青色母斑
青色母斑は蒙古斑や太田母斑同様、青あざの一種で、色素性母斑よりも全体的に青色が強い母斑です。青色母斑の原因は、メラノサイトにあり、通常表皮にあるメラニンを生成するメラノサイトが真皮の深い部分に増えることで青黒く見えます。青色母斑の多くは乳幼児期に生じ、直径1cm以下のやや硬い青色から黒色調の軽度隆起した結節で、遺伝性はないと言われています。
顔面、手背、足背部などに好発し、乳幼児期に生じることがほとんどですが、30歳頃から生じるケースもあります。10mm以下の場合には、気にならなければ治療の必要はありません。整容面で治療を希望される場合には、手術やCO2レーザー(炭酸ガスレーザー)治療が有効です。青色母斑の一部は細胞増殖型青色母斑と言って、大きくなり悪性化することもあるため注意が必要です。メラノーマ(悪性黒色腫)や表皮性母斑と区別できない場合もあるため、皮膚科専門医に診てもらうことが大切です。