雑誌『BAILA』2021年7月号 (6月12日発売)
特集『なんとかしたい!withマスクの「しょぼくれ目もと」30代は"アイケア"スタート適齢期』(掲載P150,151)に慶田院長監修・取材記事が掲載されました。
長引くwithマスク生活で、突如気になりだしたという声が多い"目もと"のお悩み。
目周りの皮膚は薄く、非常にデリケートなパーツです。
乾燥や摩擦の刺激、年齢などの影響を受けやすく、色素沈着や、シワやたるみなどを引き起こします。小さなトラブルをほうっておくと、「老け目」へとまっしぐらです。
5年後のためにも、今すぐアイケアを始めましょう。
【ニューノーマル時代の今、目もとエイジングはすでに始まっている!】
■まぶたがくすんで淡色アイシャドウが発色しない
アイシャドウを塗るときにチップでグリグリこすったり、乱暴にクレンジングしたりすることで、まぶたをくすませ、エイジング症状がどんどん進行します。
しっかりアイメイクをした日は、専用のポイントメイククレンザーをコットンにたっぷり含ませ、優しく滑らせて落としましょう。マスカラはコットンでまつげをはさむようにして優しく落とすのがカギです。
そして、保水力に優れたセラミドやヒアルロン酸配合のクリームなどで、目尻や下まぶたのシワの内側までしっかりと保湿ケアをすることで、角層が潤い、目元の透明感がUPしてアイシャドウが映えるようになります。
目もとの皮膚は薄くてデリケートなので、強い成分を重ねると負担になりかねません。アイケアコスメを使って、毎日しっかりと特別にいたわってあげましょう。
■上まぶたのくぼみ
眼球のクッションとなっている上まぶたの脂肪の萎縮、眼窩(骨)が痩せることなどが原因で生じます。影ができ落ちくぼむため、疲れた印象を与えたり、年齢よりも老けてみえてしまうなど、女性にとっては嬉しくない変化です。
★おすすめの治療法:『ヒアルロン酸注入』
くぼんで影になっている箇所にヒアルロン酸を注入し、自然なふくらみを与えることで、目もと全体にハリをもたらし若々しい印象に整えることができます。
■二重の幅が狭くなった
加齢に伴い、眼を開く筋肉や靱帯が衰え、まぶたの皮膚が伸びることで奥二重状態になったら「眼瞼下垂」のサインです。眼瞼挙筋というまぶたを開ける筋肉が生まれつき弱かったり、眼瞼挙筋を支配している神経に異常がある「先天性眼瞼下垂」の方もいますが、ほとんどの場合は、加齢に伴い眼瞼挙筋の末端にある「腱膜」が伸びたり、瞼板との結合が緩んだり、外れたりすることが原因です。コンタクトの長期使用、花粉の刺激や繰り返す湿疹で目を擦るなどの物理的刺激も引き金になります。
★おすすめの治療法:『ウルセラ』 /『フラクショナルCO2レーザー』/『ヒアルロン酸注入』
超音波を一点に集約させて強いエネルギーを作用させるHIFUの王道『ウルセラ』は伸びてしまった筋膜や皮膚の奥にある靭帯を立体的に縮め、強固なコラーゲン線維に置き換えることで、施術後は目が開きやすくなります。
まぶたが伸びてしまった状態の改善には、『フラクショナルCO2レーザー』照射が有効です。3~6回繰り返すと皮膚の面積を縮め、皮膚を厚くしていきます。
また、眼瞼下垂があり、額からこめかみの脂肪萎縮が目立つ場合は、このエリアの骨上に『ヒアルロン酸注入』を行うと前頭筋と眼窩靭帯が支えられ、こめかみを引き上げるような力も働き眼瞼下垂の改善が見られます。
■目尻のシワ
今はマスクで口元が見えない分、目もとで感情を表現しなければならず、笑いジワが顕著に刻まれてしまいます。表情の動きが大きくなってからたった2~3ヶ月でシワが目立つようになってきます。
★おすすめの治療法:『ボトックス注射』
若いうちから定期的にボトックスしている方は、圧倒的に表情ジワが少ないです。早く始めると、より結果も出やすく、さらに効果の持続時間も長くなるので、気になりだす前にスタートし、継続してメンテナンスを続けることをおすすめしています。
■目の下のたるみ・ふくらみ
眼球のクッションとなっている脂肪が手前に突出し、下方にズリ落ち、目の下にたまることでたるみに。
目まわりの骨の萎縮(左)も一因です。
セルフケアでいろいろと試されている方も思いますが、加齢による深いところの変化が原因なので、目に見えた変化は望めないことがほとんどです。
★おすすめの治療法:『ウルセラ(HIFU)』・『ソノクイーン(HIFU)』/『スカーレットS(ニードルRF)』
目の下のしぼみと軽いたるみやふくらみの症状なら、肌の弾力を回復させるHIFU『ウルセラ』や『ソノクイーン』がおすすめです。また、お疲れ見えの目の下のたるみやちりめんジワには、針の刺激による創傷治癒効果と高周波(RF)の熱効果で、たるみを引き締めコラーゲン線維を増やしハリを出す『スカーレットS(ニードルRF)』もダウンタイムが少なく効果的なので人気です。
■クマが目立つ
摩擦などが原因の茶グマ、目の酷使などが原因の青グマ、たるみが原因のへこみグマなど、クマには複数の種類があり、原因も様々です。30代になると併発することがほとんど。40代になって手遅れになる前に今すぐアイケアを始めましょう。
◆茶グマは、紫外線の影響によるメラニンの沈着やアイメイクや洗顔の摩擦などによる炎症後色素沈着でも生じます。
★茶グマにおすすめの治療法:『ピコトーニング』
◆青グマは、パソコンやスマホの画面を長時間見続けることで、目周りの筋肉が動かず、血流が滞るのも原因の1つです。生まれつき皮膚が薄く色白な人で目立ちやすくなります。
下まぶたのコラーゲン線維を厚くするような治療で改善することができます。
★青グマにおすすめの治療法:『スカーレットS(ニードルRF)』/『PRP注入』
◆たるみ・凹みグマは、皮膚のたるみに加え、コラーゲン線維の劣化で、皮膚の伸びやたるみ、細かいシワが生じ、陰影が目立って出来るクマです。たるんだ皮膚を引き締める照射系治療や、凹んだ部分をボリュームアップする注入治療で改善することができます。
★たるみ・凹みグマにおすすめの治療法:ウルセラ(HIFU)』・『ソノクイーン(HIFU)』/『サーマクールFLX』/『ヒアルロン酸注入』
さまざまな症状が混在している40代以降は、一つの治療で解決するのではなく、いくつかの治療を組み合わせコンビネーション治療で、より高い効果が得られます。
無駄なセルフケアに頼らず、美容皮膚科にご相談下さいね。