雑誌『anan』2020年2223号(10月28日発売 掲載ページP84)

特集『素肌にうれしいニュースが続々 すっぴん力を鍛える最旬トピックス』に慶田院長の監修記事が掲載されました。

素肌力を底上げして、目指せ美肌!
【スキンケアも菌活で。美肌菌で肌を潤す!】
『年中無休で肌で働く美肌菌って何?』
近年、遺伝子解析技術が進歩したことで肌フローラの研究が深まり、"美肌菌"が着目されています。美肌菌とは、表皮や毛穴に棲んでいて、肌のバリア機能を強化し、保湿効果を高めてくれるなど強くて美しい肌に役立つうれしい効能を作り出す常在菌のことです。たとえば、代表的な美肌菌である表皮ブドウ球菌は、皮脂をエサとして、肌荒れの原因となる菌の増殖を抑えてくれる脂肪酸や、肌の潤いを保つグリセリンを生成するので素肌を健やかな状態に保ってくれます。ニキビの原因とされるアクネ菌も、通常は脂肪酸やグリセリンを生み出していますが、肌フローラのバランスが崩れて増えすぎると、肌が揺らぎニキビができやすくなります。
まさに、天然の美容成分ともいえる美肌菌ですが、主に、角層、表皮、毛穴に棲んでいます。この肌フローラはいつ出来上がるのでしょうか?一説には、生後一週間までに、主に母子の接触を介して菌が受け渡され、その人の菌叢バランスが決まり、脆弱な基底膜を乗り越えて真皮の中に常在菌としてストックされ、その菌叢バランスは一生変わらないという研究論文があります。ですから、この期間に肌がキレイな人にスキンシップしてもらうのがいいかもしれません。
もちろん大人になってからもケア次第で美肌菌を育むことはできます。美肌菌を育てる効果的なスキンケアのカギは、徹底的な保湿です。美肌菌はしっとりした環境を好みます。洗顔やクレンジングは汚れを落としつつも潤い成分を取り過ぎないこと。ゴシゴシこすらないよう注意しましょう。グリセリンやセラミド、ヒアルロン酸などの保湿成分が配合されたものや、美肌菌を育てるアイテムがおすすめです。
ゴワつくような肌状態なら、ターンオーバーのスピードが落ちてしまっている可能性があるので、『ケミカルピーリング』を受けるのもおすすめです。表皮全体のターンオーバーを促し、自前の水分保持成分(細胞間脂質や天然保湿因子など)を作り出せるようになります。善玉菌が住みやすい潤い豊かな角層に整えることは菌活に繋がります。

【美肌菌を追い払わず、住みやすい環境を整える!】
美肌菌を追い払わないために、カミソリで毎日顔の毛をそるのは控えましょう。美肌菌は、元々皮膚の一番外側にある角層の表面と細胞のすき間などに生息しています。しかし、カミソリで毛を剃ると表面にいる美肌菌が角層と一緒に一気にそぎ落とされるため、潤いのない肌になってしまうのです。一度なくなってしまった美肌菌は回復するのに時間がかかります。産毛が気になる方も多いと思いますが、カミソリを使用する頻度はなるべく少なくしましょう。ケミカルピーリングと同じ頻度、2週間に一度程度なら問題ありません。

2週間も待てないほど産毛が濃く、頻繁に自己処理を行って肌荒れを繰り返している方には安心できる医療機関でのレーザー脱毛がおすすめです。当院でレーザー脱毛に使用する『ジェントルレーズプロ(Gentle LASE Pro)』はメラニンに反応するロングパルスアレキサンドライトレーザーで日本で最も実績のある医療用レーザー脱毛機です。レーザーの美白作用に加え、熱作用で皮膚も引き締まるので肌にハリと透明感が出ます。最近では、アトピー性皮膚炎の頑固な痒みの原因となる
異常発達した神経線維を壊して痒みを軽減し肌荒れを軽減する効果も報告されています。

【美肌菌を増やす菌活】
美肌菌を増やすには、腸内環境を整えることが大切です。腸内環境が改善すると皮膚のバリア機能が改善し、水分量が上がることが最近の研究でわかっています。そんな腸内環境を整えるのにおすすめの食材が乳酸菌が豊富なヨーグルトです。腸の動きを活発にし、便秘の改善に有効です。免疫力もサポートします。乳酸菌を摂るときは、腸内細菌の餌になる食物繊維も一緒に摂りましょう。プルーンやイチジクなどのドライフルーツや青汁や野菜サラダ、きなこ、もずくスープなどは食物繊維が豊富でおすすめです。

また、紫外線に注意しましょう。紫外線を浴びると、細胞などにダメージを与える活性酸素が体内に大量に発生します。この活性酸素が、黒い色素であるメラニンを過剰に生成しターンオーバーの過程で排出しきれなかったものが皮膚に滞留することでシミができます。また、活性酸素は、肌のハリを保つコラーゲンやエラスチンなどの弾力線維を変性させ、弾力を失わせます。人の体にはもともと活性酸素の攻撃から身を守る抗酸化力が備わっていますが、加齢と共に衰えるので活性酸素を除去する「抗酸化成分」に注目してみましょう。鮭には強力な抗酸化成分のアスタキサンチンが豊富に含まれています。アスタキサンチンは、シミやシワの原因となる活性酸素を除去し、肌のダメージを軽減する働きがあります。

また、その他にも『抗酸化作用』の高い成分としてビタミンA・C・E、ポリフェノールも 注目されています。食品だけではなく、サプリメントでの抗酸化ケアも有効です。飲む日焼け止め「ヘリオケアウルトラD」(銀座ケイスキンクリニック取扱い 1箱(30カプセル/30日分)¥6,000)は抗酸化作用の高い成分が理想的に配合されており紫外線以外でも発生する活性酸素から体を守り免疫力を高めてくれます。化学薬品は一切使用されておりません。安全な天然成分のため、子供でも内服できる点も優れています。また、「ソルプロプリュスホワイト」(銀座ケイスキンクリニック取扱い 1箱(30カプセル/30日分)¥5,000)は「抗酸化作用」と「抗糖化作用」2つの作用を持ち合わせているので当院でも大人気です。
是非、ご参考になさって下さい。


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