汗腺

汗腺(かんせん)とは、汗を作って皮膚の表面に分泌する腺のことで、真皮深部~皮下組織に脂肪細胞に囲まれて存在し、エクリン汗腺とアポクリン汗腺の2種類が存在します。
エクリン汗腺は口唇や亀頭、包皮内板、陰核、小陰唇を除く全身の皮膚に分布し、場所によって密集度が異なり、手掌・足底・腋窩に多く存在します。いわゆる私達が汗と呼ぶのはエクリン汗腺からのもので、ヒトにおいては主に体温調節に関与しています。

アポクリン汗腺は、思春期以降に発達し腋窩や鼻翼、鼻前庭、乳輪、臍周囲、肛囲、陰嚢、包皮、小陰唇に存在します。エクリン汗腺よりも大きく、その分泌様式も異なり、アポクリン汗腺から分泌されるアポクリン汗は、エクリン汗と比べると、分泌量が少なく、脂肪・タンパク質・鉄分・アンモニアなどの成分を含み、乳白色で少し粘り気があるのが特徴です。

この分泌物が皮膚表面の細菌によって分解されると、独特な臭いを発します。適量であれば、フェロモンの本態とも言われており、魅力の一つでもありますが過剰の場合はわきがと呼ばれます。

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