ピコレーザー(ピコセカンドレーザー・ピコウエイ)のよくある質問
【Q】
レーザーは痛いと聞きますが、ピコレーザー(ピコウェイ)はどうですか?
【A】従来のレーザーの場合、パチパチとゴムで弾かれたような痛みは、照射パワーの上昇に比例して痛みも大きくなります。ピコレーザーは、照射時間が従来機の1000分の1「ピコ秒(1兆分の1秒)」単位となり、熱影響が少なく衝撃波によりメラニンを除去するため、照射エネルギーをあげても痛みが少ないのが特長です。『ピコスポット照射』の場合、痛みに弱い方、10ショット以上まとめて照射する方には外用麻酔を併用しますので、よりストレスなく治療できます。『ピコトーニング照射』は、パチパチと弾かれるような刺激で痛みはほとんどありません。『ピコフラクショナル照射』は、肌の奥でチクチクするような軽い痛みがあります。麻酔なしでご辛抱いただける程度ですが、痛みに敏感な方は麻酔クリームを併用いたします。
【Q】
ピコレーザーの照射後、患部にテープを貼ったりしますか?何か注意点はありますか?
【A】『ピコレーザー』は、熱によるダメージが少ないので、痛みや照射後のかさぶた、炎症後色素沈着などの副反応を最小限に抑えながら、効率的に色素治療を行うことができます。施術当日から洗顔・洗髪・入浴も可能です。ピコスポット照射した患部へのテープ保護は不要で、1~2日の間炎症を止める軟膏を塗っていただき、その上からメイクも出来ます。カサブタは薄く3~6日で剥がれ落ちます。波長730nmの照射後は痂皮が出来ないことも多く、膜状で極めて薄くほとんど目立ちません。洗顔やメイクの際の強い摩擦は1~2週間は避けてください。ピコトーニング照射はノーダウンタイム施術です。ピコフラクショナル照射後はメイクはせず、お帰りください。翌日以降はフルメイク可能です。そしてピコレーザーは3つの照射方法いずれの場合も、照射後の皮膚は乾燥しやすく紫外線に弱くなっているので、保湿と紫外線対策を入念に行うようお願いしています。
【Q】
妊娠中なのですが、施術を受けることは可能ですか?
【A】妊娠中の方でもピコレーザーをお受けいただくことは可能です。但し、痛みに敏感な方はお腹が張ることがございますので体調の良い時に施術をお受けください。妊娠出産に関する知識が豊富な医師が担当いたしますのでご安心下さい。
【Q】
ピコレーザー(ピコウェイ)には自宅でどのような併用療法が必要ですか?
【A】ピコスポット照射を行う場合は、炎症後色素沈着を防ぐためにご自宅での内服と外用剤の併用療法を必ずお願いしております。
・内服薬シミ4種(ビタミンC・E、トラネキサム酸、ハイチオール)
・外用剤は医師の診断のもと、肌に合わせて美白剤1種(ナノメッドHQエッセンス、ハイドロキノンクリーム、ルミキシルクリーム)とターンオーバー促進剤1種(ナノメッドVAエッセンス・レチノイン酸クリーム)をご案内いたします。なお、肝斑に対するピコトーニング照射もホームケアが欠かせません。
【Q】
ピコレーザー(ピコウェイ)が従来のQスイッチよりも優れている点はどこですか?
【A】レーザーは、照射時間(パルス幅)によって熱の広がり方やターゲットとなるメラニン色素を破壊するメカニズムが異なります。照射時間が長いと‟光熱作用(光が熱に変わる作用) "の影響が強く出て、照射時間が短いと‟光機械的作用"が主となりメラニンを破壊します。ナノ秒発振の『Qスイッチレーザー』(QSルビーレーザー/QSアレキサンドライトレーザー/QSヤグレーザー)は、光熱作用と光機械的作用の両方でメラニン色素を破壊していました。そのため熱による痛みや、強く照射するとそれに伴う熱傷や炎症後色素沈着(黒ずみ)のリスクがありました。
一方『ピコレーザー』は、Qスイッチレーザーの1000倍の速さ「ピコ秒(1兆分の1秒)」で照射できるので、熱ではなく光機械的作用が主となり、衝撃波(光音響効果)が生まれ一瞬にしてメラニンを細かく砕くことができます。つまり、周囲へのダメージを最小限にした治療が可能となったのです。さらに数あるピコレーザーの中でも、当院の『ピコウェイ』は世界最短のパルス幅を誇ります。小さなメラニン顆粒でも、確実にターゲットだけを狙い撃ちできる破壊力を持ちながら、皮膚に余計なダメージを与えないので、従来の光治療(IPL)やレーザーでは、照射によるリスク(炎症後色素沈着)もあった薄いシミにも効果的です。照射後の痂皮は薄くて目立たず、テープによる保護は不要です。また、日本人で問題となる照射後半年続く色素沈着が圧倒的に生じにくくなり、出たとしても軽く短期間で消失します。
【Q】
ピコレーザー(ピコウェイ)が他のピコレーザーよりも優れている点はどこですか?
【A】当院の『ピコウェイ』は、532nm、730nm、1064nmの3つの波長を搭載しています。狙ったターゲットに最適な波長を使い分けることで、肌の浅い層(シミ・そばかす・初期のイボ)から、深い層(あざ・ホクロ・アトピー性皮膚炎のダーティーネック)まで幅広いお悩みを解決することができます。また、パルス幅が246psと世界最短、つまり世界一の切れ味を誇ります。他社製の代表的なピコレーザー2機種と比較してみましょう。ピコシュアは国内承認機ではありません。波長は755nmのみで、パルス幅も550~750psと長く、熱緩和時間を超えた照射時間のため、炎症後色素沈着が出やすいです。エンライトンは国内承認を取得していますが、パルス幅が750ps~2000ps(2ns)と非常に長く、デモ機で比較した際には炎症後色素沈着が半年続き、Qスイッチレーザーと同等と感じました。