ウルセラ(ウルセラシステム)の効果と特徴
1.ピンポイントで超音波を照射し、たるみを「引きあげる」!!
超音波は一般的にまっすぐ進みながら拡散し、物にぶつかるとはねかえる特徴があります。やまびこが返ってくるのは、この音波の特徴によるものです。ウルセラシステムで使用しているHIFU ※は超音波を焦点を結ぶように照射することで、超音波エネルギーを目的の場所に集中して照射することができます。そのため、ウルセラシステムは狙ったポイントのみに超音波の熱を加え、即時的にたるみを「引き上げる」治療が可能となります。
たるみの原因となっている「SMAS層(筋膜)」や「顔面靭帯」は、通常のレーザーや高周波では届かない深い層にあります。ウルセラシステムは皮膚表面にはダメージを与えることなく、外科手術でしかアプローチできなかった「SMAS層(筋膜)」や「顔面靭帯」をピンポイントに加熱することができるのです。
※HIFU(ハイフ=High Intensity Focused Ultrasound、 高密度焦点式超音波治療法)
2.大量のコラーゲン線維を作り出す!!
ウルセラリフトの照射直後は、超音波エネルギーの熱によって皮膚内のコラーゲン線維の一部が点状にダメージを受けます。しかし、時間の経過とともに修復され、大量の新しいコラーゲン線維が再生されるため、さらなるリフトアップ効果が長期的に得られます。
ウルセラリフトでは4.5mm、3.0mm、1.5mmの3層に深層照射を行います。4.5mmでSMAS層や顔面靭帯、3.0mmで皮下組織、1.5mmで真皮深層(皮膚の薄いところではSMAS層や皮下組織)を狙うことで、皮膚~筋膜、靭帯の収縮を同時に行います。顔のたるみやシワなどの老化は、皮膚・皮下組織・筋膜・顔面靭帯の広範囲に起こるため、これらをトータルに治療する必要があります。ウルセラリフトは4.5mm、3.0mm、1.5mmの3層の同時照射によって立体的にコラーゲンの再生を叶える、理想的なアンチエイジング治療なのです。
動画で見るウルセラ照射による皮膚変化
ウルセラは皮膚の土台にあたる、スマス筋腱膜と皮下脂肪の靭帯へ点状に熱凝固点を作り、伸びた組織を引き締め、1か月から3か月間大量のコラーゲン線維を新生させます。こうして、たるみが改善されるのです。
ウルセラは多数の熱凝固点を作り、横方向に引き上げるとともに、上下二層の立体的な収縮で引き締まり効果も高い施術です。
豚肉への照射実験の動画です。同じ深さに一定間隔で、熱凝固点ができているのが分かります。小さな点状の熱ダメージなので、1週間程度で回復し、長期的なコラーゲン線維のリモデリングが始まります。
ウルセラシステムのリスクとダウンタイム
<痛み>有り <腫れ>ほとんど無し <内出血>なし
ウルセラ照射直後の赤みは30分程度で目立たなくなります。1.5mmのトランスデューサーで照射した部位には、ミミズ腫れのような線状の膨疹が出現しますが、30分程度で焼失します。翌日からごく軽いむくみ感が現れることがありますが、ほとんどの場合数日でおさまります。
また、治療直後から3週間程度、肌をさわると軽い圧痛を感じる場合がありますが、これは効いている証拠で自然におさまります。また、頻度は低いものの、触ったときにピリピリっと電気が走るような感覚異常が出現する場合がありますが、1か月半ほどで自然に焼失します。内出血は98%の方で生じませんが、血管のもろい方では部分的に小さな青あざになる場合があります。10日ほどで消退します。
ウルセラリフトで皮膚表面に傷ができることはないので、治療当日からメイクができ、ほぼノーダウンタイム治療です。飲酒、運動、入浴など日常生活の制限はありません
ウルセラの持続と効果
ウルセラは治療後、約2~3ヶ月後に効果のピークがあらわれ、1年程度にわたって効果の持続が期待できます。効果は年齢、肌老化の程度、お痛みの感じ方による出力設定により個人差があります。たるみが顕著な方は、3ヶ月~半年後に追加照射をすると満足度がよりアップします。また「タイタン」「スマスアップ」「スカーレットRF(スカーレットS)」等、他のリフトアップ治療器と組み合わせるコンビネーション治療では、相乗効果のためトータルの施術回数が少なくて済む場合が多くおすすめです。
ウルセラの痛み
コラーゲン線維を効果的に増やすためには、与える熱の温度も大切です。低めの温度(40℃前後)では、直接コラーゲン線維を増やすことはほとんどできません。逆に、高すぎる温度(80℃以上)では、ダメージが強すぎて傷を治す時間がかかったり痛みが強かったり、皮膚への負担が大きくなります。ウルセラリフトは、安全にコラーゲン線維生成に最も適した温度(60~70℃)まで到達することができます。そのため、皮膚深部やあご・額など部分的に熱感や軽い痛みを感じることがあります。
銀座ケイスキンクリニックの照射プロトコールは、照射ライン数(ショット数)が非常に多いので、1回に治療する範囲を、チーク・ネック・アイリフトの3回に分けるようにおすすめしています。こうすることで、お痛みに弱い方でも、ストレスなく、フルパワー照射が可能となり、効果実感も高くなっています。目周りなど、1.5mmのトランスデューサーで照射する範囲には外用麻酔を行います。通常、麻酔不要の治療ではありますが、痛みに不安を感じる場合は、テスト照射も承っておりますので、お気軽に担当医師にご相談ください。
通常は麻酔不要の治療ではありますが、痛みに不安を感じる場合は、テスト照射も承っておりますので、お気軽に担当医師にご相談ください。
禁忌事項
1. 治療部位にびらんや傷がある方、未治療の皮膚炎、ケロイドがある方、重度の心臓疾患を有する方、抗凝血薬療法、活動期の皮膚疾患、出血性疾患、コントロール不良の糖尿病、単純ヘルペス、てんかん、自己免疫疾患、ベル麻痺、ペースメーカーや埋め込み式除細動器を入れている方は、治療をお受けいただけません。
2. シリコン、金属製インプラントなどの直上には照射できません。
3. 副腎皮質ステロイド(プレドニン換算20mg/日以上)を常用されている方、妊娠中の方は医師とご相談により照射の可否を判断致します。