J-WAVE『TOKYO MORNING RADIO』7月3日、7月10日(月)OA内容

別所哲也さんがパーソナリティーをつとめる、朝のラジオ情報番組の「サンスター Pleasure Pick Up!」のコーナーで慶田院長が皮膚科専門医として出演いたしました。
「健康」と「美」にまつわるトピックスを日替わりで放送しているコーナーで、毎週月曜日は「ヘルス&ビューティー」がテーマ。2週にわたり夏のビューティーダメージに関する知識を、クイズ形式で紹介。今回が第五弾・第六弾の出演です。

7月3日OA
Q.夏の肌ケア対策で 注意したいのは、紫外線による日焼けだけではありません。
夏になると、お肌の「ある事」が加速します。その「ある事」とは、なんでしょうか?

1.「お肌の糖化」2.「お肌の黒ずみ」3.「お肌のたるみ」
A.答えは、3番の「お肌のたるみ」です。

夏になると紫外線により、お肌のたるみが加速します。
表皮の内側にある肌組織の大部分を占めている所を「真皮」と言いますが、肌がたるむ主な原因は、この真皮にあるコラーゲン線維とエラスチンがゆるみ、硬くなってしまうからです。コラーゲン線維は、肌の骨格のようなもので、そのジョイント部分となるのが、エラスチンです。コラーゲン線維とエラスチンは、ともにタンパク質で出来ていて、年齢とともに減少し、切れたり細くなったりしますが、それを助長させるのが、紫外線です。
紫外線は、真皮まで届いて、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などを作り出す線維芽細胞を傷つけ、コラーゲン線維の分解を進行させる酵素を増やします。
その結果、コラーゲン量、ヒアルロン酸量は減り、変性したエラスチンが増えるので、深いシワやたるみとなって現れます。また、二の腕の振袖のようなたるみや、ボディラインのくずれもコラーゲン線維の劣化による場合があります。
紫外線予防は、たるみ予防にもっとも有効な一手です。肌の構成要素を再生させる為には、タンパク質や、ビタミン、ミネラルなどの栄養をきちんと摂り、十分な睡眠を心がける事が大切です。紫外線に注意して、ハリのあるお肌を守りましょう。

また、夏の紫外線対策としてビタミンCを多く摂りたい場合は、光毒性物質の「ソラレン」に注意して下さい。ソラレンは、食べる、ぬる、どちらの場合も紫外線の感受性を高め、
全身のメラニン形成を活性化するためシミや、色素沈着の原因となります。
ソラレンを多く含む食品には、レモンやグレープフルーツなどの柑橘類があります。
これらは、朝食ではなく、夜食べるようにしましょう。
夏の紫外線対策として、ビタミンCを多く摂りたい場合には、ソラレンを含まない赤ピーマンや、赤キャベツ、ブロッコリー、カリフラワーなどがおススメです。

7月10日OA
Q.夏のビューティーダメージで 注意したいのは、紫外線による日焼けだけではありません。夏に注意したいビューティーダメージは、次のうちどれでしょうか?
1.お肌の「隠れ乾燥」2.お肌の「隠れ太り」3.「隠れむくみ」
A.答えは、1番のお肌の「隠れ乾燥」です。

お肌を触るとカサカサしていたり、普段よりも硬くなったりしているように感じたら、肌に水分が足りていない可能性があります。
汗をかく夏の間は、汗のせいで肌がうるおっているように感じがちですが、エアコンの効いた環境で過ごす方が多い現代では、実際には乾燥している事があります。そのままにしておくと、秋ごろから、乾燥、くすみ、シワなどで悩む事になります。
そこで、今から、自分の肌が隠れ乾燥肌かどうかがわかる、チェックをしてみましょう。

これから言う10項目のうち、5つ以上当てはまった方は、
隠れ乾燥肌の可能性がありますので、今からしっかり乾燥対策をして下さい。

1、化粧ののりが悪い
2、肌のキメが粗く、毛穴が目立つ
3、冬の間は、肌のカサつきが気になっていた
4、ちょっとした外出や、洗濯物を干す程度なら日焼け止めは塗らない
5、肌がキュッキュッとなるくらいまでしっかり洗う
6、夏の間は、保湿クリームは塗らない
7、エアコンの効いた部屋で長時間デスクワークをしている
8、睡眠不足の日が多い
9、便秘ぎみ
10、タバコを吸う
以上です。

5つ以上当てはまったと言う方は、その項目に特に注意して下さい。
夏のお肌の乾燥対策としては、保湿クリームをしっかり塗ることをおすすめします。また、夏の間は食が細くなり、冷たいものや、さっぱりしたものばかりになりがちですが、油不足、栄養不足から肌の乾燥が進む場合が多くあります。インナーケアとして、食事のバランスを意識してみると良いでしょう。
ちなみに、暑いからといって、水のスプレーを顔やボディにかけるのは、逆に肌を乾燥させる事になります。濡らすことで肌のバリアが壊れ、水分が蒸発する時にかえって乾燥が進む可能性があります。
顔やボディは、濡らしたら出来るだけ早くタオルで肌を押えるようにして拭き取りましょう。そのあとは、保湿クリームなどで、うるおいが逃げないようにしっかり保湿してくださいね。

是非、ご参考になさってください。