角質
肌は表面から表皮、真皮、皮下組織の3つの層から構成されます。表皮の一番上を角質層(角層)と呼び、ケラチンというタンパク質で構成されています。
角質層は、「死んだ細胞」と言われていますが、外からの刺激から生体を保護する壁(バリア)として大切な役割があります。角質層の隙間を埋めるセラミドなどの角質細胞間脂質と共に、体内から水分蒸発を防ぎ、保湿の要となっています。基底層で作られた細胞が角質層まで押し上げられることにより、古い角質が外から順番に剥がれ落ちるのが肌本来のリズムですが、角質が剥がれにくくなり、余分な角質が蓄積して厚くなるとターンオバーが乱れます。
通常のターンオーバーが行われている場合には、メラニン色素を含んだ角質は、新陳代謝により剥がれ落ち、新しい角質になります。しかし年齢とともに、肌の代謝が落ちターンオーバーが乱れると、溜まったメラニン色素により、透明感が失われ、シミやくすみとなります。メラニン色素を含んだ角質は、そのままにせず、医師の行うケミカルピーリングなどで優しく取り除きターンオーバーを整えるのが望ましいでしょう。