プラズマシャワーの効果と特徴
プラズマとは
物質は、温度が上昇するにつれて固体→液体→気体へと変化します。気体になると分子が1個ずつバラバラになって空中を飛び回っている状態ですが、そこからさらに温度を上げる、または電気的衝撃を加えると気体を構成する分子が「電離(イオン化)」し、陽イオンと電子が自由に動き回る物質の第4状態とされる「プラズマ」へと変化します。医療分野では、創傷や手術用機器の滅菌として、以前より使われてきました。高い電気エネルギーを持つ気体「プラズマ」技術の進歩により、登場した美肌治療が大気圧プラズマ技術に基づいて開発された『プラズマシャワー』です。
プラズマの肌への効果
プラズマを照射すると、皮内(表皮・真皮)ではイオンが発生し拡散します。拡散したイオンは、強さに変化をもたらしながら皮膚表面・表皮・真皮に様々な効果をもたらします。 滅菌効果でニキビやアトピー性皮膚炎などの肌トラブルを改善 強力な滅菌力で肌トラブルを引き起こす細菌を死滅させ、ニキビや肌荒れを改善します。また、アトピー性皮膚炎の皮疹部に増え、炎症を悪化させる黄色ブドウ球菌の殺菌にも効果的です。右の図は、プラズマのアクネ菌(ニキビの原因菌)除去実験の結果です。照射した箇所では、明らかにアクネ菌が死滅しているのがわかります。プラズマ照射後の滅菌された清潔な肌に、薬剤(美肌成分)を浸透させることができるので肌トラブルになりにくく、安全性の高い治療法です。美白効果により、くすみを改善 プラズマイオンが皮膚の古い角質や異物を弾き飛ばし、くすみを改善します。施術後、美白効果の高い「白雪注射」を導入すると、さらに肌色がワントーン上がり、透明感のある明るい肌を手に入れることができます。
皮膚再生効果でハリ・弾力の向上
プラズマを照射すると細胞組織の帯電バランス(イオンバランス)が整い皮膚が引き締まります。また、線維芽細胞を刺激しコラーゲン・エラスチンの産生を高め、皮膚老化を防止し、肌のハリを改善します。
薬剤の高い浸透力による美肌効果
『プラズマシャワー』は単体でも高い効果を得られますが、最大の特徴は、TDDS(経皮ドラッグデリバリーシステム)により、施術後に塗布する薬剤の吸収を飛躍的に高めることです。高機能な薬剤でも、しっかりと肌の奥深くまで浸透させなければ、その効果を最大限に発揮することはできません。『プラズマシャワー』は、皮膚細胞を結合している細胞接着分子(CAMs)を一時的に切り離すことで、細胞間の隙間から、お悩み・目的に応じた成分(抗炎症・美白・皮膚再生)を確実に肌の奥に浸透させることが可能です。
プラズマシャワー後に導入する薬剤
『プラズマシャワー』は単体でも高い効果を得られますが、最大の特徴は、施術後に塗布する有効成分の吸収を飛躍的に高めることです。TDDS(経皮ドラッグデリバリーシステム)により、皮膚細胞を結合している細胞接着分子(CAMs)を一時的に切り離すことで、細胞間の隙間から、お悩み・目的に応じた成分(抗炎症・美白・皮膚再生)を確実に肌の奥に浸透させることが可能です。当院では3種類のコースを設けています。
ニキビプラズマコース:ニキビ・アトピー性皮膚炎・炎症後色素沈着の改善・美白
トラネキサム酸
トラネキサム酸は、抗プラスミン作用を持つ薬用アミノ酸です。メラニンを作り出す前の段階でメラノサイトの活性を阻害し、肝斑やシミ、くすみを防ぎます。また、抗アレルギー、抗炎症作用も併せ持つので、アトピー性皮膚炎、肌荒れ、ニキビによる炎症、日焼けによる炎症も鎮静します。
白雪プラズマコース:シミ・肝斑・くすみ・加齢による肌の衰え・乾燥の改善
白雪注射(MPDRN)
「肌再生」「美白」「保湿(潤い)」の3つの効果に特化したオールインワンカクテルで、加齢・紫外線・乾燥などのダメージを受けた肌を修復・再生し、潤いと透明感の高い肌に導きます。純粋な自然成分のみで製剤されているため、安心してお受けいただけます。
主要成分
●肌再生:PDRN(サーモンDNA)
鮭由来の成長因子PDRN(ポリデオキシヌクレオチド)が、自己の各種成長因子を活性・増殖させ、細胞および組織の再生を促します。その結果、コラーゲンとエラスチンが豊富に作られるので、肌の弾力が蘇ります。PDRNは人体のDNAに非常に近く、副作用が起こりにくい安全性の高い製剤です。また、毛細血管の循環促進効果もあるため、赤みの改善にも効果的です。
●美白:グルタチオン
強力な抗酸化作用があります。「グルタチオン」は、本来人間の体の中のほとんどの細胞や器官に存在していますが、加齢や紫外線の影響により20代をピークに生成量は徐々に減少し、自分で補っていかない限り増やす方法はありません。「グルタチオン」は、メラニン生成に関わる酵素チロシナーゼを抑制し、シミ・そばかすを防ぎ、肌を明るく導きます。PDRNとの相乗効果で、より高い美白効果を発揮します。
●保湿(潤い):非架橋ヒアルロン酸
自ら潤う力を高め、皮膚細胞の成長とコラーゲン生成を促進します。高い保湿力を維持できるので、肌の潤い、透明感が上がり、内側からふっくらとしたハリ・弾力をもたらします。
肌再生プラズマコース:老化によるシミ・シワ・毛穴の根本改善 ニキビ・アトピー性皮膚炎の改善
サイトプロMD(ヒト骨髄幹細胞培養液)
ヒト骨髄幹細胞由来の『サイトプロMD』は、細胞同士のコミュニケーションを司る「生体信号」の役割を果たす「サイトカイン」と肌の修復・再生を促す「成長因子」が高配合された集中美容液です。サイトプロに含まれる「サイトカインと成長因子」を補給することで、加齢とともに減少する肌の自活力を引き出し、傷ついた肌の炎症を抑え、細胞の不具合を整えて衰えた肌を新しく健康な肌へ生まれ変わらせます。たるみ、炎症、小ジワ、くすみなど、老化によって引き起こされる症状を根本から改善します。
『サイトプロMD』は、ウィルス・細菌に感染していないなど厳しいヘルスチェックをパスしたドナー(平均年齢20才)の骨髄を採取し、その中から取り出した間葉系幹細胞を培養して抽出します。FDA(アメリカ食品医薬品局)規制に準拠した管理体制のもとで、採取・培養・保管がおこなわれ、厚生労働省が定めるヒト由来成分に関するガイドラインにも準じています。
主要成分
●72種類のサイトカイン(FGF、EGF、IGF、TGF-β、KGF、TIMPなど) 「サイトカイン」は、体内におよそ800種類存在すると言われています。『サイトプロMD』は、その中でも特にスキンケアに効果的なサイトカイン72種類を配合し、協同して肌質改善・若返り効果を発揮します。
●非架橋ヒアルロン酸
自ら潤う力を高め、皮膚細胞の成長とコラーゲン生成を促進します。高い保湿力を維持できるので、肌の潤い、透明感が上がり、内側からふっくらとしたハリ・弾力をもたらします。
ヒト骨髄幹細胞幹細胞に含まれる「サイトカイン・成長因子」の働き
幹細胞は、古くなって傷ついてしまった細胞を入れ替えるために、サイトカインを使って新しい細胞を作っています。その都度その細胞に必要な機能を見分け、それに見合ったサイトカインを放出します。肌の弾力が失われて増殖が必要な細胞には " 増殖に関わるサイトカイン " を、炎症を起こして修復が必要な細胞には " 修復に関わるサイトカイン "を使って、細胞が正常な状態を保てるよう働きかけます。指令を受けた細胞は、さらに近くの細胞にもその指令を伝達するため、反応の連鎖が起こります。その連鎖反応は「シグナルカスケード」と呼ばれ、カスケード現象が起こることで指令は増幅して、さらに深い層の細胞へと広く行き渡るのです。
ただし、幹細胞は10代から減少傾向にあり、30歳を過ぎると乳児の持つ数に対して4%ほどしか残りません。それに伴い、治癒を促進し、抗炎症効果のあるサイトカインも大幅に減少します。細胞間のコミュニケーションが取れなくなった肌は、細胞が生まれ変わる力が衰え、シミやしわなど様々な肌トラブルを発生させます。年齢を重ねると、傷が治りにくくなったり、肌のターンオーバーが滞ってシミやたるみになったりするのはこのためです。
つまり、サイトカインの補給がエイジングケアの要と言っても過言ではないのです。サイトプロMDは、多種類のサイトカインが協同して働くことで、細胞の増殖・分化を促す生体信号が細胞間で再び活発にやり取りされるようになり、傷ついた肌を癒し、炎症を素早く抑え、衰えた肌を細胞レベルから若返らせます。
仕上げは、美容成分をたっぷり含んだ『濃密パック』で美肌力を格上げ!※すべてのコースにパックが付きます。
顔の凹凸に隙間なく密着する植物由来の新素材「バイオセルロース」を使用したゲル状のパックです。①細胞の修復や再生を強力に促す成長因子「EGF」②抗炎症作用のある「グリチルリチン酸2K」③柔らかく滑らかな肌へと導く「アセチルヘキサペプチド」④保湿作用に優れている「サクシニルアテロコラーゲン」⑤優れた保水性と浸透力のある「ヒアルロン酸Na」など、美容成分をたっぷり含んだ濃密マスクが、肌に吸い付くようにフィットして、ハリのあるみずみずしい肌へ導きます。無香料、無着色でパラベン、フェノキシエタノール、アルコール、界面活性剤など、肌に刺激を与える成分は含まれておりません。
プラズマシャワーのリスクとダウンタイム
<痛み>なし <腫れ>なし <内出血>なし
皮膚、血液、表皮組織にダメージを与えないのでダウンタイムのない施術です。施術時間もわずか10分(全顔の場合)です。翌日に予定がある場合でも、安心して受けられます。ただし、照射後30分間は導入効果が持続するので、指定の薬剤以外は何も塗らないよう注意してください。洗顔、入浴、メイクは、1時間後から可能です。
プラズマシャワーの持続と頻度について
肌状態や年齢によっても異なりますが、1~4週間に1回の間隔で3~5回の施術をおすすめします。その後も定期的に継続することでさらに効果が持続します。施術前にアクアフェイシャルをお受けいただいて、毛穴の汚れをクレンジングしておくと治療効果が高まります。
推奨併用治療
プラズマシャワーは、ほとんどの施術と併用可能です。
(フェイシャルM22、ジェントルレーズプロ、ジェネシス、ピコトーニングなど。)
プラズマシャワーの痛み
照射中の痛みは通常ありません。無感覚から少し温かい程度の感覚でリラックスして施術を受けられます。
プラズマシャワーの禁忌事項について
下記に該当される方は、この治療を受けられないことがあるのでご相談ください。
・ペースメーカーや植え込み型除細動器を挿入されている方
・激しい日焼け直後の方
・照射希望部位に未治療の感染症及び重症の炎症がある方(ニキビ・アトピー性皮膚炎は除く)
・妊娠中の方
・重度の心臓疾患、精神疾患、てんかん、自己免疫疾患、ベル麻痺の方、
・当該機器で過去にかぶれ等のトラブルが生じたことがある方。
・各種導入薬剤にアレルギーがある方
・施術部位にアートメイクをしている場合、色素の一部が反応する可能性があるので、施術が出来ない場合があります。必ず事前に医師に申告ください。
*安全のため、他院での美容医療の治療歴を担当者にお伝えください。