雑誌『cancam/キャンキャン』2018年5月号 (3月23日発売 掲載ページP163~165)
特集「"5大くすみリスク„があるって、知ってた?」
に慶田院長の監修記事が掲載されました。
まず、肌の『くすみ』を定義してみましょう。肌がなんとなく暗く疲れたように見え、肌に透明感や明るさ、つやがない状態を『くすみ』と呼びます。ポイントは、くすみを引き起こす要因は1つではないことです。角層の水分量低下や肌荒れによる肌理の乱れ、角層の重層化、メラニン量の増加による明度の低下などの様々な要因が複雑に関連して引き起こされています。さらに、体調不良や精神的ストレスのほか、紫外線、食生活などの生活習慣なども複雑に関与しています。また、クレンジングや洗顔不足で化粧品や皮脂が十分に落とされずお肌に残ったままの状態や、軽微な刺激性・アレルギー性皮膚炎が慢性的に続くことで色素沈着を引き起こすことがあります。生活習慣や間違ったスキンケアなどによっては、20代半ばからくすみ感じ始める人もいます。
エアコンなどの生活環境で現代女性の肌は乾きがち。すると、肌表面の角層の透明度が下がり、またゴワゴワと厚くなってくすんで見えます。さらに、忙しいとメークをしている時間が必然的に長くなり、皮脂や油分が酸化して肌に刺激を与え、くすみの原因に。心にストレスを抱えている人は、それにより皮脂分泌量が増えてより酸化しやすくなるので注意が必要です。一日中スマートフォンを見続けていれば、首回りや目元の筋肉が凝り固まって、血行不良によるくすみも発生します。
<cancam世代はこんなことある!ある!それが"くすみ„を引き起こしている要因かも!>
●Pattern1 スマホぐすみ
ある!ある!寝る直前にスマホを使っている
朝起きてから寝る直前までスマホを手放せない人は要注意です。特に寝る直前のスマホは睡眠の質を低下させ、角質水分量が低下して乾燥し、くすみの原因に。
スマホのブルーライトは、太陽光と同じ作用を持っているため、就寝時に浴びると、体に〝朝である〟という指令が。体内リズムが狂い、肌のターンオーバーのサイクルが崩れて角質細胞のキメが乱れることで、肌のくすみにつながります。
また、うつむいた姿勢でスマホを使うと、首や肩の血行不良を引き起こし、血色の悪さに影響している可能性もあります。
Advice スマホの使用時間はほどほどに!特に寝る前にスマホを見るのは避けましょう。
●Pattern2 エアコンぐすみ
ある!ある!職場のエアコンが効きすぎ!
エアコン完備があたりまえの現代。湿度の低下と風のダブルパンチで肌の乾燥をもたらし、キメが乱れたり角質が厚くなったりしてくすみにつながります。さらに夏のクーラーによる冷え過ぎが原因で、血行不良になりがち。
Advice エアコンを使うときは加湿器も一緒に!適度な温度・湿度調節を心がけましょう。
●Pattern3 夜ふかしぐすみ
ある!ある!SNSのチェックやネットドラマを夜中まで!
睡眠不足は血行不良や、肌のターンオーバーの乱れにつながり、乾燥や角質肥厚によるくすみが発生。眠る時間が遅く、さらに睡眠が6時間以下と少ないと、睡眠中に成長ホルモンが分泌されにくく、肌の代謝がダウン。また、夜更かしが習慣になっている生活では食生活も乱れやすく、栄養不足になりやすいという一面も。
Advice 生活習慣の乱れを整えて、規則正しいリズムに。遅くても0時には就寝を!
●Pattern4 ストレスぐすみ
ある!ある!毎日のささいなことから自分の将来まで、なんか不安でイライラ
現代社会はストレス社会。ストレスを受けると体内で男性ホルモンが優位になり、それによって皮脂分泌が増えるといわれます。皮脂の分泌が増加し、余分な皮脂が酸化して肌への刺激に。過剰な皮脂は酸化して肌にダメージを与え、さらに見た目にもくすんだ印象に。
Advice 気分転換をしてメリハリのある生活を。イキイキしていると心が軽くなります。
●Pattern5 メークぐすみ
ある!ある!疲れて帰ってメークを落とさずバタンキュー
メークをしたまま寝てしまうと、皮脂や化粧油類が酸化してくすみ肌に。長時間のメークも同様に肌にとって悪影響。また、きちんとメークを落としているつもりでも、落としきれていないこともあります。メーク落としは毎日のことだけに、つい雑になりがち。パパッとなじませるだけでは、目元や小鼻の脇など細かい部分にメークが残りがちです。
メークに含まれる油脂が酸化すると、それが刺激になって角質が厚くなりくすみにつながります。肌への負担が少ないアイテムで、優しく30秒~1分なじませ、36℃程度のぬるま湯で十分にすすぎましょう。
Advice メークを落とさず寝るなんてもってのほか!クレンジングは30秒~1分、時間をかけましょう。
現代女性の肌のくすみには、ライフスタイルが大きく影響しています。肌が透明感を失ってくすんでいると、疲れて見えたり、老けた印象を与え、見た目だけでなく心まで暗くなりがちです。
くすんだ肌には、滞った肌のターンオーバーのスイッチを入れる『ケミカルピーリング』や『アクアフェイシャル』などがおすすめです。くすんでしまった肌に刺激を与えることで、溜まったメラニンを排出し、透明感のあるみずみずしい肌を再生することができます。レーザーや光照射による肌質改善治療を併用すれば、くすみが晴れたように明るい肌に導きます。
是非、ご一読ください。