ヒアルロン酸注入(ひじ)の効果と特徴

萎んでハリを失ったひじに、ヒアルロン酸を注入してふっくらさせると、シワが改善するだけでなく、コラーゲン密度が高まり、老化のスピードを緩やかにするメリットもあります。また、ヒアルロン酸の美肌効果で、皮膚が瑞々しくなり、表面の細かいシワが消え、色調も明るくなります。これらの効果は2年以上も持続します。

ヒアルロン酸注入(ひじ)の効果

ひじのシワを寄りにくくする効果
ひじは年齢が顕著に表れます。萎んでハリを失ったひじに、ヒアルロン酸注入でボリュームを与えることで、梅干し状、クルミ状に幾重にも重なっていたシワが目立たなくなり、後ろ姿の若々しさを取り戻します。

美肌効果(黒ずみ・くすみ緩和)
ヒアルロン酸の美肌効果で、皮膚が瑞々しくなり、表面の細かいシワが消え、色調も明るくなり、ひじの黒ずみ・くすみも目立たなくなります。

コラーゲンを増やし、老化を遅らせる効果
注入したヒアルロン酸が足場となって、自己のコラーゲン線維やヒアルロン酸などが新生するため、結果として老化の進行を遅らせます。1~2年毎に繰り返し治療をすると、効果の持続期間は延長していきます。

ヒアルロン酸注入(ひじ)のメリット

痛み・ダウンタイムがほとんどなく直ぐに通常の生活に戻れます。左右のシワの状態が異なる場合、バランスを整えて注入することができます。また、急激な変化ではなく、仕上がりを見ながら徐々に注入していくことも可能ですのでご相談ください。

ヒアルロン酸注入(ひじ)の注意点

ひじへのヒアルロン酸注入には、高度な技術と美的センスが要求されます。左右でボリュームが異なる場合も、必要な部分にだけ正確に注入する高い技術力が求められます。当院の医師は、ヒアルロン酸注入のトレーナーを務める慶田院長が、その全ての技術を共有し、トレーニングしていますので、一様に高いテクニックを持っております。ぜひ安心してお任せください。

ガルデルマ社 ヒアルロン酸注入トレーナー医師

GAL.png当院の慶田院長は、厚生労働省認可のヒアルロン酸製剤『レスチレン』を販売する製薬会社ガルデルマ社の認定するトレーナー医師です。日本国内の美容医療分野でエキスパートとして活躍し、ガルデルマ製品に関する深い知識と高度な注入スキルを持っている医師がガルデルマファカルティメンバーであり、GAIN※(ガルデルマ社が世界規模で提供する医師向け美容医療教育システム)をはじめとする医師向け研修を提供しています。注入治療に関わる医師への技術指導や安全教育、トレーニングマニュアルの作成や指標づくりなどに関わることで、日本国内でヒアルロン酸注入に関わる医師の技術向上と、不幸な事故ゼロを目指しています。さらに2022年から、慶田院長はGalderma JPAC Faculty Member※(ガルデルマJPACファカルティメンバー)にも選出され、海外のドクターとの情報交換や会議を通じて国内のみならず、アジアパシフィック地域における美容医療界の発展にも貢献しています。

※GAIN (Galderma Aesthetic Injector Network:ゲイン)
ガルデルマ・エステティック・インジェクション・ネットワークは、ガルデルマ社のレスチレン注入剤などに関するトレーニングを提供する医師向けの美容医療教育システムで、美容医療界のリーダーである全世界のファカルティメンバーが支えている。患者様のニーズに基づいた治療を提供するため、正しい製品知識や臨床科学に基づいた教育研修の徹底により、医師の技術や施術結果の向上を図り、安全性の追求を通じて患者様の満足度をあげることを目標にしている。

※Galderma JPAC Faculty Member
ガルデルマJPACファカルティメンバーとは、各国のファカルティメンバーからガルデルマ社が2~3人を選出した医師陣で、国内にとどまらず、アジアパシフィック地域における美容医療界の発展に貢献している。

顔面解剖学マスタークラス履修

img016_000001.jpg私たちは定期的に受講と実習を繰り返し、患者様の安全のために身を引き締めて診療にあたっております。

【慶田院長】
・2015年4月25~26日に韓国で開催された、ヒアルロン酸フィラー注入経験豊富な医師のための『顔面解剖学マスタークラス』で、講義と実習を受けました。日本国内では法律上叶わない、冷凍保存のご遺体での実習はその後の注入治療の糧となっています。

・2016年10月15日に日本で開催された『GALAA』にて、顔面解剖学をスライド講義と3D動画で深く学びました。

・2017年10月22日に日本で開催された『アラガン社のセミナー』で、解剖とヒアルロン酸注入の実技を学びました。

・2018年3月24~25日にタイで開催された『顔面解剖学マスタークラス』で、講義と実習を受けました。注入治療を熟知した解剖学の教授が、顔面の美容医療に関わる医師向けに作成した動画やスライドは何度見ても勉強になります。

・2019年~Sim HOLLYという3D解剖トレーニングソフトにて定期的に解剖学を復習しつつ、院内の医師に技術指導を行っています。

【服部医師】
・2017年10月22日に日本で開催された『アラガン社のセミナー』で、解剖とヒアルロン酸注入の実技を学びました。

ヒアルロン酸注入(ひじ)に使用する製剤

ヒアルロン酸製剤には、様々なブランドや種類が存在します。現在、当院では品質と安全性の高さを最優先し、有架橋のヒアルロン酸フィラー製剤は、GALDERMA社(ガルデルマ社)・MERZ社(メルツ社)・Caregen社(ケアジェン社)を、浅いシワに用いる非架橋のヒアルロン酸製剤はTEOXAN(テオキサン社)の製剤を取り扱っています。多彩なラインナップから、シワ、たるみ、凹みの状態、肌年齢、注入部位に最適な製剤を担当医が選んで治療を行っています。

韓国Caregen社の『CGスタイラー』

sampleCGスタイラーは、架橋されたヒアルロン酸と2種類のペプチド複合体が含有された注入剤です。肘のシワが目立ちやすい方は、元々痩せ型の傾向にあり、ボディ用の硬いヒアルロン酸を使用すると、馴染まず凹凸が目立つ可能性があります。『CGスタイラー』は、通常顔や首に使用していますが、皮膚の薄い部分でも凹凸を起こしにくい(過剰に膨らまない)ので、肘にも適した製剤です。年齢を重ねて萎んだ皮膚に適度なボリュームを補いながら、自身のコラーゲンやエラスチンの生成を促して、肌質改善の効果も期待できます。

肘の1回の目安量は、初回で片側1~1.5本ずつ、両側で2~3本になります。1回でも効果はありますが、2~3ヶ月後に再施術を行うと、さらにシワ感が軽減します。製剤の持続期間は1~1年半程度ですが、ヒアルロン酸の周囲に自己のコラーゲン線維やヒアルロン酸などが新生するため、完全に元に戻ることはありません。減りきる前にタッチアップをしたり、繰り返し治療したりすると効果の持続期間は延長していきます。



ヒアルロン酸注入(ひじ)の痛み

外用面麻酔のクリームを使用し十分に冷却した上で、極細針で丁寧に注入し、痛みを軽減させています。刺す瞬間はチクっとした軽い痛みがありますが、肘は痛みに鈍感な部位なので、ほとんど全ての方がご辛抱頂ける程度です。痛みの感覚は個人差が大きく、緊張すると強く感じやすいという特徴もあるため、2回目以降は楽に感じられる方が多いようです。

ヒアルロン酸注(ひじ)のリスクとダウンタイム

注入後は針の刺激で腫れぼったく、しこったような感じがしますが、数時間後には気にならなくなります。注射部位に赤みやみみず腫れが出現することがありますが、数日~2週間でほとんど消退します。まれに微かな膨らみが残ることがありますが、長くても2ヶ月で消退します。また、注入治療のため、一時的な内出血が起きる可能性はあります。内出血が出た場合、通常10日前後で落ち着きますが、大切なご予定がある場合は2週間以上前に施術を受けてください。

当日からシャワーは可能ですが、内出血のリスクを軽減するため、飲酒、激しい運動、長湯などはお控えください。また、プール、温泉などは、針孔がふさがるまで2日間はお控えください。尚、ヒアルロン酸注入後、当院で照射系の治療(肘の黒ずみ治療)を受ける場合は、2週間後から可能です。他院での照射に関しては、1ヶ月以上間を開けてください。

ヒアルロン酸注入(ひじ)の持続と頻度について

効果は施術直後から現れ、2ヶ月間高まっていきます。初回の治療は、2~3か月後に再施術を行うとさらに効果実感が高くなります。2回の注入後は、10ヶ月~1年間隔の治療で効果の維持が期待できます。効果の持続は、施術開始年齢や肌年齢によりますので医師にご相談ください。注入したヒアルロン酸は、徐々に代謝・分解されますが、ヒアルロン酸の周囲に自己のコラーゲン線維やヒアルロン酸などが新生するため、完全に元に戻ることはありません。減りきる前にタッチアップをしたり、繰り返し治療したりすると効果の持続期間は延長していきます。

ヒアルロン酸注入(ひじ)の禁忌事項

ヒアルロン酸自体は体内にも存在する成分なので、アレルギーの心配はありません。また、注入された純粋なヒアルロン酸は水に分解されて100%体内で吸収されます。真性ケロイドの方など、異物反応を生じやすい体質の方はヒアルロン酸が馴染まず、シコリのようになる人がいます。ヒアルロン酸は体内にある成分なので副作用が起きることはまれですが、約数千人に1人の割合で架橋剤などの添加成分にアレルギーを起こす人もいるので過去にトラブルのご経験がある場合などは事前にご相談下さい。

●下記に該当される方は、この治療を受けられないことがあるのでご相談ください。
・過去にヒアルロン酸注入治療で異常反応があった方
・妊娠中の女性
・真性ケロイドの方、異物反応を生じやすい体質の方
・コントロール不良の糖尿病、急性感染症、膠原病、精神疾患
・注入希望部位に未治療の感染症や皮膚疾患がある方

*安全のため、他院での美容医療の治療歴を担当者にお伝えください。
*麻酔薬や内服薬に対してアレルギーのある方、喘息の既往がある方は事前にお申し出下さい。但し、今までにそのような経験がなくても、麻酔薬に対するアナフィラキシーショック(呼吸が苦しくなる、血圧が下がるなど)を生じることは極めてまれに起こりえます。その場合は、速やかに適切な処置を致します。
*麻酔薬にアレルギーがある方には麻酔薬を含まない製剤を取り寄せて注入いたします。製剤のラインナップが少ないため、適応等は診察してからお診立てします。