情報誌『Active Aging(アクティブエイジング)』2016 SUMMER No.64(掲載ページP6~7)
特集『ご存知ですか?老化の原因の8割は紫外線「光老化と紫外線」の真実』に慶田院長の監修記事が掲載されました。
「Active Aging(アクティブエイジング)」はエンビロン®製品などを扱う株式会社プロティア・ジャパンの発行誌です。現在、当院で配布しています。
紫外線が大量に降り注ぐ夏、肌は最大の老化の危機に見舞われています。そこで慶田院長が、光老化を防ぐための徹底対策について解説しています。紫外線の知識を総チエックして、 UVケアの基本をしっかリマスターしましょう。
知っているようで知らない紫外線キーワード
何気なく 肌に浴びている紫外線は、どうして肌に悪いのでしょうか?紫外線の基礎知識をおさらいしましょう。
A波、B波、C波
紫外線にはこの3種類あります。そのうち地上に届くのは、A波と一部のB波だけです。波長が短いB波は主に表皮にダメージを与え、日焼けや火ぶくれの原因に。一方、波長が長いA波はさらに肌深部の真皮に影響を及ぼします。
シミ、シワ、たるみなどの肌老化を引き起こす
紫外線から肌を守るために生成されたメラニンが、シミの原因になるほか、A波は肌深部の真皮に届き、コラーゲンやエラスチンを壊してシワやたるみの原因になります。
上からだけじゃない。反射光にもご用心!
紫外線には、まっすぐに地表に届く直接光のほか、地面にはね返ってくる反射光や空中で広がる乱反射光もあります。反射光は日傘や帽子では防ぐことができません。
細胞のDNAを傷つける活性酸素を発生させる
紫外線を浴びると体内で活性酸素(フリーラジカル)が発生し、細胞のDNAを損傷させて、肌の老化を促します。皮膚がんの原因になることもあるので注意が必要です。
紫外線対策 その1
日焼け止めなどを活用した徹底UVケアをしましょう。
肌老化の8割は紫外線による光老化です。まず大事なことは、紫外線をできるだけ浴びないようにすること。肌に日焼け止めを塗るのはもちろん、サングラスや日傘、帽子なども活用しましょう。
日焼け止めはしっかり塗る。汗で落ちたら塗り直すのが鉄則。
曇りの日でも油断大敵。紫外線は雲を通過して肌に届いています。天候に関係なく、1年を通して毎日、日焼け止めを塗る習慣を。ポイントはムラなくしっかり塗ること。500円玉くらいの量を、額、あご、両頬、鼻の5カ所に置き、指の腹を使って、顔の内側から外側にやさしくのばします。小鼻のわきや目のまわり、フェイスラインなども塗り残さないように注意しましょう。同量を首からデコルテにもお忘れなく。お顔はファンデーションまたはパウダーを重ねて、日焼け止めを密着させます。汗などで落ちてしまったら、効果半減です。こまめに塗り直しましょう。メイクがくずれてきたら、UV効果のあるパウダーを重ねて。
目に入る紫外線がシミをつくる。外出時にはサングラスを。
目から入る紫外線は、全身のメラニン活性を高め、シミをつくる原因になります。海や山だけでなく、普段の外出時にもUVカット効果があるサングラスをかける習慣をつけましょう。色は濃すぎると瞳孔が開いてしまうので、薄いものをチョイス。
帽子を選ぶなら黒を。日傘は「一級遮光」を選んで。
紫外線を防ぐには、帽子や日傘も効果的です。帽子はつばが広いハットタイプを選びましょう。日傘は遮光効果99.9%以上の生地を使用した「一級遮光」表示のあるものが安心。どちらも色は、紫外線をもっとも透過しない黒や紺がなどおすすめ。
紫外線対策 その2
ビタミンAや抗酸化物質を毎日補給する。
日焼け止めを塗るなどして気をつけていても、どうしても紫外線の影響を受けるもの。
ビタミンAやそのほかの抗酸化物質を身体の内外から補給して、ダメージを補修しましょう。
バナナの実験で一目瞭然!ビタミンAの抗酸化作用。
バナナの色の変化の実験で、プロビタミンAを塗布した部分と、塗布しなし部分を比較したところ、黒い斑点がもっとも少なかったのは、プロビタミンAを塗布して遮光した部分でした。また、太陽光を浴びた場合でも、プロビタミンAを塗布していれば、多少の黒い斑点がでたものの症状が軽く済みました。逆に何も塗布せずに太陽光を浴びたバナナは、黒く変色してしまいました。つまり、プロビタミンAを塗布した場合は、抗酸化効果が高いことがわかります。
外からも内からも補給することでシミ、シワ、たるみのない肌へ。
ビタミンAの肌への効果は、天然のUVケア、強力な抗酸化力、健やかな肌のコンディションを保つことなど。ハリや弾力、うるおいなどを保つ効果もあります。ビタミンA単体で摂取するよりも、優れた抗酸化作用を持つビタミンC、ビタミンE、ビタミンAの吸収を促進するビタミンDやルテイン、リコピン、ポリフェノール類も併せて摂ると相乗効果が得られます。
レバーやうなぎ、緑黄色野菜などで摂取することは大切ですが、口から入ったビタミンAが肌に届くには時間がかかることもあり、肌に直接ぬることもおすすめ。食事でも不足する分は、サプリメントで補うのも効果的です。
こちらの読本は、只今クリニックの受付にご用意がございます、是非、ご一読ください。