J-WAVE『TOKYO MORNING RADIO』9月19日(月)OA内容
別所哲也さんがパーソナリティーをつとめる、朝のラジオ情報番組の「サンスター Pleasure Pick Up!」のコーナーで慶田院長がコメント出演いたしました。
「健康」と「美容」にまつわるトピックスを日替わりで放送しているコーナーで、毎週月曜日は「ヘルス&ビューティー」がテーマ。8月の放送が好評で、今回2回目の出演です。夏の紫外線で増えるシミ、ニキビ、虫刺されの痕など、夏の肌トラブルや、夏のダメージで低下してしまうバリア力について、皮膚科専門医としてお話ししました。
Q.夏の間は、強烈な紫外線や、エアコンによる乾燥などで、お肌はお疲れ気味に。秋になって、シミの悪化やニキビ、虫刺さされの痕などに悩んでいる方が多いのではないでしょうか。
これらの夏の肌ダメージを回復させるためには、美白剤の外用が有効です。美白剤は夏の間に使うものというイメージですが、ぜひ秋から冬も継続してご使用いただきたいものです。
そして夏の間の強い紫外線は、肌のバリア力を低下させる誘因になっています。これからの時期は大気中の湿度も下がり、あっという間に肌は乾燥して、肌荒れしやすくなります。
では、これからの時期、肌のバリア機能を高めるために積極的にとるべき成分は何でしょうか?この3つから選択してください。
1.ビタミンC 2.糖質 3.脂質
A.正解は3.脂質です。
脂質というと、ダイエットや健康に大敵なイメージがあり、控える傾向もみられますね。実は肌のバリア機能の要となる「角質細胞と角質細胞の間をつなぎとめて、水分を抱え込む成分(角質細胞間脂質)」の材料は、コレステロールなどの油(脂質)です。この材料が不足すると角質細胞間脂質の生成が低下し、角層と角層がきれいに接着できない状態になります。すると肌が水分を抱え込めず、乾燥してしまいます。さらにスカスカになった角層は、外部から刺激を受けやすい状態になるため、秋の花粉、ホコリ等のアレルゲン、汗などの軽微な刺激が肌に入り込んで、トラブルを招きかねません。ですから、肌バリアを守るために良質な脂質をとることは、とても大切なことです。
別所さんは、前回のクイズに引き続き、今回もお見事!正解でした!
では具体的には、どの様な油をとるべきなのでしょうか。
最近、健康成分として話題になっている脂質の分類に、オメガ3脂肪酸、オメガ6脂肪酸、オメガ9脂肪酸があります。そのなかで特に日本人で不足しがちと言われているのが、オメガ3系です。具体的にはエゴマ油、亜麻仁油、秋が旬のサンマのような青魚や、鮭などにも多く含まれます。
また、これまでバリア機能を高めるケアといえば、肌にクリームを塗るといったアウターケアが中心でした。最近では、機能性食品を"食べるケア"が有効なことがわかってきました。特に注目している食品は、"コラーゲンペプチド"、"ミルクセラミド"が高配合されたヨーグルトです。これらは、1か月程度継続して食べることで、肌のバリア力があがるという研究結果が明らかになっています。
普段の食事に機能性食品のヨーグルトを1品追加するだけで、手軽においしく肌ケアができる点もおすすめです。ぜひ、お試しになってみてください。