雑誌『anan』No.2219号(9月30日発売 掲載ページP48-P49)
特集「好機を掴む・美ハンド&ネイル」に慶田院長の監修記事が掲載されました。
ダメージを受けにくい土台作り!基本のハンドケア
【善玉菌が増えやすい肌環境をキープしよう】
新型コロナウイルス対策がスタンダードとなり、外出先や職場でアルコール消毒する機会が増えた昨今。ダメージのない、きれいな手を保つにはどのような対策が必要でしょうか?
まずは手洗い後の保湿ケアをおろそかにしないことです。保湿せず必要以上に洗うと、黄色ブドウ球菌など肌の悪玉菌が増えて、手荒れになります。天然のバリア・皮脂膜を作り、抗菌作用を発揮してくれる表皮ブドウ球菌が育ちやすい、しっとりとした状態を保つことがダメージを寄せ付けないコツです。
また、肌についた水分が蒸発する時に角層内部の水分まで奪われ乾燥するので、手洗い後は、乾いたタオルで隅々まで拭き取りましょう。その後、肌状態に合ったハンドクリームでしっかりと保湿しましょう。
さらに、できるだけ摩擦を避けることも、手荒れを軽減させるコツです。特に、手先をよく使う人は肌がこすれて傷みがちです。手袋をするなど工夫しつつ、保湿ケアに力を入れましょう。
【ハンドケアの極意!】
『その1:洗いすぎには要注意。逆効果を招く恐れも』
清潔に保とうと頻繁に手を洗い、ケアを怠ると、肌の常在バランスが崩れて悪玉菌が増え、かえって不潔になる可能性もあるので要注意です。石けんを使った手洗いとぬるま湯だけの手洗いの使い分けを心がけて。石けん使って特に丁寧に洗ったほうがいいのはトイレで大の後、調理の前、帰宅時です。あとは、ぬるま湯でしっかり洗い流しましょう。感染症対策には、不用意に手で顔を触らないよう、いま一度気をつけましょう。
『その2:手洗い後は肌の状態に合わせたクリームをオン』
洗った後、乾いたタオルで隅々まで水分を一拭き取ったら、すぐにハンドクリームなどの保湿剤を塗ることが乾燥させないコツです。手荒れをしている人は水分を抱える力のあるセラミドやグリセリンなどに加え油分が多いクリームやバームをやさしく塗りましょう。しもやけやひび割れがあるなら、血流を上げるビタミンE入りのものがおすすめ。手荒れがなく、ベタつくのが苦手なら、軽いローションでも大丈夫です。
『その3:家事をする時はグローブを活用して』
手荒れの原因になる家事の時はグローブを使うのがおすすめです。たとえば水仕事をする前は、手にハンドクリームを薄く塗り、使い捨てのポリエチレン手袋をはめます。その上から食器洗い用のビニール手袋をはめて、温かいお湯で食器を洗うと、スキンケアもできて一石二鳥。一方、直接ゴム手袋をする場合、ラテックスアレルギーで手荒れを起こす人もいるので、その場合はすぐに皮膚科を受診しましょう。
【上手な手洗い&ハンドケアを実践!】
■ステップ1:やさしく丁寧に、汚れを落とす。■
洗ったつもりでも洗いムラがあれば、手洗いの効果は半減してしまいます。逆に洗いすぎてしまっても手荒れの原因になります。心がけるべきは"隅々までやさしく"。指の間まで丁寧に洗ってすすぎ、決して水分を肌に残さないのが上手な手洗いのポイントです。
① ぬるま湯で手を濡らし、石けんをよく泡立てる。
熱湯で洗うと、肌表面の潤いまで洗い流してしまうことになります。逆に冷たすぎる水も、皮膚温度が低下して乾燥し肌荒れしやすくなるので要注意です。適温は33〜35℃。人肌よりぬるいことを意識しましょう。洗う時に、摩擦を防ぐためにも、石けんはよく泡立てましょう。
②指の間、指先、手首までやさしく洗う。
全体をくまなく洗うことが大切です。指は一本ずつ洗い、指の間や親指まわり、手首まわりも忘れずに洗いましょう。水性の汚れであれば、爪やブラシなどでこそぎ落とさなくても十分落ちます。こすりすぎると肌のバリア機能が低下するので、泡で包み込むように丁寧に洗いましょう。
③洗い残しがないよう、しっかり洗い流す。
手についた菌をしっかり洗い流すためには、30秒はすすぐのがおすすめです。石けんがすべて落ちてからも流水で洗いましょう。万が一、石けんが肌に残っていると手荒れの原因になります。こすらないようにやさしく、指の間や手首も洗い流しやすすぎ残しがないようにしましょう。
④乾いたタオルで手を包み、水分を拭き取る。
洗った後はすぐに肌当たりのいい乾いたタオルで水分を拭き取りましょう。やさしく押さえるようにしながら、タオルに水分を吸わせましょう。指の間もタオルで挟み込むようにしてしっかり拭き取りましょう。爪の間に水分を残すと炎症を起こす場合もあるので、忘れずに拭いて下さい。
■ステップ2:ハンドクリームで、潤いをプラス。■
手洗いの後はもちろん、こまめにハンドクリームをつけることはハンドケアの基本です。ハンドクリームは、キッチン、寝室、いつも持ち歩くバッグの3か所に常備しておくと、習慣づけやすいはずです。気づいた時に細部までムラなく塗りましょう。
⑤ハンドクリームを人差し指の2関節分とる。
手の細部まで塗るため、ハンドクリームの量はチュープタイプであれば人さし指の指先から第二関節までが目安です。摩擦を防ぐため、若千多めにとりましょう。手にのばしてみて少なかったら足します。缶タイプであれば、衛生面を考えてスパチュラを使うのがベターです。
⑥クリームを温めながら、手のひら&甲に広げる。
肌馴染みを良くするために、ハンドクリームは両手で挟んで温めてから塗り広げるのがおすすめです。軽く両手の甲になじませた後、片手の甲を反対側の手で軽く掴みます。そのまま親指の腹で手の甲全体に円を描くようにさすりながらやさしく馴染ませましょう。
⑦指の一本一本、側面までくまなく馴染ませる。
指の塗り忘れを避けるためには、側面と上下(爪側と手のひら側)の2面ずつに分けて塗るのが効果的です。まず指の側面を、反対の手の人さし指と親指で挟み、指先から付け根のほうヘスライド。次に指の上下を、反対の手の親指と人さし指で挟み、付け根から指先へ。
⑧爪の先も忘れずに。手首全体にもつけてハンドプレスを。
指だけでなく爪と爪まわりにも塗り込めば、ささくれ予防になります。爪も親指でくるくるとさすりながら馴染ませましょう。その後、手のひらを反対側に指で円を描くようにさすりながら馴染ませたら、手首全体にも伸ばしましょう。最後に全体をプレスすると密着しやすくなります。
【肌状態に合った成分でハンドクリームを選ぼう】
どんなハンドクリームでも保湿はできるけれど、トラブルがある場合は特に成分に注目するとケアの成果が上がりやすいです。バリア機能を上げるためにも、トラブルは早めに改善をしましょう。
○コラーゲン・セラミド
セラミドや加水分解コラーゲン、グリセリンなどは、水分を抑える力が強いので肌荒れしているときに良いでしょう。
○ビタミンE
しもやけやひび割れがあるなら、ビタミンE配合のクリームを。血流を促進して改善に導いてくれます。
○尿素
ピーリング作用があるので、角質が硬くなってしまった場合にオススメです。ただし、保湿力は低めです。
【美ハンドを保つための美容医療】
手の甲は年齢が出やすいと言われています。年齢を重ねるにつれて、脂肪が減って衰え、腱が目立って気になるとお悩みの方には『手の甲のヒアルロン酸注入』がおすすめです。『ヒアルロン酸』は、失われたボリュームを瞬時に補填し、肌のハリを蘇らせます。また、保水力の高いヒアルロン酸を肌の内部へと注入することで、手荒れの改善やキメが整うという二次的メリットもあります。
ヒアルロン酸製剤は複数ありますが、手の甲には、「極めて滑らか」で馴染みが良く、効果も1年半以上持続する『ベロテロボリューム』を使用します。ふっくらとハリが出て、シワっぽさもなくなり若返って見えます。
さらに、皮膚の透明感はメラニン量だけでなく、水分量も大きく影響しているため、色調も改善し明るくなります。保水力の高いヒアルロン酸によって、皮膚がみずみずしくなり、表面の細かいシワが消え、色調までも明るくなるのです。
若返りというと、お顔に意識が集中しがちですが、実は手の甲は老化が顕著に現れやすく、意外と人目につくパーツです。顔を見比べて年齢に差を感じるような方には、是非お勧めです。美しい手を取り戻しましょう。
価格
ベロテロボリューム1本:1ml
初回トライアル 1本 ¥75,000
通常料金 1本 ¥85,000 同日2本目 ¥80,000
是非、ご参考になさってください。