまったら大変」などのご心配からVIO脱毛を決心されました。ヘアの色が薄くなったり白髪が増えるとレーザー脱毛ができなくなってしまう為、慌てて当院を受診されたそうです。
【脱毛のメリット、デメリットは?】
見た目の美しさ、におい対策、カミソリ負け防止、肌荒れ予防の4つがメリットです。更年期以降の大人世代は、将来、介護されることを見据え、身だしなみの「介護脱毛」として行う人も増えています。デメリットはほとんどありませんが、照射直後は毛の周囲に赤みが出ることがあります。これは30分~1日程度で消失します。体毛の濃い人、蕁麻疹体質の人は、蚊に刺されたように毛穴にブツブツが出ることもありますが、これも半日程度でなくなります。
あえて言うのであれば、今まで隠れていたフェムゾーンがあらわになって、戸惑う方もいるかもしれません。温泉で恥ずかしいという方は、最初はVラインだけ残すという方法もありますし、あとでV部分を施術して、全脱毛にすることも可能です。Vを残したい人で毛量が濃い人は、1~2回全脱毛して毛量を調整してから形を整えるとキレイにできます。
人気の形はオーソドックスな逆三角形や卵型や楕円形など。
最近の若い世代は全脱毛派が増えています。また介護脱毛を考えるのであれば、全脱毛のほうが良いでしょう。V部分がない方が、キレイに洗えるため清潔で保湿もしやすい為おすすめです。
【サロンとクリニックの違い】
VIOのレーザー脱毛は、医療行為なので医療機関でのみ受けることが出来ます。エステティックサロンでの脱毛治療は違法で、"肌を美しくする"名目で行われています。使用機種のレベルも低いため、効果が弱く、フェムゾーンなど色素の濃い部分、浅黒い肌や男性のヒゲなどは火傷のリスクが高く、おすすめできません。医療機関で使用するレーザー機器は、照射エネルギーが高く、少ない回数で確実に減毛させることができます。敏感肌、アトピー体質、毛嚢炎など、肌トラブルを抱えている人も、治療しながらレーザー脱毛を受けることが出来ます。
【VIO脱毛ができないのはどんな人?】
光線過敏症(日光アレルギー)の方、激しい日焼け直後の方、照射希望部位に未治療の感染症や炎症がある方、真性ケロイドの方(肥厚性瘢痕は可能です)などは施術出来ない可能性があります。まず医師が診察をして適応の有無を判断します。軽い光線過敏症で湿疹や傷があっても、きちんと治療を受け、肌状態が改善すれば施術OKになることもあります。アトピー性皮膚炎はレーザー脱毛可能です。ご心配な場合は、まずはカウンセリングでご相談ください。
【白髪になったら脱毛できない?】
レーザー脱毛は、黒色にだけ吸収される波長のレーザーを照射します。毛根周囲に存在する毛を作り出す組織(毛乳頭や毛包幹細胞)に熱によるダメージを与えることで脱毛します。ヘアの色が薄かったり、白髪だと脱毛できません。
【施術前夜/剃毛のやり方】
毛抜きでの処理は、照射1ヶ月前からやめてください。毛を抜くとレーザーが毛根に反応せず、脱毛効果が落ちます。施術前日の剃毛は、4枚刃のレディスシェーバーで深剃りすると脱毛効果が高まります。
・まず長い毛をくるくるねじり1cmの長さまでハサミでカット。
・その後フォームをつけ、指2本で皮膚を引っ張りながら剃ります。
・シャワーでさっと流したあと、フォームを足してもう一度深剃りをして下さい。
【施術当日/施術時間はどのくらい?】
麻酔クリームを約10分塗布してから施術を行います。VIO全脱毛で10~15分です。麻酔が使えるのも医療機関だからこそ。痛みは冷却ガスで冷やしながらの照射のため、ゴムでパチパチッとはじかれる感じがする程度。回数を重ね、毛量が少なくなるにつれ、痛みはほとんどなくなります。照射後は保冷剤で約10分クールダウンして、すぐにお帰りいただけます。事前にしっかり剃毛しておけば、クリニック滞在時間は1時間くらいです。また、事前に麻酔クリームをご自身で塗布し、ラップで保護した状態でご来院頂けますと、すぐにレーザー照射に入れるため、より短時間でのご施術が可能となります。
VIO脱毛は痛くて出来なかったという人もいますが、それは医療機関の技術の差かもしれません。レーザー機器もハサミと同じ。同じ機械でも、使いこなすテクニックがあるかどうかも重要。見極め方は、皮膚科専門医のクリニックで、説明を受付の人もできるかどうかを参考になさってくださいね。
【1回で完了するの?何回か必要な場合、間隔は?】
日本人のフェムゾーンは浅黒いので、完全脱毛には8回以上の施術が必要です。最初の
回で毛が柔らかくなり、剃りあとのチクチクが減ってきます。5回程度で処理が楽になり下着の蒸れなども軽減されます。脱毛の定義は80%減毛することなので、1本も生えないわけではありません。レーザー脱毛は休止期の体毛には効かない為、成長期に次のレーザー照射をします。毛周期は通常1ヶ月半~2ヶ月なのでその間隔で施術をするとよいです。
脱毛の過程で、まだらに毛が生えてくることがあります。よく「照射漏れでは?」というお声を頂くのですが、必ず50パーセント以上重なるように照射しているので、全体をずらしながら2パス照射しています。それでも、太く元気な毛は1度では破壊しきれません。1ヶ月半毎に繰り返し照射していくと全体的に細い毛に変わっていきます。
【施術後不便なことは?】
照射後の赤みは1~2時間で落ち着き、腫れや熱感もありません。特に不便なことはありませんが、注意としては当日だけは湯船への入浴、飲酒、激しい運動などはお控えください。シャワーはOKです。施術部位をこすらず泡で優しく洗い、処方されたステロイド外用薬を塗布してください。その後は保湿を心がけましょう。
【施術後にVIO部分の変化】
「大陰唇がふっくらしていたときは隠れていたのに、萎縮によって小陰唇やクリトリス、膣があらわになっていた」これも脱毛をして初めてわかったことです。その後、増田様は、大陰唇をふっくらさせるために『ヒアルロン酸注入』を左右2本ずつ、計4本行いました。効果は、1年半~2年は持続します。実際に、「小陰唇が隠れ下着によって擦れていた痛み等も軽減したことで快適に過ごせるようになり、快適以外の何物でも無い」と仰っていただきました。
他にもVIOすべてを脱毛した方は、黒ずみを気にして『ピコレーザー』や『超音波のハイフ』による治療をされます。明るい肌色になり見た目のふっくら感も少しでるようになります。
『VIO脱毛(ジェントルレーズプロ)』
1回¥45,000 / 5回セット¥180,000(¥36,000/1回) ※税抜価格
是非ご参考になさってください。
雑誌『BellaPelle』2022年2月Vol.7 No.1(2022年2月10日発売)
特集「次の美容医療 フェムゾーンの美容医療」(P6~13掲載)で東京女子医科大学名誉教授の川島眞先生ご司会のもと、膣・外陰部の領域において臨床経験が豊富な2名の医師として女性医療クリニックLUNAグループ理事長の関口由紀先生と慶田院長の座談会の様子が掲載されています。
美容医療の対象は近年拡大しており、女性の膣・外陰部の加齢変化もその対象となっています。膣・外陰部に対する美容医療は、見た目の改善のほか、閉経関連尿路生殖器症候群(genitourinary syndrome of menopause;GSM)の症状の改善のみならず、性行為時の感度やパートナーの満足度の向上も得られるとされています。
【"フェムゾーン"女性の膣・外陰部の新たな呼称】
膣と外陰部をまとめて表現する言葉はいくつかありますが、最近は、フェムゾーンと称することが多いです。「女性」を意味するfemaleや、「女性的な」を意味するfeminineのように、fem-で始まる単語は女性に関するものが多く、近年では、femaleとtechnologyをかけあわせた造語であるfemtech(フェムテック)という言葉が一般的になってきています。フェムテックは、最近よく耳にし、有名デパートでフェムテック関連の商品が陳列されているのをみかけるようにもなりました。
【膣・外陰部の変化に気づくきっかけは脱毛】
自分のフェムゾーンの変化に気付くのは、脱毛後が多いです。VIO脱毛後に自身の外陰部を目にして、黒ずみやたるみといった、色や形の変化に衝撃を受けるようで、その流れで、受診、治療へと進む30~40歳代の患者様が多くいらっしゃいます。
【新たな疾患概念GSM】
GSMは2014年に北米閉経学会と国際女性性機能学会が提唱した疾患概念で、閉経によるホルモン分泌低下によって起こる慢性かつ進行性のフェムゾーンの変化を総称したものです。GSMに悩む日本人女性は欧米と比べてまだ少ないと考えられます。50歳以上の日本人女性でなんらかのセクシャルアクティビティを行っている方が少なく、今後、日本人女性のセクシャルアクティビティが活発になれば、国内でもGSMに対する関心は高まる可能性があります。
【日本人女性におけるGSMの現状】
GSMに悩む女性が少ないからといって、日本人女性が欧米の女性に比べてフェムゾーンに乾燥やかゆみが起こりにくかったり、尿漏れや頻尿が少ないわけではありません。尿漏れを尿漏れパッドで対処している方は多く、産後から尿漏れパットを使用し続けている方は、尿漏れパットを生理用品より長く買い続けていることになります。それは経済的に負担ですし、使用し続けると皮膚が荒れてしまいます。とくにアトピー性皮膚炎の方はバリアが脆弱でハイリスクです。患者さんにも普段どのように感じているかを聞いてみると「治療できるのであればしたい」との回答で治療できることを知らない方は多いようです。今は美容皮膚科診療をしているので比較的すぐに相談してもらえますが、勤務医時代は、患者さんが恥ずかしがって患部をみせていただけないことが多かったです。別の理由で受診され、診察を数回重ねてようやく相談を受け、患部をみせてもらうと、ひどいかぶれを起こしているケースもありました。原因のほとんどが、くり返す月経血によるも刺激、尿漏れパッドやおりものシートの長期使用でした。また臭いを気にして、洗い過ぎる傾向も目立ちます。最近はフェムゾーン専用の石鹸の販売数が伸びていることからも、背景に過度な清潔志向がまん延し過ぎて、その弊害が出ていると感じます。
脱毛をきっかけに自身の外陰部に意識を向けていただき、腫瘍を含めた疾患の早期発見につなげたいと考え、患者さんには鏡で外陰部を観察すること、さらに膣に指を入れて状態を確認することをお伝えしています。
【膣・外陰部の色の変化に対する治療】
膣や外陰部の色に対する治療は、顔とは異なり外陰部は外用剤の効果はなかなかみられず、かえってかぶれる方もいます。顔のシミと同じようにレチノイン酸とハイドロキノンを処方され、炎症後色素沈着を起こす方も少なくはありません。外用剤の使用よりもまず、黒ずみの原因を取り除くことを優先しています。ナプキンかぶれがあればそれを先に治療しますし、剃毛が原因であればレーザー脱毛を勧めます。下着についても、硬いレースを使用しているものや、鼠径部にあたる生地が厚いタイプのものは擦れて黒ずみが生じやすいので、縫い目のないボクサーパンツに変えていただくことを提案しています。
外陰部の黒ずみには、『ピコレーザー』によるトーニングを行っています。ピコフラクショナルレーザーも試したのですが赤みが出やすく、赤みをきっかけに些細な刺激でメラニン活性が高まる方が一定数いらっしゃるので、余計な刺激はせず、トーニングのみとしています。効果はやや弱いのですが、3回程度続けると色が少し明るくなるので、患者さんはそれなりに満足されます。3~4回治療を続けた後は、希望される場合に3か月に一度程度メンテナンスを行います。ただし、あまりやり過ぎないようにしています。
【GSMに対する治療】
尿漏れのリスク要因としては、高齢出産や多胎、そして児頭が大きい難産が挙げられることを、以前泌尿器科の先生に教えていただきました。運動習慣がないと若くても膣のゆるみを訴える方はいますし、やはり出産のダメージはとても大きく、また、高齢出産も増えています。今後幅広い年代の多くの女性に骨盤底筋トレーニングに取り組んでほしいと思います。当院では膣のゆるみに対してヴィーナスハイフHIFU『高密度焦点式超音波治療機』のみを使用しています。閉経後の萎縮性膣炎にはフラクショナル炭酸ガスレーザーが効果的ですが、当院の患者さんは比較的若い方が多いので、HIFU治療機を選びました。閉経後でHIFUの3㎝のプローブが入らないほどに萎縮が進んでいる方は、『フラクショナル炭酸ガスレーザー』を用いて膣壁をリジュビネーションし、粘液を増やして皮膚の浅いところをふっくらさせます。皮膚の深い層まで引き締めるのであれば、HIFUやEr:YAGレーザーが適していると思います。
【治療効果をどう評価するか】
尿漏れはその回数で治療の効果が評価できるとして、GMSの治療目的が性交渉で、性交時の感度やパートナーに与える印象をよくするための場合の治療の効果については、パートナーの反応がどうだったかを尋ねるようにしています。あくまでも女性を通した評価ではありますが、「よかったようです」とおっしゃる方が多く、「まったく変わらなかった」という方はほとんどいません。膣粘膜がふっくらすると、締まりはある程度の改善しかみられなくても、痛みがなくなって性的満足度は向上するのではないかと思います。
【フェムゾーンの美容医療に新規参入するメリット】
当院のスタッフはすべて女性ですし、出産経験のある女性医師も複数名いるので、フェムゾーンの悩みに対して実体験をもとに診察することができます。こうした点はメリットだと思います。この分野の診療を始めるとき、受診をきっかけに他の大きな疾患に気づいてもらいたいと考え、患者さんには、施術の条件として1年以内の子宮頸癌の結果を提出してもらうようお願いしています。疾患の啓発や早期発見という観点からも、フェムゾーンの美容医療が盛んになるとよいと考えています。またハイレベルな治療を求める患者さんは医師の性別よりも経験の多さや技術の高さを優先するので、男性医師だからといって嫌がる方は少ないと思います。
当院おすすめ治療
『ピコトーニング照射』
・VIO 1回¥45,000 / ・鼠径部 1回¥30,000
『ヴィーナスハイフ(V-HIFU)』高密度焦点式超音波治療機
・ヴィーナスHIFU膣タイトニング(尿漏れ・膣引き締め)初回トライアル¥170,000
・ヴィーナスHIFU膣プレミア(尿漏れ・膣引き締め)※通常の1.5倍高密度照射で強力な引き締め効果 初回トライアル¥200,000
・ヴィーナスHIFU大陰唇タイトニング(大陰唇引き締め)初回トライアル¥80,000
※上記は全て税抜き価格です。
※施術ご希望の場合は、1年以内の子宮頸癌検診結果をご持参いただきます。施術をお受けできるのは、検診結果に問題がなかった方、未治療の性器ヘルペスなどの感染症の無い方に限ります。また、生理中は照射できませんので予めご了承ください。
是非ご参考になさってください。
雑誌『美的』2022年4月号 (2022年2月22日発売)
特集〝今、話題!「角層酸化」が起こるメカニズムを解説!″(P126~127掲載)に慶田院長の監修記事が掲載されました。
30歳を過ぎたら「角層酸化」から始まるエイジングに御用心!
毛穴に詰まった角栓に太陽光が当たると角栓の中で酸化ダメージが発生します。酸化ストレスというのはドミノ倒しのように広がる性質があり、酸化した角栓が周囲の皮脂をさらに酸化させてしまいます。その連鎖が肌全体に広がって顔全体がくすんだ印象に変わってしまうのです...
■乾燥肌でも‟お湯だけ洗顔"がすくみやゴワツキの原因に!
毛穴に詰まった角栓に紫外線やブルーライトなどの可視光が当たると、酸化ダメージが発生します。その酸化ダメージが皮脂を酸化させて、くすみやゴワツキといったエイジングサインを招くことが、最新の皮膚科研究によって明らかになりました。
その現象のことを「角層酸化」といいます。角層酸化を防ぐには、毎日の洗顔で毛穴に詰まった角栓や余分な皮脂を取り除くことが先決です。角層酸化の原因は、水やお湯だけの洗顔では落とすことが難しいと言われている角栓です。
皮脂量が少ないからと言って、すすぐだけの洗顔をしている人は角層酸化が起こりやすくなるので注意しましょう。自分の肌に適した洗顔料を朝晩使い、角栓を含む肌表面の老廃物をきちんと落としたほうが、角層酸化を抑えられる上、肌のターンオーバーも整い、肌の水分量がアップ。バリア機能も高まり、健康的で美しい肌状態を保ちやすくなります。
■肌がゴワつく、メイクのノリが悪い、実年齢よりも年上に見られがちなど、そんなあなたは、毎日のUVケアや食生活とともに〝洗顔″の見直しどきです!
「角層酸化」を予防する3大ポイント
1. 洗顔を軽視しない
40代以降の肌は、ターンオーバーの周期が乱れがち。頬の角栓の数も、40~50代にかけて増えることが角層酸化を解明する過程で判明しています!角栓はもちろん、スキンケア成分も時間が経って皮脂や汗と混ざれば、不要な老廃物へ変化していきます。ぬるま湯ですすぐだけでは落としきれないので乾燥肌の人も、角層酸化を予防できる洗顔料を使って、朝晩きちんと洗顔する習慣を身につけましょう。
2. 抗酸化成分を定期的に補う
ビタミンA・C・Eやポリフェノール、カロテノイドなど、抗酸化力の高い成分を体の中から定期的に補ったほうが、皮膚はもちろん、血管まで含めた全身の酸化予防につながります。加えて、スキンケアの段階でビタミンAの一種であるレチノールやビタミンE(トコフェロール)を補うことも肌の抗酸化力アップにつながり、角層酸化が起きにくくなります。
3. UVケアを怠らない
角栓を酸化させて角層酸化を招く紫外線やブルーライトは、寒い時期でも室内でも降り注いでいます。季節や場所を問わず、UVケアは続けて正解です。紫外線は、最も強力な酸化ストレスです。ダメージを防ぐためにも日焼け止めは1年中使うべきですが、きちんと落とすことも大切です。その点からも角層酸化予防には、適切な洗顔料が欠かせません。
是非ご参考になさってください。
雑誌『Around50』TJMOOK(2022年3月29日発売)
特集「8人の専門家から学ぶ、更年期を前向きに乗り切る方法」(P42~P47掲載)に慶田院長監修の取材記事か掲載されています。
すべての女性に訪れる更年期は、より自分らしく生きるチャンスのときでもあります。
更年期は、様々な不調が肌にも表れます。女性ホルモン、エストロゲンの減少によってハリや弾力を支えているコラーゲンやエラスチンが減って、皮膚の構造が弱くなってきます。また、エストロゲンの減少により肌バリア機能も低下し、乾燥します。これらの結果として、シワ、くすみ、たるみなどの老化症状や肌トラブルが引き起こされます。
更年期中の自分自身の変化をよく理解し、自分に合った"美肌治療""エクササイズ""食生活"を取り入れしっかりからだをケアすることが大切です。
シミ、くすみ、たるみ...50代の肌には多くの"肌悩み"が勃発!
■乾燥させない生活を
●50歳を過ぎたら戦略的に生きることが大事
Around50世代は「戦略的に食べて、戦略的に寝て、戦略的に休む」ことが大事です。
まず、食べること。肌の構成要素はたんぱく質や脂質がメイン。野菜ばかり食べていてもスカスカの肌になってしまいます。また栄養は一品だけ食べても、効果は期待できません。たんぱく質量が多い食品と、さらに抗酸化と腸活を意識した野菜・果物をとることは重要です。不足した栄養成分があると体内での合成が滞るので、多品目を摂ることを重視する必要があります。
たんぱく質は"動物性"と"植物性"のどちらも必要となるので、豆・魚・肉・乳製品、すべてを一日に1回以上食べるようにしましょう。また、肌の保湿に欠かせないセラミドを体内で産生できるように、サバやイワシなどの青魚やオリーブオイルなどの良質な油を意識的に摂取することも大事です。
次に大事なのは、睡眠です。夜寝る前に、スマホの見過ぎなどで睡眠が4~5時間になっている人も多くみられます。睡眠不足が3日続けば、酩酊状態、3日以上だとうつ状態になるといわれています。成長ホルモンは寝ている間に分泌されるため、睡眠不足だと成長ホルモンの分泌量も減少します。新陳代謝も滞り、肌の細胞分裂が進みません。入眠時間は遅くても構いませんので、質の良い睡眠を6~8時間確保するようにしましょう。
そして最後に重要なのは、休むこと。現代人は働きすぎのため、脳と体が悲鳴を上げてしまいます。休みを戦略的に作って、軽い運動(ヨガや散歩でもOK)をしたり、好きなことや趣味に没頭することも重要です。慶田院長は多忙ですが、定期的に予備日を用意しておき、できなかったことを済ませ、趣味の美術館に出かけたり、20年以続けているジャズダンス、ピラティスのパーソナルレッスンなどで自己メンテナンスをしているそうです。
■美肌になる3原則
1.こすらないことを徹底して!"やさしく洗う"
2.水分と油分の割合が大切!"しっかり潤す"
3.SPF50でも塗るとSPF10以下に!"光対策を怠らない"
光対策に必ず日焼け止めと一緒に併用していただきたいのが抗酸化剤のサプリメントです。
日焼け止めはシミ・たるみ対策では、SPF15あれば十分といわれますが、SPF50の日焼け止めでもSPF8~10程度の効果しか得られていません。日焼け止めの性能テストで使われる使用量の1/5程度しか塗られていないため、SPF15に近づけるためにサプリの服用もおすすめです。
抗酸化剤は血管や目など、いろいろな部位の酸化ストレスを防ぎ、アンチエイジング効果も期待できます。また、ブルーライトによる目の疲れや痛みを楽にしてくれる働きもあります。
『ヘリオケア ウルトラD 30カプセル』 ¥6,000
ファーンブロックという中央アメリカに生息する強力な抗酸化作用を有する植物抽出物質が主成分。
『ソルプロプリュス ホワイト 30カプセル』 ¥5,400
「ニュートロックスサン」と呼ばれる天然ポリフェノールが主成分。糖化も改善。
■普段から3つの原則を守り、プラスαで、何をするべきでしょうか?
汗とホコリは、ぬるま湯で十分に落とせます。とはいえ、化粧品に含まれる油類や皮脂は長時間、肌にのせておくと酸化し、微小炎症の原因につながるので落とすことも大事です。
しかし、50代以降の加齢による変化はセルフケアだけで食い止めることは難しいとされています。たまに美容医療の手を借りて、スペシャルケアを取り入れることも大切です。
◆50歳なら知っておきたい!今さら聞けない!Around50肌のQ&A◆
Q.50歳の肌とは?
A.女性ホルモン減少の影響で「乾燥」を引き起こします。
女性ホルモンのエストロゲンの分泌量急激に減ると、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の量も減るため、皮膚が乾燥し、弾力も衰えてきます。外からの刺激を受けやすくなり、炎症が起きやすくなってしまいます。
また、同時にこれまで長年受けた紫外線ダメ―ジが顕在化し、シワやシミが目立ってきたり、抗酸化力が落ちて肌の細胞そのものが弱ってきたりすることで、肌トラブルを招くケースもあります。
Q.Around50にはどんな成分がおすすめですか?
A. ターンオーバーを促進するレチノールがおすすめです。
レチノールは「ビタミンA」の1種で、ビタミンAの中でも主要な成分である「レチノール」は、皮膚や目の粘膜などを健康的に保ち、抵抗力を高める働きがあります。暗いところでも目が見えるために必要な栄養素として健康に欠かせない側面もありますが、美容面では皮膚粘膜のターンオーバーを活性化し、コンディションを整える効果が注目されています。真皮内のコラーゲンを増生する作用もあり、シワ対策に効果をもたらすことが厚生労働省でも認めてられています。
『ナノメッドVAエッセンス16g』¥6,500
純粋レチノールを0.1%と高配合したエイジングケアクリーム。「高浸透型純粋レチノールナノカプセル」と「浸透サポート成分ナノキューブ」がレチノールを角層の深部までしっかりと届くことでターンオーバーを促進。
Qスキンケアでたるみは改善できるのでしょうか?
A.残念ながら、できません。スキンケアだけではたるみを改善できないのも事実です。肌の奥にアプローチできる医療機関での専門治療も取り入れていくことが改善の近道です。また、比率的キメが細かい柔らかい肌質はたるみやすく、骨格が左右対称で、顎、頬骨、エラがしっかりされている人はたるみにくいという傾向がありますが、年齢を重ねればたるんでくるのはすべての人に共通で当然のことです。適切な化粧品でケアをしてバリア機能が整った強い肌にし、適度な運動と健康的な食事によって血管や腸のアンチエイジングを心がけるなど多方面から考えることが大切です。
Q.50歳以降急増する肌悩みありますか?
A.人によって様々ですが、意外とイボも増えます。
意外かもしれませんが、老人性イボが急増します。表皮の良性腫瘍「脂漏性角化症」です。少し隆起していて、表面がざらざら、凸凹していて、色は肌色から薄茶色、焦げ茶色、暗黒色などがあります。範囲は頭や顔、首、手の甲など手のひらと足の裏を除くあらゆる部分にできます。遺伝的素因や、日光(紫外線)による光老化でできるとされ、徐々に大きくなって隆起し、大きいものだと2~3cm程になることもあります。治療は『CO2レーザー手術(炭酸ガスレーザー)』でイボ部分を蒸散させ、皮膚表面からごく浅く削り取る施術がベストです。傷はごく浅く、出血のないので傷あとをほぼ残さず治せます。
Q.50歳を過ぎたら高いブランドのスキンケアを使うべきでしょうか?
A.そんなことはありません。保湿だけに特化するのであれば、決して高い化粧品を使う必要はありません。高いものを惜しんで使うよりも、リーズナブルなものをたっぷりと肌に二度塗りして、しっとりさせてください。目安は、塗ったあと肌が少しベタッとし、ティッシュが張り付くくらいが正しい量です。
Q乾燥肌を防ぐ、保湿力の高い化粧水を教えてください。
A水ではなく、美容液のような化粧水を使ってみてください。
保湿と聞くと、化粧水を思い浮かべますが水分がメインの化粧水は時間とともにすぐに蒸発してしまい、より乾燥の原因につながります。水分保持力を有する成分「ヒューメクタント」(ヒアルロン酸、セラミド、加水分解コラーゲン、グリセリン、多糖類、アミノ酸など)の入っている商品を選びましょう。
『巡活ローション 200ml』¥4,500
メラニン還元作用の高い超浸透型ビタミンC誘導体が主成分。低分子コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチン、セラミドなど厳選した保湿成分をバランスよく配合。
Qたるみにはどんな治療をすべきですか?
Aまずは自分のタイプを知ることが重要です。
タイプには2種類あり、ほうれい線に重量感のある肉が溜まる「ドヌーヴタイプ」、脂肪萎縮が目立って疲れた印象になりがちな「ヘプバーンタイプ」が50代に多いたるみの傾向です。
カトリーヌ・ドヌーヴ肌は肉付きがよく見え、顔には骨感やスジっぽさを感じさせず、肌のパンとしたハリが強い印象が特徴です。歳を重ねると脂肪が落ちてきて皮膚の伸びが加速するので、外側をしっかりホールドできる強い皮膚にすることが大事です。
50歳ならば、高周波の作用で強力に皮膚を引き締める『サーマクールFLX』とハイフ(HIFU)の作用で引き上げる『ウルセラ』や『ソノクイーン』おすすめです。
オードリー・ヘプバーン肌は骨格が華奢で肌が柔らかく、顔の脂肪量が減ると余った皮膚がシワっぽくなり、げっそりとそげてしまう傾向があります。骨格が華奢なので適正体重を保ちつつ、ふっくら度を上げる『ヒアルロン酸注入』が欠かせません。薄い皮膚が伸びてしまっているので、リフトアップさせる『ウルセラ』や『ソノクイーン』も同時に行うといいでしょう。
【その深刻な肌悩み、月1回のクリニック通いで解決しませんか?】
50歳になって波のように押し寄せる肌悩みに困惑することも多いのではないでしょうか。
50歳はまだまだ再生力があり、十分改善の余地はあります。月1回、美容皮膚科で専門の治療を受けてみませんか?
■クリニック選びのポイント
1.まずはクリニックをよく吟味しましょう
値段も大事ですが、まずはどんなクリニックなのか、どんな医者なのか確認をしましょう。
2.医師のプロフィールを見ましょう
クリニックの医師のプロフィールは見ておきましょう。どの病院でどれくらい経験を積んでいるか、専門医の資格の有無は目安になります。また、医師によって施術の得意分野は異なります。施術の中でも注射系が得意な医師がいれば、シミ系、手術系が得意な医師など、医師の得意分野が分かれば、より選びやすくなります。
3 カウンセリング
"医師と患者の相性はとても大事です。"例えば、患者の話をじっくり聞いてくれる医師もいれば、腕は良くても、そっけない医師もいます。webなどでは相性は分かりません。自分の価値観と合う医師を探すために、まずはカウンセリングだけ受けても良いでしょう。
4 価格
費用はクリニックによって多少の幅はありますが、ある程度の相場があります。相場よりも異常に高い、あるいは異常に安い場合は要注意です。また、極端に安い場合は、安全性の疑問のある薬剤が使われている可能性もないとはいえません。すぐに施術を受けのるではなく、まずは診察だけ行きクリニックの様子を見てみましょう。
5 ダウンタイム
年齢や施術などにもよりますが、シミ取りのレーザー治療ならば、かさぶたがとれるまでの時間で、通常は一週間程度を要します。また、肌が生まれ変わる過程で新生したメラニンの黒ずみが消えるまでの時間も指します。つまり普通の皮膚に戻るまでの時間で、平均3~6か月程度。併用療法によっても変わります。ただし、あくまでも目安です。子どもの大事なイベントや同窓会などがある人はしっかり医師に相談をしましょう。ダウンタイムの期間やデメリットを教えてくれるところを探しましょう。
【肌悩み別 おすすめ施術メニュー】
■表情ジワ・たるみ毛穴には...
『ボトックス注射』(両目尻 製剤:コアトックス) 初回トライアル ¥24,000
一時的に筋肉を弛緩させる作用があるボツリヌストキシンを美容治療に利用したもので、筋肉も過剰な収縮によって作られる表情ジワを目立たなくする効果があります。適応部位は、額の横ジワ、眉間の縦ジワ、鼻根部の横ジワ、鼻のバニーライン、目尻のシワ、口をすぼめると目立つスモーカーズラインや顎の梅干しジワなど幅広く、ボトックスは無意識にシワを寄せる癖まで止めるので、予防と治療の2つの効果があります。
■深いシワのボリュームアップ、リフトアップには...
『ヒアルロン酸注入』 初回トライアル1本(目周り以外) ¥75,000
保水力が高くお肌のハリに不可欠なヒアルロン酸も、コラーゲン線維と同様20歳頃から急速に減少と萎縮、骨格の変化(損失)が深いシワやたるみの原因であることも分かってきました。シワの凹みやボリュームの少ない部分にヒアルロン酸を注入すると、自分自身のヒアルロン酸と融合し、自然なふくらみをもたらす効果があります。その効果は1~2年ほど持続します。
■潤い、ハリには...
『水光注射(水光プラス)』 極水光3ml 初回トライアル ¥48,000
専用の注入機器を用いて美肌効果の高い薬剤を少量ずつお肌全体にスタンプ式に注入する肌改善治療です。皮膚に陰圧をかけて吸引しながら、注入量、スピード、針を挿入する深さを一定に保ち、美容成分を均一かつ広範囲に注入することができるので、施術後のボコボコ感や針痕の赤みもごく軽度です。肌全体に潤いとツヤ、内側から押し上げるようなハリ感が生まれ、回数を重ねるごとに若々しい肌に生まれ変わります。
■ちりめんジワ、ハリには...
『スカーレットS(ニードルRF)』トータルリフト(生え際~フェイスライン~あご下)
初回トライアル ¥88,000
25本のマイクロニードル(極細電極針)から真皮内な直接RF(高周波)を流し、劣化したコラーゲン線維に適度な熱損傷(55~60℃に加熱)を与え、細くなったコラーゲン線維を太く収縮させ、皮膚のタイトニング効果が得られます。同時に、人体の自然な創傷治療作用が活性化することで、太くて強度の高いコラーゲン線維と置き換え、肌のハリや質感を高めます。またRFの脂腺機能調整作用により、毛穴が引き締まり炎症性ニキビも改善します
■たるみ(小顔、引き締め系)には...
『サーマクールFLX』300ショット(看護師照射) ¥315,000
照射後、熱変性したコラーゲン線維が創傷治療により、6か月にわたり修復・増生されます。その結果、コラーゲン線維が再構築されて組織全体が収縮することで、老化で緩んでしまったお肌が、さらに引き締まっていくのを感じる持続性の高い治療です。
顔全体のボリュームを縮めるように、縦・横・奥行きの3次元に引き締め作用が働き、輪郭の崩れ、フェイスラインや顎下のもたつき・口角横のだぶつきを改善して小顔に導きます。
■たるみ(引き上げ系) には...
『ウルセラ』フルフェイスリフト ¥450,000
ウルセラシステムで使用しているHIFUは超音波を焦点で結ぶように照射することで、超音波エネルギーを目的の場所に集中して照射することができます。そのため、ウルセラシステムは狙ったポイントのみに超音波の強い熱エネルギーを加え、即時的&継続的にたるみを引き上げ、その効果は約1年にわたって続きます。
是非ご参考になさってください。
雑誌『クロワッサン』2022年No.1064(2022年3月10日発売)
特集〝シミ・シワ・たるみを解決!自信が持てる、肌ケアとメイク″(P12~15掲載)に皮膚科専門医の慶田院長の監修記事が掲載されました。
あまりにも長く続いた非日常から、マスクの下こそ、緊急事態宣言!この数年で加速したシミ、しわ、たるみ。放置していては、事態は一層深刻に。正しく守るスキンケア、効果的に攻めるメイクで、自信が持てる笑顔、取り戻しましょう。
■まだまだ続く肌の緊急事態、乗り切るための術を身につけよう。
コロナ禍でのマスク生活も早2年。こんなにマスク生活が続くのは今までになかったこと。エイジングの肌悩みとは別に、マスクによる肌トラブルが生じやすくなるのは当然だと思います。最初はマスクによる肌環境の変化に戸惑う声や内容が多かったのですが、今は経験値も上がり、ウィズマスクを模索する段階へ。
ただ、このコロナ禍を経て美容への意識がより高まりおこもり美容に励む人と、マスク姿に油断して日常のケアも疎かになりがちな人と2極化しているように感じます。
■マスクによる肌トラブルは、基本のケアが何よりも大切?
マスクによる肌トラブルは、肌荒れ、乾燥、ニキビのほかにも、マスクで皮膚が擦れることによる赤み、かゆみや湿疹などを伴うマスク皮膚炎、シミや肝斑の悪化などが見られます。肌が刺激に敏感になっていますから、基本の丁寧かつ低刺激なスキンケアで肌をいたわることが急務です。さらに美肌作りの土台となる生活習慣をより丁寧に気遣い、肌と体の両方の健康を保つことが大切です。
■正しく対処するためにも、今あるリスクを把握しよう。
◇リスク1 1日中マスク生活
マスクを長時間つけることで生じやすい肌トラブルは「蒸れ」と「擦れ」が二大原因。特に冬の間は湿度の低下や暖房による室内外の寒暖差も加わり、肌の乾燥が加速しがちです。肌は乾燥するとバリア機能が低下して少しの刺激でも炎症を起こしやすくなるため、マスク内で肌が蒸れ、擦れると赤みやかゆみや湿疹なども生じやすくなるのです。
これから春にかけて、スギやヒノキの花粉の季節が到来しますが、四六時中マスクをしている分、アレルギー性鼻炎は軽く済むかもしれませんが、マスクによるダメージで肌のバリア機能が弱まっている今は、外からの刺激を跳ね返すことができません。少量の花粉にも反応して、肌荒れや湿疹が広範囲に生じる可能性もあります。
外出先でもできる防止法が、濡らしたハンカチなどで蒸れによる汗を優しく拭き取ること。汗はマスク荒れの原因のひとつといわれているので、押さえるように拭きとったら、乾燥しないよう保湿乳液やクリームの重ねづけをしてください。毎年花粉症の症状がひどい人は、室内でも窓は開けず空気清浄機を回す。帰宅したら玄関先で服をブラシで払い、リビングや寝室に花粉などを絶対に持ち込まないことが大切です。
◇リスク2 外出控え。
顔の筋肉は激しく動かしすぎると表情ジワを深くする一因になりますが、動かさないのも重力に負ける一方に。外出控えで人と会って話したり笑ったり、表情筋を動かす機会が減ると筋肉が硬く縮こまって鈍麻します。意識して滑舌良く喋り、口角を上斜め方向に引き上げて美しい笑顔を作るように動かしましょう。
◇リスク3 パソコン・スマホ時間の急増
目を酷使することで起こる筋肉疲労も、目元のハリを失わせる原因になります。パソコンやスマホを長時間使うときは合間に目を休める習慣を作りましょう。姿勢の悪さも見過ごせません。パソコンやスマホの長時間利用で、下向きの姿勢がクセになると重力で顔の皮膚が下がり、たるみや二重顎が進みます。顔を上げて目線の高さで見るように心掛けてください。
◇リスク4 生活習慣の乱れ
いくらスキンケアをしっかり行っても、生活習慣が乱れると肌トラブルが生じやすく、しかも治りにくくなります。中でも食事は重要。弾力のある肌を守るためにはたくさんの栄養素が必要です。特に肌の構成要素を再生させるために積極的に摂りたいのがタンパク質、ミネラル、ビタミンなど。脂質を避ける人もいますが、肌のバリア成分で要となる細胞間脂質(その半数はセラミド)やホルモンの原料となるので、肉や乳製品、油などもバランスよく摂取してください。食事は食べる美容液と考えてみてくださいね。
また、コロナ禍の運動不足も大敵。日常の活動量が減ると筋肉量が落ちて代謝も体の循環も低下するため、適度に体を動かして汗をかくことが大切です。ちなみに女性も筋トレをすると代謝が上がり冷え知らずの太りにくい体質になりますし、成長ホルモンの分泌効率がよくなるので皮膚などの再生力も高まります。
◇リスク5 メンタルダウン
強いストレスがかかると血液の巡りが悪くなり便秘や睡眠不足をはじめ体にさまざま変化が起きます。すると肌のバリア機能も低下。さらにコロナ禍で不安感が強くなっている人も増えています。マスクをつけっぱなしだと息苦しいだけではなく呼吸が浅くなりがちなので、周りに人がいないときは一度外して深呼吸をして肺の奥まで空気を入れ、幸せだなとつぶやくとストレスコントロールにもつながります。人はどんな状況でも、幸せだなと自ら思うことで幸せに感じる瞬間が得られるものですし、それは健康にも大きく影響します。
是非ご参考になさってください。
雑誌『LDK The Beauty』2022年4月号(2022年2月21日発売)
特集「におう気がする!黒ずみが気になる!脱毛って何が正解!?知りたい!ケド、聞き辛い!デリケートゾーンのコト、教えてください!」(P62~65)に慶田院長の監修記事が掲載されました。
【誰も教えてくれなかった女性のお悩みを解決!】
"フェムテック"や"フェムケア"という言葉を耳にする機会が増えてきました。月経や更年期障害など、女性ならではの体の悩みをケアできる製品やテクノロジーなどの総称で、今大注目されています。そこで今回は、はじめての一歩としてデリケートゾーンケアについて特集!デリケートゾーンってそもそも何?どうやってケアするの? など、なかなか聞きづらいことを専門家が回答しています。お悩みを解決し、快適な生活を送りましょう!
Q:アンダーヘアって自分で剃って大丈夫?
A:レーザー脱毛がベスト。自分で剃るならしっかり保湿を。
自分で剃ると傷つきやすく雑菌が入りトラブルの原因になりやすいので、できればレーザー脱毛が断然オススメです。どうしても自分で剃るなら皮膚を引っ張り毛流れに沿って慎重に剃ってみてください。
Q:V・I・Oって全部脱毛したほうがいいの?
A:I・Oゾーンはないほうがベター。
V I Oとは腕などの皮膚より薄くデリケートな場所です。実は"デリケートゾーン"とは医学用語ではなく、一般的に膣を含めた外から見える部分のV(ビキニライン)・I(陰部の両側)・O(肛門周辺)ゾーンのことを指すことが多いです。
特にI・Oゾーンは月経時の不快を軽減してくれ、汚れによる雑菌の繁殖を防いでくれるのでオススメです。Ⅴゾーンはお好みですが、水着になるときにお手入れ時間が短縮できます。
また最近では介護脱毛をする方も増えています。
Q:市販の黒ずみケアクリームって効果あるの?
A:劇的に改善されることはほぼありません。また肌が薄く弱い部分なので使用は慎重に。
ビタミンCなど美白に効果的な成分が配合されていることの多いクリームでも、即効性はなく過度な期待は禁物です。逆に刺激によりかぶれる可能性もあるので、使用する際は注意が必要です。
Q:どうしてもかゆみが治まらない...
A:慢性的なかゆみは病院へ行きましょう。
ムレなどによるかゆみは一時的に市販薬で抑えられても、一時的に麻酔成分で和らげるだけで根本的治療にはなりません。とくに、市販品のフェミニーナ軟膏などにはリドカインという麻酔薬が含有されていて非常にハイリスク。リドカインは歯科や外科手術などで多用する麻酔成分ですから、外陰部に塗って感作が成立した場合、アナフィラキシーショックを生じ命に関わる事態を引き起こす可能性もあります。皮膚科専門医に相談し、適切な強さのステロイド外用剤で早期に治療することが最善の道。
症状が続くようなら病気が隠れているかもしれません。毛が生えている皮膚、小陰唇、会陰部など外から見える部分のかゆみやトラブルは皮膚科へ。膣より奥の粘膜部分は婦人科に行きましょう。
普段から観察していると、ちょっとした異変にも気づけます。この機会に習慣にしましょう。
■当院のレーザー脱毛
『ジェントルレーズプロ』(Gentle LASE Pro)はロングパルスアレキサンドライトレーザーで、シミ、くすみ、毛穴の黒ずみなどの高い美白効果があります。レーザーと冷却ガスを同時に照射する事で痛みが格段に軽減され、ジェルなどを塗る手間もありません。外陰部やデリケートゾーンなど生理的に色素の濃い部位、鼻毛や眉毛も含めた全身の脱毛を、短時間で痛みなく照射をすることができます。
VIO脱毛: 1回¥45,000 5回コース¥180,000(¥36,000/1回)※税抜き価格
是非ご参考になさってください。
書籍『予約の取れない神ドクターが指南!はじめましての美容医療』
書籍『予約の取れない神ドクターが指南!はじめましての美容医療』KADOKAWAライフスタイル編集部(2022年3月23日発売 税込み定価1,540円)
「CHAPTER2:素肌力を上げたいから!どうにかしたい肌悩み」(P60~67掲載)に慶田院長の監修記事が掲載された書籍が発売されました。
今、"美容医療"は少し手を伸ばせば誰でもトライできるものに変わりました。
またコロナ禍となったこの1~2年。マスク時代のうちにこっそりお顔やお肌のアップデートをされる方が増えています。
この本では「何から始めればいいの?」「いくらかかるの?」など、美容医療の基本の「き」から神ドクターと呼ばれる名医たちが丁寧に解説しています。
■今回、慶田院長は「くすみ」について解説しています。
顔色が悪く調子が悪くみえたり、肌に透明感がなくみえてしまう原因の一つ。
実はくすみは4つの種類があり、それぞれ原因や対策方法が違います。この書籍内では、それぞれの特徴と当院でのおすすめ治療をご紹介しています。
Case①知らないうちに増えていく!メラニンの蓄積による「茶ぐすみ」
Case②糖化が主な原因!肌全体が黄色っぽくなる「黄ぐすみ」
Case③ターンオーバーの乱れ、古い角質や汚れの蓄積、血行不良で灰色がかった感じに見える「灰ぐすみ」
Case④日本人に多いのは実はコレ!気がつかないうちに産毛が増えてしまいくすんで見える「産毛ぐすみ」
肌悩みに合った最適な対策で、スピーディーに透明感を取り戻しましょう。
その他にもシミ・たるみ・毛穴など、最新治療法など知りたい情報が満載の一冊です。
ぜひ、手に取ってお読みください。
雑誌『25ans』2022年5号(2022年3月28日発売)
特集「エレ派信頼のドクターが指南!クリニック的ブライトニングの極意」(P262掲載)に慶田院長の取材記事が掲載されました。
シミやくすみなどの色ムラ悩みは、25ans世代から気になりだすエイジングサイン。まだまだ巻き返せる今のうちに、プロの手で根本治療を。エレ派も信頼を寄せる名医たちが、ブライトニングの極意とその最前線を解説しています。
【本来の透明感を引き出すリバースエイジングの名医】
■角層の状態は印象美に直結。水分量やハリ感を高めて透明感を
肌色悩みはとてもセンシティブな問題ですが、他人と比べず、それぞれが遺伝的に持っているメラニン色調の中で、最も輝く状態であればいいと思っています。"白さ"を目指すよりも、真っ先に印象美に影響する角層の状態を整え、色ムラをなくす方がよほど大事です。キメや肌トーンを整えて、肌本来の輝きとポテンシャルを高めていきましょう。
メラニンくすみには『ピコレーザー』での治療が一般的ですが、シミがそこまで目立たない人は、『水光注射(水光プラス)』だけでも十分です。表皮の水分量が上がって透明感に包まれ、くすみが晴れます。毛穴やハリ感に悩みがあるなら、『ダーマペン4』での治療もおすすめです。光を美しく反射できる、滑らかで明るいハリ肌を目指しましょう。
『水光注射(水光プラス)』
角層の潤いアップには。『極水光プラス』高品質の非架橋のヒアルロン酸に、9種類の機能性ペプチドなど数十種類の美肌再生成分からなる極上美肌メソカクテルを贅沢に組み合わせたリッチな水光注射です。毛穴引き締めとハリにはボトックス類似成分のアルジルリン水光プラスとヒアルロン酸が混ざった「アルジルリン水光プラス」が、コラーゲン再生目的には溶ける糸の成分とヒアルロン酸が混ざった「ミラクルH水光プラス」を。
医師が手打ちでシワを狙って注入する水光注射と違って、水光プラスは、ダーマシャインPROというマシンで注入するから、ごく少量ずつ全顔~首、ボディまで広範囲への注入が可能で、ダウンタイムもほぼ無し。潤いとツヤ、内側から押し上げるようなハリ感が生まれ、回数を重ねるごとに若々しい肌に導きます。
◇水光プラス料金
●極水光(潤いアップ)3ml
非架橋ヒアルロン酸2ml+極上美肌メソカクテル1ml 初回トライアル¥48,000
●アルジルリン水光(毛穴引き締め)3ml
非架橋ヒアルロン酸1ml+アルジルリン2ml 初回トライアル¥48,000
●ミラクルH水光プラス(ハリアップ)2ml
PCL(ポリカプロラクトン)非架橋ヒアルロン酸配合 初回トライアル¥48,000
『ダーマペン4』
16本の極細針が付いた最新型のダーマペン。非架橋のヒアルロン酸を塗布した肌の上をすべらせながら高速振動を繰り返し、肌に微小な穴をあけます。肌本来の創傷治癒力により、ハリのある滑らかな肌をかなえる治療で、毛穴が気になる方にもおすすめです。
◇ダーマペン4料金
●顔全体 初回トライアル¥28,000
【慶田院長の透明感キープセルフケア】"三つ巴ケア"で防御力を高めてシミやくすみに負けない肌に。
インナーケア・アウターケア・美容医療の三つ巴ケアでシミやくすみに徹底抗戦しています。インナーケアは防御力を高める食材を戦略的に摂取し、飲む日焼け止めで目や血管、皮膚の酸化ストレスを防いでいます。
日々のアウターケアは『ナノメッドHQエッセンス15g ¥5,000』や『ルミキシルクリーム30g ¥10,000』、『シスペラ50g¥32,000』が定番です。
美容医療は、『ピコレーザー照射』、『フォトフェイシャルM22照射』、『スカーレットS』、『水光プラス(アルジルリンとミラクルHを同時に)』、『ケミカルピーリング』が定番です。
※上記はすべて税抜き価格表記となっております。
是非ご参考になさってください。
雑誌『Richesse』2022年SPRING No.39(2022年3月28日)
特集「正しく潤ってこそ、強く美しい。大人は春夏秋冬、保湿」(P197~201)に慶田院長の監修記事が掲載されました。
美しい肌とはダメージに強い健康的な肌。その土台は潤っていることにあります。しかし何十年もスキンケアしながらも、正しく保湿ができているか、疑問に感じている人が多く、実際、大きな勘違いケアを続けているひともいるのが現実です。とりわけ高温多湿になるこれからの季節のスキンケアには、肌の乾燥を進行させ、老化に導くトラップがたくさんあります。当たり前に行っている保湿ケアを医学的見地から検証。季節・年齢を問わず、強く美しい肌を目指していきましょう。
【顔&ボディの肌、保湿の真実】
保湿について勘違い払拭し、真に潤った肌を手に入れるべく、正しい美容の知識を発信する皮膚科専門医の先生3人が、医学的見地から解説しています。
●よくある勘違い。保湿と保水は違います。
保湿とは肌の水分を補い、水分の蒸発を防いで潤いを保つことです。実は、保湿剤には二種類あります。一つはエモリエント(油分の膜で肌を覆い水分の蒸発を防ぐもの)、もう一つはモイスチャライザー(セラミドやグリセリンなどの潤いを保つ効果のある成分や、角層のなかで潤いを作り作り出すように働きかける成分を含むもの)です。保湿とは、2つの働きのある成分が混ざった乳液かクリームを塗ることですが、皮膚科医が推奨する真の保湿は、モイスチャライザーを塗ることです。
化粧水を保湿と思っている人が多いのですが、化粧水の役割は水分を与える保水。後に重ねるものの肌馴染みを良くするなどのメリットがありますが、保湿という観点からはマストではありません。またオイルの働きはエモリエントのみです。オイルだけで保湿はできません。オイルのみで潤っているとしたら、皮膚本来のバリア機能が非常に強固な人です。
●乾燥は軽度のバリア障害
保湿が重要なのは外界から体内を守るバリア機能を発揮する最前線、角層を健やかに保つためです。バリアの3要素は皮脂腺から出る皮脂と分解物のグリセリンと汗の水分が混ざってできる『皮脂膜』、水分を層状に挟みながら角層を接着するセラミドなどの『細胞間脂質』、角質細胞内で水分を抱え込むアミノ酸や尿素などの『天然保湿因子(NMF)』です。特に細胞間脂質は水分保持機能の8割を担う最重要物質です。セラミドやNMFは角層のターンオーバーが滞ると合成されにくくなり減ってしまいます。年を取ると乾燥しやすいのは、代謝が落ちターンオーバーが滞るのが大きな要因です。アトピーの素因がある人はセラミド合成が遺伝子的に少ないバリア障害ですが、敏感肌の自覚がない人も乾燥が気になる時点で軽度のバリア障害がおきています。乾燥を放置しているのは、穴の開いたボロボロの傘で雨の中を歩くような、危険な状態なのです。
●常在菌に着目して潤う肌に
数年前から保湿に関わる一つのキーワードとなっているのが肌フローラなどとも呼ばれる皮膚常在菌叢です。肌フローラのなかで、美肌菌と呼ばれるのが、表皮ブドウ球菌やサーモフィラス菌などです。これらは、肌の上で、皮脂腺から分泌された皮脂が脂肪酸とグリセリンに分解されることに関わっています。グリセリンは保湿作用のあるモイスチャライザーの1種。肌の上で水分や分解されなかった皮質などと混ざることで、肌の潤いに大切な天然クリームとなるのです。しかし肌フローラは誤ったスキンケアを行うと育ちにくくなります。肌フローラのバランスが悪いと目には見えない炎症『微小炎症』が起き、炎症が繰り返させると皮膚老化が進みます。老化予防の観点からも正しいスキンケアを行い、また肌フローラが育ちやすい環境に整える製品を活用するのもよいでしょう。
●春も夏も、一年中、乾く要因だらけ
春はバリア機能が特に低くなりやすい季節です。冬の乾燥で既にバリア機能が低下しているところに花粉や黄砂などが飛んでくるのが要因の一つです。
また生活環境や人間関係が変わる人が多く、そのストレスで睡眠の質が低下したり、季節変化による自律神経が不安定になることも要因としてあげられます。
何をしても肌が荒れるならいつもよりシンプルケアにしてみて下さい。夏は湿度が高く、角層に水を抱える力がなくても乾燥があまり気になりません。でもエアコンの風や汗で皮脂が流れやすい、ケアを化粧水だけですませがちなど乾燥を促す要因は多数あります。就寝中もエアコンで乾燥するので、寝る前にクリームでしっかり保湿を心がけてください。
【誤解の多いスキンケアと決別を。顔の保湿ケア、正解・不正解】
間違ったスキンケアに鋭く切り込む美容法の解説が評判の慶田院長が、大人の女性が知っておくべき保湿ケアの正解・不正解をわかりやすく解説しています。
1. クレンジングは1分以内で潤いのもとを逃がさない
界面活性剤が入ったクレンジング料は大切な保湿因子も溶かし出す可能性があります。マッサージしながらなど、長時間肌にのせていると保湿因子は奪われ、乾燥を招くことになります。顔にのせ、肌になじませてからすすぐまで1分以内を目安に行ってください。
2. 不器用や人のクレンジングはオイルタイプを
クレンジングは短時間に、とはいってもメイクが毛穴に残っていてはいけません。クレンジング料のタイプは毛穴落ちメイクまで落とせればミルク、クリーム、オイル、ジェル、いずれでもよいですが、短時間にメイクを乳化させて落としやいすいのはオイルです。クレンジング料の良し悪しは拡大鏡で毛穴を確認すれば分かります。オイルクレンジングは乾燥肌にNGというのは迷信です。実際、アトピー性皮膚炎患者で行った臨床試験で、敏感肌用のオイルクレンジングを使用することで角層の水分量が上がり、TEWLが低下し、バリア機能が改善したという論文もあります。
3. 肌を長時間ぬらさない、ゴシゴシ洗わない
肌の摩擦厳禁は常識ですが、特にぬれた肌は潤いが流出しバリア機能が低下する傾向があります。洗顔・クレンジングは短時間かつ、そっとなでるように優しく行いましょう。
4. 拭き取り化粧水に注意。薄茶色の正体は
コットンに拭き取り化粧水を含ませて拭き取ると、コットンが薄茶色になります。汚れだと思って何度もこする人がいますが、この茶色は汚れではなく角層の中に含まれるメラニンの色です。メラニン活性の高い日本人はメラニンが濃く出ます。汚れではないため、何度もゴシゴシ拭き取るのは肌によくないのでやめましょう。
5. たまに『ケミカルピーリング』が効果的
拭き取り化粧水を使うとついやりすぎてしまう、そういう人はクリニックでケミカルピーリングピーリングを行い、ターンオーバーを促すという選択をお薦めします。
6. 何度も何度も化粧水を重ねるのはナンセンス
美容に熱心で、洗顔後に化粧水を「もう肌に入らなくなるまで何度も重ね付けしています」と言う人がいますが、これは意味がありません。角層の厚みは食品用ラップ1枚程度です。そんなに大量に化粧水が入るわけがなく、もし入ったら顔は膨らんでしまいます。そもそもバリア機能があって奥まで入らないようにできています。1回なじませて、もう一回、それぐらいで十分です。
7. コットン100回パッティングは傷のもと
化粧水をコットンで何十回もパッティングすると肌の奥までしっかり、毛穴も引き締まるという説があります。コットンはどんなに良質なものでも細かい繊維があり、パッティングすると物理的刺激となり、さらに肌が濡れた時間が続くため、肌が敏感に傾きます。化粧水は両手にとり、優しく押し込むようになじませてください。
8. 毛穴詰まりには毛穴パックではなく酵素洗顔
剥がすタイプの毛穴パックは、剥がした後すぐにまた角栓ができてしまい、さらに無理やり剝がされた角層が、保湿因子の不足した質の悪い各汁細胞を作り出してしまいます。パウダータイプの酵素洗顔で肌に負担をかけずに落としてください。
9. スクラブ洗顔を繰り返すと乾燥肌を招く
肌のゴワツキや毛穴詰まりの改善にとスクラブ洗顔を繰り返し使うと細かな傷がつきます。普通肌やオイリー肌の人で週1回まで、敏感肌の人は避けたいアイテムです。
10.クリームを塗る目安はティッシュがはりつくぐらい
保湿ケアの本番は、乳液とクリームです。塗りすぎて角層を湿らしすぎても、量が足りずに乾燥しても、バリア障害につながります。塗った後、ティッシュをはりつけ、落ちない程度を目安に塗布しましょう。何アイテムも重ねる人は薄くても、重ねるとちょうどよくなります。1アイテムしか使用しない人は、ペタペタを感じるくらいに塗りましょう。
11.自分に合った保湿力の製品かは翌朝わかる
角層の水分を蓄える力は人それぞれです。他人がよかったという製品の保湿力が自分に合うとは限りません。夜にクリームを塗ってひと晩寝た翌朝、もう乾燥を感じたら、それは自分には保湿力が足りない印、翌朝の肌状態で見極めましょう。ただ寝室の湿度など環境にも左右されるため、湿度を高めるなどの調節も大切です。
12.日中は、ベースメイクの上からでも保湿を
日中もこまめに保湿します。汗など邪魔なものが表面にないなら、ファンデーションの上からそのままでよいので、メイク崩れしにくい乳液などで小まめに保湿します。ただし、汗などをかいていたら、肌が弱い人にとっては、汗の中のミネラル分が肌への刺激になります。ぬらしたガーゼで吸い取ってから保湿をしましょう。
13.ミストやスチーマーに保湿はあまり期待しない
製品にもよりますがミストは基本的にほぼ水です。つけた瞬間は心地よいですが保湿ではありません。潤ったと思っても一日に何度もスプレーするようなら潤っていない証拠です。同じ理由でスチーマーもほぼ水です。一瞬は潤って柔らかくなるのでクレンジング時の使用などにお薦めですが、すぐに蒸発するため使用後はしっかり保湿をしてください。
14.肌が敏感に傾いているときはシンプルな処方で
保湿はリッチなものがいいと思いがちですが、こだわりの成分が刺激となり乾燥が進む場合もあります。敏感ぎみのときは処方がシンプルな敏感肌用ラインを試してみて下さい。
15.バリア機能を整える観点でUVケアもセットに
スキンケアの3要素は洗う、潤す、光対策です。UVケア=保湿ではありませんが、日焼けすると乾燥するのは事実です。乾燥しにくい肌を作るためにもUVケアは必須です。
16.乾燥しやすい目元や唇は専用ケアか二度塗り
皮膚が最も薄く皮脂腺のない目元はバリア層も極薄です。アイクリームか全顔用のクリームの重ね塗りで保湿をしてください。唇は自ら潤う力がなく、潤いを感じでもそれは唾液の水分です。ただし粘膜以降部の為普通のクリームは難しく、専用のリップケアをしましょう。
17.シートマスクやパックには乾燥のリスクが
大容量のシートマスクは個包装タイムより強い防腐剤が使用されており、バリア機能を壊す可能性があります。そもそもシートマスクの長時間使用は乾燥を招く一因になります。ここぞという日の朝に使うと、透明感がアップしてメイクのりもよくなるので効果的ですが、パックもバリア機能が強い人向きなので、敏感肌にはお薦めしません。
18.肌断食より、5本柱が大切
スキンケア製品を使わないで肌を休める肌断食は無意味です。それよりも、食事、睡眠、運動習慣、腸内環境、ストレスコントロールの5本を立て直すことが大事です。
是非ご参考になさってください。
WEB『美ST ONLINE』(2022年01月22日掲載)
スキンケア特集「実は逆効果!?【肌が荒れた時にNGなこと】8選」に慶田院長の監修記事が掲載されています。
肌が荒れたら「よかれ」と思ってやっていたあなたのスキンケア方法が、実は間違っているかもしれません。正しいスキンケア方法を解説しています。
1.「乾燥しないように朝洗顔はしない。」
➡水洗顔だけだと夜に出た皮脂が落ちないので、洗浄力の弱い泡立てない洗顔料を使用して、短時間でさっとなじませ即流しましょう。泡洗顔を使用する場合、しっかり泡立て、洗浄成分に保湿成分が入っているものが良いです。皆様のイメージとは逆なのですが、朝洗顔した方がかえって水分量が上がるという実験結果もあります。
■当院取り扱い化粧品
『アクセーヌ リセット ウォッシュ』200ml ¥3,000(税抜)
敏感な肌にも刺激を与えず余分な角質のみを優しくオフ。毎日の洗顔でターンオーバーをサポートする泡状洗顔料です。
2.「肌荒れしているから日焼け止めも塗らずにすっぴんで過ごす。」
➡肌荒れした状態で日焼けをするとダメージが大きくなります。荒れているときこそしっかり対策を。保湿をし、日焼け止めを塗ることで、肌荒れ後の黒ずみを予防します。
■当院取り扱い化粧品
『ヘリオケア360°ミネラル SPF50+、PA++++』 50ml ¥4,800(税抜)
オイルフリーでべとつかず、ノンケミカルなので、赤ちゃん、敏感肌、アトピー性皮膚炎の方もご使用いただけます。
『ラロッシュポゼ UVイデア XL プロテクショントーンアップ SPF50+・PA++++ 』30ml ¥3,400(税抜)
紫外線や大気微粒子などの外敵要因から肌を守る低刺激設計の日焼け止め・化粧下地です。
3.「フェイシャルマスクを長時間のせて肌を保湿する。」
➡肌が荒れた状態の時はバリア機能が弱っているため、成分が浸透しすぎてしまい肌荒れを悪化させる可能性があります。避けたほうが無難でしょう。
4.「水スプレーをこまめに吹きかけている。」
➡ほぼ水なので保水にしかならず、保湿になりません。ただ水をまいても蒸発し乾燥するだけなので、保湿効果のある化粧水タイプを取り入れましょう。
5.「刺激を感じるときもオールインワンジェルだけでスキンケアを完了している。」
➡オールインワンはジェルタイプが多いので、普段は良くても、肌荒れ気味のときは若干刺激を感じやすくなることもあります。水っぽいもののほうが沁みやすいので、肌荒れが酷い時ほどバームやクリームも活用すると安心です。肌に優しい成分しか配合されていない敏感肌用コスメをライン使いすることもオススメです。
■当院取り扱い化粧品
『セラミドバリアクリーム』30g¥5,000(税抜)
潤いのある美肌に欠かせない「角層のバリア機能」に着目し開発した、天然セラミドを主成分とする当院オリジナル高機能保湿クリーム。
『WiQo 顔用保湿ナリシングクリーム』 50ml ¥8,000(税抜)
シアバターを配合し肌を鎮静しながら保護、またエキナセアの抗炎症作用とヒアルロン酸分解を抑制する作用により高い水分保持効果があります。顔にもボディにも使用が可能です。
6. 「スチーマーを長時間浴びる。」
➡湿らせれば湿らせるほど角質がふにゃふにゃになり、さらに角層から水分が蒸発しやすくなってしまいます。肌荒れが落ち着くまでは避けたほうがいいでしょう。
7.「化粧水をコットンパックに浸して使う。」
➡コットンの線維や毛羽立ちが刺激になるので避けるべきです。温めた手のひらにとり、肌に優しく馴染ませるほうが肌荒れ時には良いでしょう。
8.「刺激を避けて肌に優しいミルクやジェルクレンジングを使う。」
➡ミルクやジェルはクレンジング力が弱いので、長時間馴染ませたりマッサージしたりしなければならないため刺激になる場合があります。短時間でメイクを乳化させるオイルクレンジングで、すぐに落としたほうが良いでしょう。
■当院取り扱い化粧品
『ナビジョンDRメーククレンジングオイル』150ml ¥2,500(税抜)
デリケートな肌に負担をかけずに、ファンデーションやマスカラ、日焼け止めなどの汚れをしっかり取り去るメイク落としです。つっぱり感のない優しい洗い上がりで、健やかな肌へ導きます。
肌荒れが起こると「なんとかしなきゃ!」と慌ててしまいがちですが、そんなときこそ基本に立ち返ることが大事です。正しいケアで自分の肌にじっくり向き合うことを忘れないようにしましょう。
是非ご参考になさってください。
雑誌『MORE』2022年3月号(2022年1月28日発売)
特集「冬→春にかけてのタフ肌づくりPLAN」〈タフ肌づくりPLAN2"ドクター&トラブル克服美肌賢者はどうしてる?花粉とゆらぎ回避!先行肌管理&メイクTIPS"〉(P102掲載)に慶田院長の監修記事が掲載されています。
花粉の飛散や日々の激しい気温の変化に肌のゆらぎが気になるこの季節。なぜ肌が荒れるのか、そしてその肌荒れ別の原因について、自身も肌荒れに悩み&克服した経験のある皮膚科専門医の慶田院長が回答しています。
Q.そもそも花粉荒れとゆらぎ肌、敏感肌の違いって?
A.花粉荒れはアレルギー症状、ゆらぎ肌は生活環境や体調由来の症状、敏感肌は遺伝由来が多い症状です。
【花粉症荒れ】とは、アレルギー反応による肌荒れ
これからの花粉が多く飛散する時期に、肌が赤くなったりする症状は花粉に対する肌のアレルギー反応の可能性が高いです。アレルギー症状は、目のかゆみ・流涙や鼻づまり、くしゃみ等とともに皮膚の症状としても現れます。通常、肌には角層による強固なバリア機能があるため、花粉が付着してもブロックしてくれます。しかし、かさつきや摩擦、乾燥などによって肌のバリア機能が低下していると、花粉を防ぎきれずにかぶれや炎症、しっしんなどを引き起こす「花粉症皮膚炎」になってしまうケースが。花粉の飛散時期に肌が赤くなったり、肌の調子が悪くなるのはこれが原因です。特にスギ花粉が飛び始める1〜2月は、大気が乾燥しているため、肌も乾燥してバリア機能が衰えやすいです。今のうちに、肌のバリア機能を立て直すお手入れを行いましょう。
【ゆらぎ肌】は基本的な生活環境の乱れに原因が
ゆらぎ肌は基本的な生活環境の乱れによって、一時的にバリア機能が低下し引き起こる症状です。乾燥肌の人だけでなく、オイリー肌や混合肌も酸化した皮脂の刺激で炎症を起こしてしまう場合もあり、誰でもいつでもゆらぐ可能性があります。もともとの肌質よりも"現在"のバリア機能の低下が原因のため、自らゆらぎやすい環境にしてしまっているという人が、若年層の間で多いのも実状です。特に間違ったスキンケアや食事、睡眠や運動不足、腸内環境、ストレスなど、日々何気ない生活習慣によって肌の状態をこじらせてしまうことがあります。季節の変わり目などに肌がムズムズしたり、乾燥や大人ニキビが気になるなど肌の不調を感じたら注意が必要です。
【敏感肌】は遺伝性に見られる症状
一時的な肌の不調であるゆらぎ肌に対し、体質などで慢性的に肌機能が低下している状態のことを敏感肌と言います。アトピー性皮膚炎などがその代表格で、遺伝的に、もともと水分保持力が低いためバリアが脆弱で様々な軽い刺激で「湿疹(しっしん)」を発症しがちな体質です。見た目の症状としては、炎症の最初の段階である「赤み」→「触るとザラザラ」→「粉をふいたようにカサカサ」→「グジュグジュ」→「ゴワゴワ」という順に出るケースが多いですが、いくつかの症状が混在するのが湿疹の特徴です。また自覚症状としては、「違和感・ツッパリ感」→「ムズムズ」→「かゆみ」→「痛み」に変化することも。悪化すると皮膚が硬くなってゴワゴワになり、慢性湿疹の状態になってしまうこともあり、難治となります。セルフケアだけでなく、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医を受診し、正しい治療方法を見極めることも大切です。
■ゆらぎ肌や花粉荒れは早めのケアで予防できますか?
症状が出ると、対処法が限られてしまいます。何も出ていない時期からの先手の対策が重要です。また肌がゆらぐとメイクもスキンケアも怖くなりますが、肌に合うものならむしろしたほうがベターです。肌が弱っている状態を放っておくと、老化が一気に加速することもあるからです。とにかく保湿第一です。また、無防備な肌は花粉などの刺激物に反応しやすいので、敏感肌対応のべースメイクでガードして下さい。さらにちょっとでも肌がゆらいでいるなと感じたら、そこを見逃さないことも大切です。トラネキサム酸含有など抗炎症作用のあるスキンケア用品にスイッチしておくなど、素早くアクションを起こすことが大切です。特に重要なのがゆらがないための日々の予防策。「食事」、「睡眠」、「腸内環境」、「運動習慣」、「ストレスコントロール」という生活の5本柱が重要で、これらのうちの2〜3本が崩れると肌はゆらいでしまいます。当然、油を抜きすぎる過剰なダイエットなどは言語道断です! 正しいスキンケアや生活習慣で、肌の調子を高いレベルで保つようなコントロールを心がけましょう。
同じ内容で、WEB版『Daily MORE』(2022年2月1日掲載)記事も同時にアップされていますので是非ご参考になさってください。
WEB『MAQUIA公式オンライン』(2022年1月21日掲載)
特集「冬のボディケアの順番・やり方の正解は? 入浴前後のケアからパーツ別ケアまでプロ監修の保湿テクニック全11プロセス」に慶田院長の監修・特集記事が掲載されました。
湿度や気温がぐんぐん下がり、何かと肌トラブルも起きやすいこの季節。カサカサに乾いた肌やボディをうるおすバスタイムの過ごし方からパーツ別のケア方法まで、今日から実践できるテクニックを直伝します。
■冬のボディケアにまつわるQ&A!
Q.冬の肌や体はどんな状態?
A.空気の乾燥や気温の低下、汗の減少などにより、肌は乾燥している状態です。
Q.冬の保湿はクリームよりオイルがベター?
A.残念ながら、オイルではうるおいません。オイルそのものには水分を抱える力がないです。お手入れの最後に保護膜として重ねて使用が良いです。
Q.乾燥して肌が痒くなります。
A. 肌のバリア機能が低下し外的刺激を感じやすい状態。乾燥して肌がかゆくなるのはバリア機能低下のサインなので、まずは保湿をしてください。しっかり保湿してもおさまらなければ皮膚科へ受診をおすすめします。
Q.デコルテや背中ニキビが気になります。
A.この季節は温熱ストレスが原因の可能性が高いです。発熱機能のあるインナーなどで体を温めすぎると皮脂や蒸れでニキビの原因になるので、シルクやコットンなど天然素材のインナーを重ねて調整をしてください。
Q.生理の日の入浴・ボディケアはどうすれば?
A.普段通りでOK! 循環をよくするためにも、普段通りに入浴をし、からだをしっかり温めてケアしてください。公共の場や、自宅でも気になる場合はタンポンを使って、長風呂やサウナは避けるのがベター。ボディケアもいつもと同じでOKです。
■冬のボディケアのポイント!
ポイント①からだを洗うときは泡を転がすように
からだを洗うときは柔らかいボディタオルで泡を転がすように行い、ボディタオルは、ナイロン以外の柔らかい素材を選ぶこと良いです。ブラシも刺激になるのでNG。毛穴汚れやニキビを気にしてゴシゴシこするのは逆効果なので、肌にのせた泡をタオルで優しく動かすように洗いましょう。
ポイント②お尻の黒ずみはスクラブを使って優しく上向きケア
脂肪は加齢により萎縮し、構造を支える脂肪層と皮膚のコラーゲン線維が劣化し伸びて緩むことで垂れ下がります。マッサージをしてもリフトアップせず、強く擦っても黒ずみが悪化するだけです。優しくスクラブで角質を落とし、循環を良くする程度の優しい圧で流しましょう。物理的な摩擦も原因なので、下着は無縫製のボクサーパンツがおすすめです。
ポイント③タオルでこするのはNG! 入浴後にはバスローブを使うのも手
こすると肌への刺激になるので、タオルに水分を吸わせるようにそっと押さえるのがポイントです。
ポイント④入浴後10分以内に全身保湿
冬はミストよりローションがベター。ミストは手軽だけれど、保湿効果は足りません。グリセリンやヒアルロン酸、セラミドなどの保湿成分を含んだローションが良いです。すぐにケアできるように準備をしておきましょう。
ポイント⑤ほぐしながら乳首までしっかりバストケア
バストケアクリームは、下着の摩擦を受けやすい乳首までしっかり塗るのがポイントです。乳液やジェルで保湿しながらこわばりがちな鎖骨下をほぐして正しい姿勢へ。
ポイント⑥ひび割れかかとには保湿力が高いアイテムを
ゴワつきには角化を和らげる尿素入りのものを使うのもおすすめ。冷えも乾燥を促す要因なので、暖房+加湿はマストです。削り過ぎるのは逆効果ですのでしっかり保湿でつるつるにしていきましょう。
ポイント⑦ガサガサに荒れた手と指先は細部まで丁寧に
「指腹~手のひらは、角層が厚く汗腺は多いけれど皮脂が出ない部位です。そして手は"道具"として使うから、ひび割れたり、ささくれたりしやすいうえ、近年はアルコール消毒で脱水しやすいという状況にあります。手指消毒で乾燥した指は一本ずつクリームを塗り込んで保湿する習慣をつけてください。指を一本ずつ包むように塗りながら、乾燥しやすい指先までしっかりなじませましょう。
是非ご参考になさってください。
WEB『VOGUE JAPAN』(2022年03月16日掲載)
VOGUE WEBのBEAUTY特集「見た目も機能も"エイジレスな女性器"を手に入れるまで。」にエステ・スパ美容クリニックジャーナリストの惣流マリコさんが、当院の"ヴィーナスハイフ"をご紹介下さいました。
【惣流マリコさん】
1969年生まれ。20代からエステに足繁く通い、今も美容医療で定期的に肌のメンテナンス中。体はハードな筋トレで鍛え、肌年齢も体内年齢も30代レベルの惣流マリコさん。出版社に入社後は女性誌の編集者を経て独立。年間のべ300回を越えるエステ・スパ・クリニックの自腹体験を重ね、雑誌やウェブサイトで本当に役立つリアルな情報を発信。趣味で始めたキックボクシングにのめりこみ、海外限定でプロファイター活動もされています。
美容業界で長年活躍し、ひと通りのことは経験し尽くした彼女が最近ハマっているのは、デリケートゾーンのメディカルケア。エステ・スパジャーナリストとしてVIO脱毛に始まり、膣レーザー、タイトニングetc....ありとあらゆる手を尽くしてきた惣流さんが、これまでの経験談を熱く語っています。
■40代前半 レーザー脱毛でアンダーヘアをゼロに。露わになった外陰部の皮膚状態にショックを受け、フェムゾーンケアに目覚める。
40歳を過ぎた頃、アンダーヘアが白髪になる前に、とVIOのレーザー脱毛を受け、毛がなくなってつるんとすることを期待していたが、実際に現れた皮膚はたるみ・黒ずみ、自分の想像とはかけ離れており愕然としたそうです。アンダーヘアで隠れていたこともあり、きちんとお手入れをしておらず...このまま放置はできないぞと本気になりデリケートゾーンの美容に目覚めました。以降、様々なクリニックに通院し、膣に対してあらゆるマシーンを試しているそうです。
脱毛後にまず愕然とした大陰唇のたるみに対して、当院の膣引き締め機器『ヴィーナスハイフ』の大陰唇オプションで年2回のテコ入れ。メスを入れない美容医療は1回やって終了ではなく、ずっと通い続ける必要があります。膣内は、不思議なくらい無痛なのでチャレンジしやすい箇所となっています。直後から皮膚がピシッと引き締まり、この1台だけでも悩みはずいぶん解消されたと仰っていただきました。
■タイトニングのレーザーを重ね、機能性とふっくら感をUP。
CO2レーザーや高周波では届かない筋膜層からの引き締めを続けています。即効性が高く、表面には傷をつけずに、エネルギーを正確に狙った層(深さ)に届け、点状に65~70℃の熱凝固点を多数作ります。施術直後には伸びたコラーゲン線維の収縮による引き締め効果が、長期的には新しいコラーゲン線維の再生により、緩んだ膣や膣口を強力に引き締めます。膣周囲を支える「筋層」にまで作用し、土台から収縮させます。深部への効果が強力なので、尿漏れや子宮下垂の予防にも効果的です。施術時間は30分程度、1回の治療で緩みが改善します。治療後のダウンタイム(赤みや腫れなど)がほとんどないのも魅力の一つです。
■ヴィーナスハイフ施術料金
◆ヴィーナスHIFU 膣内照射【尿漏れ・膣引き締め】
●膣1エリア集中照射コース
照射エリア:膣奥or膣口 初回トライアル ¥80,000
●膣3エリア集中照射(旧プレミア)コース
照射エリア:膣奥+膣中+膣口 初回トライアル \150,000
◆ヴィーナスHIFU大陰唇照射【大陰唇の引き締め】
●大陰唇単体照射 初回トライアル ¥35,000
●膣内照射と同日オプション ¥20,000
※上記は全て税抜き価格となっております。
※施術をご希望の場合は、1年以内の子宮頸がん検診結果をご持参いただきます。施術をお受けできるのは、検診結果に問題がなかった方、未治療の性器ヘルペスなどの感染症の無い方に限ります。また、生理中は照射できませんので予めご了承ください。
是非ご参考になさってください。