雑誌『GINGER』2021年4月号 (2月22日発売)
特集「最新の美容医療情報」(掲載P88~P89 )に慶田院長の監修・取材記事が掲載されています。
美容医療に興味はあるけれど、一歩踏み出せない方は、スキンケアで解決しないお悩み相談から始めてみてはどうでしょうか?
美容医療が始まって二十数年。関わる医師の中心は形成外科医、美容外科医、皮膚科医で、老化や疾患の研究を進め、患者のニーズに応えながら治療法が進化してきました。日本は「痛くなく・腫れず効果が自然」というニーズが高いので、非手術の治療法が豊富です。
ただし、エステティックな美容の延長のように見えても医療行為です。リスクも合併症もあるので、信頼できるクリニックや医師を選択することはとても大切です。受診前の情報収集は良いことですが、診断をしてその人に適した治療を提案するのは医師です。初期のカウンセリングでは「どこをどうしたいのか」など希望を細かく伝えましょう。医師は患者に合った提案をいくつかしてくれるはずです。この際、医師の説明の仕方やリスク開示も含めた誠実さをしっかり見極めてください。
また、クリニックによって、揃えている機器も得意な治療も違うので、提案に納得できなければ他院でも初診・カウンセリングを受けてみてください。複数を受診すると比較がしやすくなり、医師との相性も判断できるでしょう。
初めての治療は、小さなシミひとつとか軽い美肌治療あたりから始めて少しずつ慣れましょう。ダウンタイムには、針跡や赤み、内出血や、かなり腫れなどがありますが、悪いことではなく効果が現れるプロセスです。受け入れられないと思ったら違う治療法の選択をしましょう。気持ちを前向きにする効果もある美容医療と、無理せず上手に付き合っていきたいですね。
【01:ダウンタイムほぼなしでできる施術】
初心者でも取り入れやすいのが、痛みやダウンタイムの少ない医療メニューです。もちろん、体質などにより赤みや炎症などがでる場合もあるので、施術前によく相談してから受けましょう。
■「薄いシミ」「小さなシミ」の治療
光治療(IPL)やレーザーなどで、肝斑や肌のくすみにもアプローチできます。
『フォトフェイシャル』など光治療やレーザーによる照射のほか、トラネキサム酸などの内用薬や外用薬で複合的に治療すると肌全体を明るくすることができます。美白剤の外用を併用すれば、肝斑でも安全に照射することが可能になります。最新機器では肝斑や薄いシミも治療可能な『ピコレーザー』がおすすめです。照射時間が「ピコ秒(1兆分の1秒)」単位のレーザーで、圧倒的な美白力を誇るマシンです。メラニン色素を一瞬にして細かく破壊することができます。痛みや照射後のかさぶた、炎症後色素沈着などの皮膚へのダメージは最小限に抑えながらも、肌質改善効果が高い治療法です。
~おすすめ施術メニュー例~
・ピコトーニング(イオン導入付き)/全顔 ¥36,000(初回トライアル)
・ピコスポット照射/1ショット500円~(オプション)
・フォトフェイシャルM22(ケミカルピーリング・VCAAローションパック付き)/全顔 ¥33,000(初回トライアル)
・ジェントルレーズプロ(ケミカルピーリング・VCAAローションパック付き)/全顔 ¥28,000(初回トライアル)
【02:ダウンタイムありでもやってみたい施術】
新しい生活様式になった今だからこそ、ダウンタイムのある施術もこっそり受けられる時期でもあります。ずっと気になっていた肌悩みを解消する施術をご紹介致します。
■「ニキビ痕」「毛穴」の治療
『フラクショナルCO2レーザー』『ダーマペン(マイクロニードル)』などで肌の再生治療が可能です。ニキビ痕やたるみ毛穴など、凹凸のある肌に優れた効果を発揮する治療です。レーザーや針で皮膚表面にマイクロ単位の極めて小さい穴をあけ、肌の再生能力を活性化します。この2つは比較されることも多いですが、両方に魅力があるのでライフスタイルに合わせて上手に組み合わせて治療すると効果的に"新しい滑らかな肌"にリセットできます。
フラクショナルCO2レーザー
ホクロなどを削るCO2レーザーを細かな点状に照射し、約15%ずつ肌を入れ替えていく施術です。適切な熱刺激を入れて、加齢やニキビの炎症で劣化したコラーゲンをリニューアルさせます。また、小さな穴から再生や美白に役立つ様々な薬剤を導入できます。ニキビ痕や毛穴の開きなどダメージが大きい場合や肌の構造改革が必要な場合におすすめしています。ただし、施術後のダウンタイムにより、実施するタイミングが限られるという方もいます。小さなドット状のザラザラしたかさぶたができ、4~7日間で垢のように剥がれ落ちます。マスクをしていれば気になりませんし、1日経てばメイクもできます。でもザラザラがNGの場合は、お休みが取れるタイミングで半年~1年に1~2回を目安に施術すると良いでしょう。
ダーマペン(マイクロニードル)
細い針穴は直ぐに閉じ、ザラザラも出ずダウンタイムが短いのが特徴です。メンテナンスで施術する方も増えています。フラクショナルレーザーのより穴は小さいですが、針で傷つけることで創傷治癒のスイッチが入り、薬剤も導入できます。施術後数時間は軽い赤みが生じますが、針の長さを長くしすぎなければ、翌日にはメイクして出勤できる気軽さが魅力です。
~おすすめの施術メニュー例~
・フラクショナルCO2レーザー/全顔 ¥48,000(初回トライアル)
・ダーマペン4/全顔 ¥28,000(初回トライアル)
※いずれも成長因子など多数の成分を含むベネブ・リジュビネイションコンプレックスの導入サービスつき