フラクショナルCO2レーザーのよくある質問

【Q】
CO2レーザーにもフラクショナルタイプがあるのですか?

【A】
フラクショナルレーザーとしては、フラクセルが有名で、これはエルビウム・グラスレーザーという種類のレーザーです。穴を開けないタイプのフラクショナルレーザーです。CO2(炭酸ガス)レーザーは、波長10,600nmの水を標的としたレーザーです。細胞内の水分と反応し熱エネルギーを発生させ、治療部位を瞬間的に切開・蒸散・凝固させます。色素のない部分の治療も可能です。フラクショナルCO2レーザーはこの炭酸ガスレーザーをフラクショナルテクノロジーで、小さな点状に照射することで、お肌の入れ替えとタイトニングを可能にしました。

【Q】
顔以外にも治療は可能ですか?

【A】
はい、全身に可能です。年齢が出ると言われる首の横ジワや手の甲のシミや老人性いぼ、デコルテのシミやシワ、二の腕に発症しやすい毛孔性苔癬(毛穴のざらつき)、妊娠線や成長線、傷痕の治療にも有効性の高い治療です。

【Q】
アトピー性皮膚炎でも受けられますか?

【A】
アトピックドライスキンの方でも安心してお受け頂ける治療ではございますが、皮膚炎の治療が優先される事もございますので、詳しくは担当医師にご相談下さい。

【Q】
フラクショナルCO2レーザーで濃いダーティーネックも消えますか?

【A】濃いダーティーネックは、アトピー性皮膚炎の強い炎症が長期に渡って繰り返されたために、表皮と真皮の間にある強固な基底膜が傷つき、本来は存在しない真皮に過剰に増えたメラニンが入り込んでしまうために生じます。通常の炎症後色素沈着は炎症が落ち着いてから1~2年でゆっくりと薄くなっていくものですが、ダーティーネックやダーティースキンは症状が固定してしまいます。重症例ではCO2フラクショナルレーザーの照射が有効です。少しずつ新しい皮膚に入れ替えるので、色調だけでなくダーティーネックのさざなみ状の皮膚変化(委縮などによる変化)の改善も期待できます。でも、まず始めはジェントルレーズの照射から始めることがほとんどです。ジェントルレーズは麻酔不要でノーダウンタイムでありながら、パルス波が長いため真皮内メラニンにも反応するので、6~10回の繰り返し照射で改善する場合がほとんどです。いずれの治療を行う場合も、東洋人の皮膚はレーザー照射の刺激で新たな炎症後の色素沈着を起こしやすいため、院内処方内服薬(ビタミンC・E、トラネキサム酸、ハイチオール)、院内調合オリジナル化粧品(ハイドロキノンクリーム、ルミキシル、レチノイン酸クリームなど)の併用療法が必須となります。

【Q】
フラクショナルCO2レーザーの照射後に成長因子のパックをするのはどうしてですか?

【A】
フラクショナルCO2レーザーの照射後は、レーザーの小さな傷がきっかけとなって、ご自身の成長因子も沢山作られます。当院では、この効果をさらに高めるために、照射後すぐに「ダーマヒール」という3種の成長因子が配合された薬液を塗布しお肌へ導入します。このため、傷も一層早く治癒し、ダウンタイムを軽減する効果もあります。