雑誌『美人百花』2017年8月号(7月12日発売 掲載ページP139)
特集「みんなが悩む夏の3大トラブルを緊急レスキュー!汗、日焼け、メイクのヨレをその道のプロがなかったことに!!」に慶田院長の監修記事が掲載されました。
いまや老若男女がすべき「光対策」【日焼け&美白対策講座】
太陽の光に当たるか当たらないかで「肌の老け方」が大きく変わります。即刻本気で対策をしましょう。老化の原因の8割は太陽光による「光老化」です。無防備に浴びないよう紫外線対策をしましょう!
◎STEP1:きちんと知った上で使いましょう!UVアイテムの選び方
<日焼けの基本知識>
UV-A波とUV-B波、近赤外線、そしてブルーライトが美を損なう恐怖の光です。これらの光を浴びた瞬間から細胞の中で酸化ストレスは刻一刻と進行します。UV-Bは表皮まで届いていわゆる赤くなる日焼けやシミの原因になり、UV-Aとブルーライトは真皮まで深く届いてシワをもたらしますます。太陽光の約半分をしめる近赤外線の一部の領域はさらに奥、血管や筋膜まで届いて、たるみや赤ら顔などの肌老化に影響することがわかってきました。
<表記の読み方と日焼け止めの効果>
"SPF"はUV-B、"PA"はUV-Aをどの程度ブロックすできるかを表す数値です。いわゆる肌が黒くなるのを防ぐのはSPFで、数値は日に当たって肌が赤くなるまでの時間(平均20分)を何倍遅らせることができるかを示しますSPFは2~50+まで製品ごとに測定し表記されています。一方、PAはUV-Aのカット力を表し、+~++++まで4段階あります。
<一番紫外線を通さない色と素材>
●色
1位ブラック85.9%
2位ターキス81.6%(エメラルグリーンのような濃い水色)
3位イエロー77.8%
4位ピンク59.9%
5位オレンジ55.5%
6位オフホワイト42.3%
※紺や黒などの濃い色みの服は、それだけで紫外線を大幅にカットします。淡い色を着たいのなら、UVカットの加工生地を選びましょう。
●生地
1位ビニロン87.4%(作業着やバックに使用され吸湿性に優れる生地)
2位ポリエステル86.5%
3位羊毛82.2%
4位アセテート70.8%(絹のような光沢感があり婦人服に多い)
5位綿69.8%
6位ナイロン66.7%
※耳慣れない名前もありますが、とにかく合成繊維で目の詰まった生地はよりカット率が高くなります、是非服のタグをチェックしてみましょう。素材の種類だけでなく、厚みも大きく影響します。
◎STEP2:できるだけダメージレスで過ごすには!?効果的な24hUV対策
<朝の朝食で何を食べるかが重要>
●光を吸収しやすくなる"ソラレン"の入った食物はNG!
果物なら柑橘系やキウイ、アセロラなど、野菜ならセロリなどセリ科野菜やパセリ、パクチー、ブロッコリーの茎などがソラレンが多く朝食にはおすすめできません。食べてから2時間後に紫外線を吸収しやすくなるソラレンが皮膚や目に届くので、外を出歩く前は食べるのを控えましょう。
●朝食にチョイスすべきは抗酸化力の高い食材
ビタミンエースと呼ばれるビタミンA・C・Eやリコピン、アスタキサンチン、アントシアニンなどのポリフェノールをたっぷり含んだ食材がおすすめです。野菜ならパプリカ、オクラ、かぼちゃ、トマト、肉類なら鶏、豚のレバー、卵、鮭、果物ならいちご、ブルーベリー、リンゴ、すいかなどです。
<体の内外から紫外線を徹底ブロック>
●飲む日焼け止め
世界中の皮膚科医がおすすめする強い抗酸化作用成分ファーンブロックなどを含むサプリメントです。事前に飲めば日焼けで生じる酸化ストレスを消してくれます。
●髪のUV対策
スプレータイプの日焼け止めで紫外線や、近赤外線から髪と頭皮を守り、メイクの上からも仕上げに使用するのもおすすめです。
※もちろんしっかり塗る日焼け止めも忘れずに!!
<UVアイテムは忘れがちなところもしっかりと!!>
うなじや耳の裏、足の甲など、焼けやすいのにうっかり忘れがちな部位は2度塗りをしましょう。
<出歩くときは徹底して日陰を歩くべし!!>
外を歩くときは、建物の側(日陰)を選んで歩き、地下道がある場合は少し遠回りでもそちらを選ぶなどの日常生活では工夫をして紫外線を避けましょう。
<室内にいても油断は禁物、窓からの紫外線に注意!>
何十年も片側だけから日に当たり続けた人が、その側だけ、ものすごく老化した例もあります。実は遮光フィルムを貼っていても肌に届いてしまう光があるため室内でも要注意です。
◎STEP3:知っておくだけで回復が早まります!日焼けしてしまった時の対処法
①幹部を冷やす
日焼け直後は冷たいおしぼり+保冷剤で冷やし、少したったら、乾いたタオル+保冷剤で冷やし、肌を濡らさないようにします。
②シンプルな保湿クリームを塗る
日焼けをしたら手厚くケアというのは逆効果です。ヒリヒリが落ち着くまでは、しみない「ワセリン」などのシンプルな保湿剤が最適です。正し、ワセリンは保湿効果は低いので、炎症が治まったら、セラミドやヒアルロン酸などを含む保湿クリームに変えましょう。
③痛みが強い時は鎮痛剤
日焼けした患部が痛むようなら、やけど状態。日焼け直後とその日の夜に「ロキソニン」などの消炎鎮痛剤を飲むと炎症が早く抑えられます。
※日焼け直後に美白アイテムの乱用はキケンです!1週間ほどおいて日焼けが落ち着いてから使用しましょう。炎症中の肌はとにかく守りに徹してください。回復するまではハイスペックな美容液やパックはお預け、新しいコスメを試すのも禁止です。
すでに紫外線が強く日焼けが怖い毎日ですが、しっかりと紫外線対策をして出かけましょう!是非、参考にご一読ください。