ヒアルロン酸注入(美人顔デザイン注入)の効果と特徴

design_image001.jpgナチュラルに若々しく、魅力的な美人顔を叶える、『ヒアルロン酸・美人顔デザイン注入』のポイントは、〝老化の過程を解剖学的に理解すること″です。加齢に伴い、『骨格』・『靭帯』・『脂肪組織』・『筋肉』・『皮膚』のそれぞれの層で立体的に変化が起こり、お互いに影響しながら進行していきます。生じている加齢変化に最適な部位にヒアルロン酸フィラーを注入することで、『自然な若返り効果』が得られます。さらに、失われる脂肪や骨格の補充とコラーゲン密度のアップ、靭帯補強による顏揺れの抑制により、老化スピードを緩やかにする『アンチエイジング効果』もあります。


美しい顔 6つの要素美しいと感じる顔には共通点があり、それを『美の要素』と呼びます。時代や地域、文化による好みや流行もありますが、普遍的な美しさには理由があるのです。このような『美の要素』を意識し、近づけるように治療を行うことで、魅力を高め、美しさを引き出すことができます。もともとの骨格や肉付き、噛み癖、表情のくせなどによりカスタマイズするので、注入ポイントの組み合わせは無限大です。

b_face001.jpg 1. 若々しい輪郭

頬位置が高く、丸みを帯び、顎がシャープなHeart shape(ハート形)や逆卵型が美しい輪郭の世界基準です。

b_face002.jpg 2. バランスの良い比率

パーツがバランスよく配置されていると美しく感じます。水平方向・垂直方向にグリッド線を引くと、数学的に美しいとされる比率があり、これを『Golden Late黄金比』と呼びます。また、鼻と顎を結んだ『Eライン』の真上または少し内側に唇がある横顔が美しいとされています。

b_face003.jpg 3. 美しい曲線(Ogeeカーブ・Jwライン)

少女の額の丸み、頬のアーチ、顎のラインなどは、建築やデザインの世界で理想とされるS字の滑らかな曲線『Ogee Curveオージーカーブ』と一致します。これらは若さと美しさの象徴です。また、耳前から顎にかけての輪郭線を『Jwライン(ジョーライン)』と呼び、シャープで都会的な美しさに欠かせません。

b_face006.png 4. 左右対称

左右対称なものに、人は美と健康を感じます。極端な歪みは、疾患の表れであると、脳は無意識のうちに認知するからです。ミリ単位での調整で、シンメトリーに近づけると印象が大きく変わります。

b_face004.jpg 5. 美しいパーツ

切れ長の瞳、ふくよかな唇、筋の通った鼻などパーツの美しさも大切な要素です。個々のパーツが際立っていなくても、バランスが取れていると、トータルで美の偏差値は上がります。

b_face005.jpg 6. 美しい皮膚

色調が均一で、透明感があり、きめ細かく、弾むようなハリのある滑らかな皮膚は無敵です。1~5の要素がたとえ完璧でも、肌が汚いと美しさは大きく損なわれてしまいます。


老化のメカニズム 5つの要素


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顔の老化は、皮膚だけの問題ではありません。『骨格』・『筋肉』・『脂肪組織』・『皮膚』とそれらをつなぐ『靭帯』、それぞれの層で立体的に変化が起こり、お互いに影響しながら進行していきます。美人顔デザイン注入では、ヒアルロン酸フィラーにより骨格と皮下組織のボリュームロスを補い、靭帯を補強しリフトアップを図ります。さらに、スペースを充填することで、筋肉をリラックスさせ、皮膚の質を高める効果もあります。

骨格・・・凹み小さくなる
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「骨の形が変わるなんて想像もしなかった!」という声を聞きます。顔面骨は加齢によって選択的に骨吸収が生じます。前頭骨(額)・側頭骨(こめかみ)・眼窩(アイホール)・梨状孔(鼻)・上顎骨(上あご)・下顎骨(下あご)は特に骨吸収が生じやすい部位です。顔の骨格が小さくなることで、スペースが増え、皮膚が余るので、フェイスラインが崩れてきます。一方、眉骨や頬骨は加齢による変化が少ないので、皮下組織が減る40代以降は、全体的にゴツゴツした印象に変わっていきます。

【前頭骨】額が痩せ、眉骨が目立ち、男性的な印象に変化。額の横ジワ、眼瞼下垂が悪化。
【側頭骨】コメカミが凹み、骸骨のような印象に変化。目が下がる。
【眼 窩】瞼がくぼむ。目周りのたるみとシワが悪化。
【梨状孔】鼻が大きくなり、鼻孔が拡大。ほうれい線が深くなる。
【上顎骨】ゴルゴ線・口元のたるみの出現。ほうれい線が長くなる。
【下顎骨】あごがしぼみ、梅干しジワ・マリオネットラインが出現。Eラインが崩れる。皮膚が余り、二重あごが進行し、輪郭が崩れる。

■ヒアルロン酸注入の効果・・・骨のボリュームロスを補い、土台からリフトアップ

筋肉(表情筋)・・・肥大・拘縮
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表情のくせや噛み締めなどにより、筋肉が過発達すると、表情ジワが深くなり、独特の容貌に変化します。また、筋肉は、支持靭帯や皮下組織を介して骨や皮膚に付着しているので、それらの加齢変化に伴い、筋肉の位置も移動し、たるみが進行します。下方向へ引っ張る筋肉(下制筋)の緊張が強いとたるみの原因となります。

■ヒアルロン酸注入の効果・・・筋肉の緊張を緩め、表情ジワを改善/ボトックス(ボツリヌストキシン製剤)の効果をサポート

皮下組織(脂肪組織)・・・減少・下垂
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顔の皮下脂肪は、浅層(表情筋の上)と深層(表情筋の下)に分類され、それぞれ複数のコンパートメント(かたまり)に分割されています。加齢に伴いほとんどの部分で、萎縮(減少)します。顔面靭帯が伸びてしまうと、脂肪はコンパートメントごと移動し、下垂します。すると、コンパートメントの境界に乱れが生じ、目袋・ゴルゴ線・ほうれい線・マリオネットラインの出現、Ogeeカーブや輪郭の乱れによるフェイスラインの崩れにつながります。

■ヒアルロン酸注入の効果・・・皮下組織のボリュームを高め、靭帯サポートとテント効果でリフトアップ


皮膚・・・菲薄化・弾性の低下・密度の低下
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加齢と紫外線の影響で、真皮のコラーゲンやエラスチンが分解され弾力性を失い、皮膚は薄く変化します。ハリが失われ、毛穴が開き、シワがよりやすくなるとともに、たるみや輪郭の乱れにつながります。皮膚のコラーゲン密度を高めるには、弱架橋の柔らかいヒアルロン酸製剤や非架橋ヒアルロン酸製剤を浅く広範囲に注入するメソセラピーに加えて、『ウルセラ』・『サーマクールFLX』・『スカーレットS(スカーレットRF)』・『タイタン』・『スマスアップ』・『ピコレーザー』などの照射治療の併用が効果的です。

■ヒアルロン酸注入の効果・・・注入エリアのコラーゲン密度アップ/水分量が高まり透明感アップ

顔面靭帯・・・劣化・伸延・脆弱化
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顔面の靭帯には、皮膚と骨をつなぐ真性靭帯と皮膚と筋膜をつなぐ偽性靭帯があります。これらの支持靭帯は、コラーゲン線維が撚り集まって出来ており、加齢や物理的負荷、酸化ストレスで劣化します。すると、支えられていた皮膚、皮下組織、筋肉が下垂し、たるみや深いシワとして現れます。

■ヒアルロン酸注入の効果・・・靭帯を補強し、リフトアップを図るとともに、顏の揺れを抑えることで、老化を予防する

ヒアルロン酸注入治療の役割と限界

保水性が高くお肌のハリに不可欠なヒアルロン酸も、コラーゲン線維と同様20歳頃から急速に減少していきます。また、加齢による皮下脂肪織の減少と萎縮、骨格の変化(損失)が深いシワやたるみの原因であることも分かってきました。特に女性では『萎縮』の影響が強く、これにはボリュームを高める注入剤が欠かせません。注入剤の中でも安全性と効果持続時間のバランスに優れているのが『ヒアルロン酸製剤』です。さらに、注入後は自己のヒアルロン酸と融合し、自然なふくらみをもたらし、1〜2年間効果が持続するため、満足度が高く、当院でも人気ナンバー1の注入治療です。

しかし、ヒアルロン酸注入治療の前に、適応の有無と治療の限界を見極める必要があります。加齢によるたるみが顕著なお肌に、ヒアルロン酸を注入しても、30代前半までのように完璧な仕上がりにはなりません。注入エリアの皮膚が伸びて、支える力が無くなっていると、シワが消えきらなかったり、かえってたるみが目立ったりすることもあります。照射治療で、伸びて劣化したコラーゲン線維の引き締めと新しいコラーゲン線維の再生を図りつつ、必要量を注入するのが、遠回りなようで、確実に理想の状態に近づく方法なのです。そのため、当院ではカウンセリングに時間をかけ、ご納得いただいた上で治療を進めています。


ガルデルマ社 ヒアルロン酸注入トレーナー医師


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当院の慶田院長は、厚生労働省認可のヒアルロン酸製剤『レスチレン』を販売する製薬会社ガルデルマ社の認定するトレーナー医師です。日本国内の美容医療分野でエキスパートとして活躍し、ガルデルマ製品に関する深い知識と高度な注入スキルを持っている医師がガルデルマファカルティメンバーであり、GAIN※(ガルデルマ社が世界規模で提供する医師向け美容医療教育システム)をはじめとする医師向け研修を提供しています。注入治療に関わる医師への技術指導や安全教育、トレーニングマニュアルの作成や指標づくりなどに関わることで、日本国内でヒアルロン酸注入に関わる医師の技術向上と、不幸な事故ゼロを目指しています。さらに2022年から、慶田院長はGalderma JPAC Faculty Member※(ガルデルマJPACファカルティメンバー)にも選出され、海外のドクターとの情報交換や会議を通じて国内のみならず、アジアパシフィック地域における美容医療界の発展にも貢献しています。

※GAIN (Galderma Aesthetic Injector Network:ゲイン)
ガルデルマ・エステティック・インジェクション・ネットワークは、ガルデルマ社のレスチレン注入剤などに関するトレーニングを提供する医師向けの美容医療教育システムで、美容医療界のリーダーである全世界のファカルティメンバーが支えている。患者様のニーズに基づいた治療を提供するため、正しい製品知識や臨床科学に基づいた教育研修の徹底により、医師の技術や施術結果の向上を図り、安全性の追求を通じて患者様の満足度をあげることを目標にしている。

※Galderma JPAC Faculty Member
ガルデルマJPACファカルティメンバーとは、各国のファカルティメンバーからガルデルマ社が2~3人を選出した医師陣で、国内にとどまらず、アジアパシフィック地域における美容医療界の発展に貢献している。

顔面解剖学マスタークラス履修

img016_000001.jpg私たちは定期的に受講と実習を繰り返し、患者様の安全のために身を引き締めて診療にあたっております。

【慶田院長】
・2015年4月25~26日に韓国で開催された、ヒアルロン酸フィラー注入経験豊富な医師のための『顔面解剖学マスタークラス』で、講義と実習を受けました。日本国内では法律上叶わない、冷凍保存のご遺体での実習はその後の注入治療の糧となっています。

・2016年10月15日に日本で開催された『GALAA』にて、顔面解剖学をスライド講義と3D動画で深く学びました。

・2017年10月22日に日本で開催された『アラガン社のセミナー』で、解剖とヒアルロン酸注入の実技を学びました。

・2018年3月24~25日にタイで開催された『顔面解剖学マスタークラス』で、講義と実習を受けました。注入治療を熟知した解剖学の教授が、顔面の美容医療に関わる医師向けに作成した動画やスライドは何度見ても勉強になります。

・2019年~Sim HOLLYという3D解剖トレーニングソフトにて定期的に解剖学を復習しつつ、院内の医師に技術指導を行っています。

【服部医師】
・2017年10月22日に日本で開催された『アラガン社のセミナー』で、解剖とヒアルロン酸注入の実技を学びました。

ヒアルロン酸注入(美人顔デザイン注入)に使用する製剤ヒアルロン酸製剤には、様々なブランドや種類が存在します。現在、当院では品質と安全性の高さを最優先し、有架橋のヒアルロン酸フィラー製剤はGALDERMA社(ガルデルマ社)とMERZ社(メルツ社)を、浅いシワに用いる非架橋のヒアルロン酸製剤はTEOXAN(テオキサン社)の製剤を取り扱っています。多彩なラインナップから、シワ、たるみ、凹みの状態、肌年齢、注入部位に最適な製剤を担当医が選んで治療を行っています。


ガルデルマ社の『レスチレン® リフト™ リド』
●日本の厚生労働省の承認を取得(2015年6月) res_img1.jpegスウェーデンに本社をおくガルデルマ社が販売している『レスチレン®シリーズ』は、ヒアルロン酸製剤の中で最も歴史が長く、研究や論文などの数とエビデンスが豊かな製剤です。1996年に安全性の高いヒアルロン酸としてヨーロッパで世界初のCEマークを取得し、2003年にはアメリカのFDA承認を取得しています。1996年の発売以来、世界100ヵ国以上で5,000万回以上にも及ぶ治療実績があります(2022年現在)。日本では2015年6月に、『レスチレン® リド』と『レスチレン® リフトTMリド』が厚生労働省の承認を取得しました。

『レスチレン® リフトTMリド』は、『True Lift(トゥルーリフト)』に欠かせない製剤です。深いゴルゴ線やこめかみの凹み、萎んだ顎なども、シャープにしっかりと持ち上げる特徴があります。製剤の持続期間は1年半、臨床効果は2年近く長く続きます。日本承認取得前から、慶田院長はガルデルマ社のボードメンバー4人の1人として、レスチレン製剤の技術提供を広めるサポートを行っています。承認取得後はヒアルロン酸注入トレーナーとして、医師への技術指導やマニュアル作りに参画しています。

※レスチレンリフトリドは安全性試験を実施し、日本の厚生労働省(承認番号22700BZX00178000)の承認を受けております。


メルツ社の『ベロテロシリーズ』
●FDA(米国の厚労省に相当するもの)の承認を取得(2014年)
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ドイツのMERZ(メルツ)社とスイスのANTEIS(アンティース)社が合併したことを機に、製品名が『エセリス』から『ベロテロ』に名称変更され、パッケージも変わりました。製剤の特性はそのままに、FDA(米国食品医薬品局)の承認も取得して、安全性への裏付けが強固になりました。

『ベロテロシリーズ』は、他のヒアルロン酸製剤と比べて微粒子のない滑らかな製剤です。pH(酸性度)と浸透圧が皮膚に近く、注入時の痛みが少ない点も優れています。非常に馴染みやすく、皮膚の薄い部位でも凹凸や、チンダル現象(ヒアルロン酸製剤が青く透けてしまう現象)を起こしにくい製剤のため、より自然な仕上がりが期待できます。

『ベロテロ バランス』と『ベロテロ ソフト』は皮膚のごく薄い部分への注入も可能で、自己のコラーゲンに馴染みやすく、目のキワ・まぶた・唇・口周りの浅いシワ、額の細かいシワにも対応できるので「銀座ケイスキンクリニック オリジナル リタッチ法」になくてはならない製剤です。製剤の持続期間は1年程度です。仕上がりのお好みによっても変えますが、唇には『ベロテロ インテンス』と『ベロテロ バランス』を使用します。『ベロテロ インテンス』はチークリフトや鼻・顎形成にも最適な製剤で、持続期間は1年半です。また、もともと痩せ型の方の頬や口周り、手の甲、ひじなどボリュームアップさせつつ、馴染みも大切な部位には『ベロテロ ボリューム』を選択します。製剤の持続期間は1年半ですので臨床効果は2年近く続きます。

※ベロテロシリーズは安全性試験を実施し、米国FDA(Belotero Soft:08-1114  Belotero Balance:08-977  Belotero Lido (Belotero Soft lido, Belotero intense lido, Belotero volume lido) 16-31  Belotero balance lido:17-546)の承認を受けております。

メルツ社KOL(Key Opinion Leader)
vista-shape_img_12.png当院の慶田院長は、ベロテロシリーズを製造販売するドイツのメルツ社の認定するKOL(Key Opinion Leader)です。国内の医師に技術指導を行い、安全な注入治療の啓発活動を行っています。

ヒアルロン酸フィラーによる安全なリフトアップ

shutterstock_87124858 (1).jpg『レスチレン リフトリド』や『ベロテロ ボリューム/インテンス』の注入には、27Gナノニードルと25G 40mmのロングカニューラ針(鈍針)を使用します。真性靭帯の基部には、鋭針で深部に注入することで、正確な注入となり、骨格からリフトアップしたような仕上がりにすることが可能です。骨直上の血管の無いエリアは鋭針で安全に刺入できるポイントです。上記の3製剤は粘性と弾力性が高い製剤ですが、特に危険部位を狙う場合は、25Gのカニューラで注入することで、口周り、鼻周りなど顔面動脈や眼動脈に連続する血管が走行するエリアにも血管塞栓のリスクを最小限に安全な注入が可能になっています。


ヒアルロン酸注入(美人顔デザイン注入)の痛み表面麻酔のクリームを使用し、十分に冷却した上で、細い鋭針や先端の丸いロングソフトカニューラ針でゆっくりと注入することで、痛みを軽減させています。痛みの感覚は個人差が大きく、緊張すると強く感じやすいという特徴もあります。2回目以降は楽に感じられる方が多いようです。痛みを感じるのは、治療中の5~10分程度だけですので、ほとんど全ての方がご辛抱頂ける程度です。注入後は麻酔と注入の刺激で腫れぼったい感じがしますが、数時間後には気にならなくなります。注入後数日は、ヒアルロン酸製剤の周囲組織への圧迫やロングソフトカニューラ針で若返り目的に傷つけた組織に軽い痛みが残ることがありますが、徐々に消えていきます。

ヒアルロン酸注入(美人顔デザイン注入)のリスクとダウンタイム<痛み>軽度あり <腫れ> 少し(個人差あり) <内出血> ほとんど無し~10日程度

shutterstock_1019073862.jpg外用麻酔を塗ると15分ほどで表面の感覚がほとんどなくなります。深部は感覚が鈍く、製剤に含まれる麻酔が直ぐに効きますので、痛みは予想より軽いと感じる方が多いようです。注入治療でもっとも多く生じるダウンタイムは内出血です。注入前に冷却し、Stat Veinで血管を避けて針を刺すポイントを選択し、十分な圧迫止血を心掛けています。また、出来る限りカニューレ針(鈍針)を用いて注入します。このような取り組みで、注入による内出血のリスクは少なく、出たとしても軽く済むようになりました。

ヒアルロン酸は高保水成分のため、特に皮膚の薄い目周りなどは、注入後1カ月程度水分を吸収して軽く浮腫みます。そのため、初回の注入量はやや少なめとし、水分が再吸収され馴染んでくる1~2か月後にタッチアップすると周囲に気づかれることも無く、効果の持続期間が延長します。医師が施術直後にマッサージをしてなじませますが、特に医師の指示がない限りヒアルロン酸が定着するまでの約1か月程度、強いマッサージは控えてください。

ヒアルロン酸注入(美人顔デザイン注入)の持続と頻度について当院のヒアルロン酸注入は効果持続期間が長く、平均注入量は1.2ml程度と少ないのが特徴です。ヒアルロン酸注入の効果は注入直後から鏡でご確認いただくことが出来ます。1回ごとの注入量の目安は、20代半ばで1本、30代前半で2本、30代後半~50代前半で3本、50代後半や痩せ型の方で最大4本です。また、初診の方には1~3本を目安とし、1か月以上の間隔を空け2~3回に分けて、顔全体のバランスを整えています。
半年~1年かけて顔全体が仕上がると、その後に必要な本数は大幅に減ります。年齢にもよりますが、頻度は1~3年毎、初回の1/3~1/5量で十分にメンテナンス出来るようになります。5年程度経過すると注入の頻度と量は非常にすくなくなります。実際に当院での1回あたりの平均注入量は1.2本です。

注入したヒアルロン酸製剤は徐々に代謝・分解されます(製剤により10か月から2年)が、周囲に自己のコラーゲン線維が新生し密度が高まる『コラーゲン貯金効果』があるので、予想以上に長持ちするのです。銀座ケイスキンクリニックでは、カニューレ針を用いて、皮膚の内側から複数の傷を付けるように広範囲に注入します。そのため、ヒアルロン酸のコラーゲンブースター効果と創傷治癒によるコラーゲン増生作用が相乗効果をもたらし、『コラーゲン貯金効果』が最大限になります。患者様から頂く、「他院での施術より長持ちする」というご評価は、このようなテクニックによる裏付けがあるのです。

ヒアルロン酸注入(美人顔デザイン注入)の禁忌事項についてヒアルロン酸自体は体内にも存在する成分なので、アレルギーの心配はありません。また、注入された純粋なヒアルロン酸は水に分解されて100%体内で吸収されます。真性ケロイドの方など、異物反応を生じやすい体質の方はヒアルロン酸が馴染まず、シコリのようになる人がいます。ヒアルロン酸は体内にある成分なので副作用が起きることはまれですが、約数千人に1人の割合で架橋剤などの添加成分にアレルギーを起こす人もいるので過去にトラブルのご経験がある場合などは事前にご相談下さい。

●下記に該当される方は、この治療を受けられないことがあるのでご相談ください。
・過去にヒアルロン酸注入治療で異常反応があった方
・妊娠中の女性
・真性ケロイドの方、異物反応を生じやすい体質の方
・コントロール不良の糖尿病、急性感染症、膠原病、精神疾患
・注入希望部位に未治療の感染症や皮膚疾患がある方

※安全のため、他院での美容医療の治療歴を担当者にお伝えください。
※麻酔薬や内服薬に対してアレルギーのある方、喘息の既往がある方は事前にお申し出下さい。但し、今までにそのような経験がなくても、麻酔薬に対するアナフィラキシーショック(呼吸が苦しくなる、血圧が下がるなど)を生じることは極めてまれに起こりえます。その場合は、速やかに適切な処置を致します。
※麻酔薬にアレルギーがある方には麻酔薬を含まない製剤を取り寄せて注入いたします。製剤のラインナップが少ないため、適応等は診察してからお診立てします。