雑誌『美的』2016年4月号 (2月23日発売)掲載ページP241~248

「緊急ミッション!悪環境から肌を守れ!!」に慶田院長の監修記事が掲載されました。
紫外線は肌にとって最大の老化因子であり、一年中の紫外線対策が必要なことは、ずいぶんと知られるようになりました。近年、紫外線より波長が長いブルーライトや赤外線は、肌の深部に入り込み、シワやたるみといった肌老化に影響することが明らかになりつつあります。

その深さは真皮深層から筋肉層のレベルですから、フェイスラインの崩れなどを引き起こす真の原因とも考えられ始めています。さらにPM2.5、黄砂、花粉などのアレルギー物質、化学物質、たばこの煙などさまざまな刺激物質を含む大気の影響も無視できません。昨年の世界皮膚学会でも「大気汚染による肌ダメージ」が議題になり、事態は深刻です。
光と大気、この2大環境からのダメージを制御することが、美肌を守るカギといえます。
クリニックでは近赤外線領域の光をたるみ治療に使います。それは瞬発的に真皮細胞を刺激してコラーゲンを増やすもの。一方で太陽光に含まれる近赤外線はより広範囲の波長領域をふくみます。紫外線による日焼けと違って、目に見える反応や自覚症状がないため、大量に浴び続けるることで、真皮や皮下組織、筋肉までをじわじわと変性させ、シワやたるみを促すことが分かってきました。

また、元々皮膚には異物の侵入を防ぐバリア機能が備わっていますが、現代人の肌は科学的にも物理的にも刺激が多い環境にあります。汚れた空気は肌を酸化させて、バリア機能をダウンさせてしまうのです。大気に浮遊する有害物質は呼吸の時に体内に入り、微粒子ほど肺胞の奥まで入るため排除は困難です。最近の報告で、皮膚に直接影響してシミを増やす可能性も指摘されており、肌のコンディションにも影響大といえます。
そこで光や大気汚染から肌を守るためのスキンケアや生活習慣について、慶田院長が解説しています。

室内でも光の影響を受けるので、外出しない日も必ずしっかり日焼け止めを塗りましょう。また、喫煙(受動喫煙による副流煙も同様)に活性酸素が発生し、真皮のコラーゲンを劣化させます。ニコチンによる血流低下に加え、喫煙は女性ホルモンも低下させるので、肌のターンオーバーが悪化します。

抗酸化作用の高い成分を体の外と内の両方から補うことや、大気汚染物質をマスクなどでカバーしたり、室内に持ち込まないように心がけることも大切です。また最新の美容医療で行える、肌の代謝をあげてターンオーバーを整える「ケミカルピーリング」治療や、体の内側から抗酸化力を高める「高濃度ビタミンC点滴」なども紹介しています。これらはデトックス的な対策と言えるでしょう具体的なアプローチ方法は、本誌で詳しくご紹介しています。
肌への悪影響を防ぐディフェンス、肌体力を整えるオフェンス力を高め、ダメージをしっかり排除しましょう。

是非ご一読ください。

biteki0406.jpgbiteki0407.jpgbiteki0408.jpg

biteki0409.jpgbiteki0410.jpgbiteki0411.jpg

biteki0412.jpgbiteki0413.jpg