乾燥肌
水分が不足して乾いた状態になっていること、あるいは乾いた状態にすることを乾燥と呼び、空気中の湿度が低い場合にも使われる言葉です。
肌における乾燥は「ドライスキン」と呼ばれ、皮脂分泌量と角質の水分含有量が低下している状態です。原因として加齢による変化、体質、気候、環境、ライフスタイルなどが関与し、痒みを伴ったり、肌のしわの原因となることがあります。皮膚のうるおいは皮脂、天然保湿因子(NMF)、角質細胞間脂質の3つの物質によって一定に保たれていますが、特に温度、湿度の低下や加齢などが原因でうるおいが減少すると乾燥状態を引き起こしやすくなります。
皮膚が乾燥しているとバリア機能が低下し、外部からの刺激を受けやすく、物理的な刺激にも敏感になります。乾燥による皮膚疾患でよくみられるものには、かさかさする「皮脂欠乏症」、赤みを帯び白く粉をふく発疹ができる「皮脂欠乏性湿疹」、むずむずするかゆみがある「皮膚掻痒症」などがあります。
皮膚のトラブルや痒みなどはストレスを増やし、さらに掻いてしまうことで炎症が重症化する可能性があります。アトピー性皮膚炎患者では、角質細胞間脂質であるセラミドが健常人の3分の1程度しかないことが報告されており、乾燥肌、ドライスキンと湿疹の原因にもなっています。乾燥肌の一因としては、洗いすぎ、こすりすぎ、長時間の入浴といった生活習慣もあります。特に小児、女性、50代以降はドライスキンになりやすいので、皮脂膜を守るスキンケアが重要です。肌の乾燥には保湿剤の外用が有効ですが、湿疹化している場合には皮膚科専門医の指導の上、ステロイド外用治療を要します。
銀座ケイスキンクリニックでは正しいスキンケア指導と、ダーマシャイン®®による極水光プラスなど、真皮のヒアルロン酸を増やす治療で、潤いのある美肌作りをご提案しています。