雑誌『BAILA』2020年3月号(2月12日発売 掲載ページP152)
特集「飲んで笑って楽しかった顔に居座るヤツがニクイ!女子会帰りのほうれい線消せますか?」に慶田院長の監修記事が掲載されました。
ほうれい線が存在感を増している...!ふと車窓に映る自分の顔を見て、ドキっとした経験はありませんか!?
あるだけで老けて見える「ほうれい線」は、なるべく目立たなくさせたいものです。タイプ別のほうれい線対策で、若々しい笑顔をキープしましょう!
【表情ジワ&たるみ対策は30歳になったらマスト】
ほうれい線は、頰のたるみの影響がダイレクトに出てしまうもの。
アンチエイジング系のスキンケアの使用もちろん、紫外線や近赤外線を避ける、タバコなど酸化ストレスを減らす、適正体重を保つなど・・・普段から"たるみにくい生活"への意識改善が重要です。
【ほうれい線は筋肉と皮膚の綱引き】
ほうれい線は肌表面の皮膚とその下にある筋肉が綱引きをしているようなもの。皮膚にピンとハリのある若いころは、筋肉に多少引っぱられてもすぐにもとに戻ります。しかし、皮膚のほうが筋肉より老化が早いため、筋肉の引っぱる力が強くなるとほうれい線が深くなります。顔の皮下脂肪も肌のハリを保つために大切ものなので過剰なダイエットは控えるべきです。
【角層の柔軟性を保つ水分&油分を補うケアを】
水分と油分に満たされたしなやかな肌はシワになりにくく、逆に乾燥した肌はシワの折り目がつきやすくなります。そのため、角層の柔軟性を保つスキンケアが大切です。また真皮と筋膜をつなぐ偽性靱帯というコラーゲンの束はとても細く切れやすいものなので、たるみを引き上げようとゴリゴリとマッサージするのはもってのほか。触れるときは繊細なタッチを心がけて下さい。
■ほうれい線のタイプ
1.皮膚たるみ型 (S型)
加齢による皮膚の弾力の低下や、頬の皮下脂肪が減って皮膚がたるむことが、ほうれい線の原因となっているタイプです。ある程度の年齢(30~40代以降)になるとほとんどの人がこのタイプのほうれい線が出現します。
チェック項目
▼鏡を持って下を向くと深くなり、上を向く、あるいは仰向けになると浅くなる
▼頬のボリュームが減り、皮膚がたるんできている
改善策
加齢に伴いコラーゲンが分解され、エラスチンが変性し、弾力性を失い薄く硬く変化します。皮膚のたるみには、超音波・高周波・レーザー(『ウルセラ』『サーマクールFLX』『スカーレットS』『タイタン』『ピコフラクショナルレーザー』)などのエネルギーを用いて熱を加える各種タイトニング照射治療が効果的です!肌再生のスイッチを入れ、弾力を回復させましょう。
2.骨くぼみ型(B型)
小鼻周囲の鼻の土台となる頬骨がくぼんでいる骨格だと若い時から目立ちます。アジア人に多いタイプで、上顎(上前歯の骨)が出ていると目立ちます。多くの場合、加齢に伴う骨の萎縮などが加わり、土台が低くなることでぐっと目立つようになります。
チェック項目
▼無表情のときのほうれい線の状態は、線というよりくぼみである
▼ほうれい線の上の方が特にくぼんでいて、指で押すと骨の位置が深い
改善策
脂肪も骨も年齢とともにボリュームが失われます。この加齢による萎縮を改善する安全な注入剤が「ヒアルロン酸フィラー」です。失われた脂肪や骨の補充とコラーゲン密度のアップ、靭帯補強による顏揺れの抑制により、老化スピードを緩やかにする『アンチエイジング効果』があります。
できれば30代のうちから、少量の「ヒアルロン酸注入」をスタートすると顔のたるみの原因の1つである顔の靭帯を強化することで靭帯の緩みを予防出来るので老化スピードが遅くなります。
また、骨の萎縮が加わると目立ってくるので、骨の衰えを予防するためにカルシウム、マグネシウム、ビタミンD3などのミネラル・ビタミンを多く摂取するようにしましょう。
3.筋肉型(M型)
ほうれい線を動かす筋肉の力が強いタイプです。皮膚は衰えてきているのに、筋肉の収縮が繰り返されることで、長い筋の様なほうれい線が刻まれます。「ガミースマイル」を合併していることも。
チェック項目
▼無表情の時でも、筋のようなほうれい線が目立つ
▼笑った時のほうれい線が深い溝になる
▼鏡を持って上を向く、あるいは仰向けになっても浅くならない
改善策
筋肉型は、顔ヨガなどの表情筋トレーニングは逆効果!刻まれた折りジワには『ヒアルロン酸注入』が効果的ですが、表情を作る限り完全に消えません。皮膚の厚みを増すスカーレットS(スカーレットRF)照射などを併用すると良いでしょう。
4.混合型(SBM型)
35歳以上の多くはこちらのタイプです。上記複数の要因が重なってほうれい線を目立たせています。
老け見えの大きな原因であるほうれい線が目立たなくなると、一気に見た目年齢がマイナスされます。美容治療は、他人が見ても分からないけれど、自分では少しここが気になるという程度の段階でアプローチすると結果が出やすいものです。ダウンタイムが軽い治療をこっそり受けるだけで、少し年齢を巻き戻すことができ、その後は老化のスピードを緩やかにすることもできます。
最近、ほうれい線が目立って気になるという方は、お気軽にご相談くださいね。担当医が、患者様のお肌状態やお悩みにより、最も効果的な治療プランをオーダーメイドでご提案させていただきます!