雑誌「JJ」2020年4月号(2月23日発売 掲載ページP120~P121)

特集「10年後に差が出る!スキンケア基本のキ」に慶田院長の監修記事が掲載されました。
JJ読者の方からの洗顔に関する疑問にもお答えしています。

毎日のクレンジングと洗顔で、メイクや皮脂、ほこり、花粉などの肌に付着した物質を洗い流すことは、大切なスキンケアのひとつです。
今回、対談したJJ読者の女子大生、塩田さんは、普段から保湿ケアをしっかり行っているにも関わらず、肌が乾燥することに疑問をお持ちでしたが、お話を伺っていくと、クレンジングは、とりあえず‟化粧が落ちればいいや"という程度であまり重視していなかったご様子。

‟落とすケア"は、普段行うお手入れの中では最も地味なステップですが、実は美肌のカギを握っています!
正しい洗浄法でお肌のターンオーバーが整えば、自らの力で潤う肌に変わっていくのです。
基本は以下3つのポイントです。

① クレンジング
肌に負担をかけないために、摩擦せずに落とすこと、時間をかけずに済ませることが大切です。おすすめのテクスチャーは、短時間でしっかりメイクが落ちる「オイルタイプ」。
最近のオイルクレンジングは、洗浄力が高く、肌への負担が少ないものが増えています。
当院で人気の「ナビジョンDRのメーククレンジングオイル」(銀座ケイスキンクリニック取扱い 150ml ¥2,500)は、極めて酸化しにくいオイルで、潤い成分も高いので安心してお使い頂けます。テクニック不要でサッと落ちるので、ミルクやジェルクレンジングで長時間擦るよりも肌の負担が少なくて済むという点もメリットの一つです。

クレンジング剤をのせて1分たっても完全に落ちなければ、それは力量不足です。1分以内に落ちる、肌に負担をかけないものを選びましょう。ごく軽めのメイクの時は、洗浄力のやさしいミルク系でもOKです。
また「ふきとりタイプのクレンジングはどうですか?」というご質問をうけますが、基本はおすすめしません。どうしても擦ってしまいがちなシートタイプは、毎日使用し続けると、確実に肌の負担になります。また、一部を除き、除去力が強いクレンジング料が染みこませてあるものがほとんどなので、肌への刺激が強すぎるものが多いからです。
もし、旅先やどうしても疲れていてメイクを落とす気力がない時は、クレンジングシートを利用するのもOKですが、その際は、シートに配合されているメイク落としのローションを肌に馴染ませるように、何秒か肌の上においてからゆっくりと滑らせて拭き取りましょう。1回のストロークで、ゴシゴシしなくても十分落ちますよ。

② 洗顔
おとな世代におすすめなのは洗顔フォームです。洗浄成分がアミノ酸系や、保湿成分配合のものが、洗顔時の潤いの流出を防いでくれるのでオススメです。
そして、洗顔時の摩擦を防ぐために重要なのが濃密な泡!泡の弾力を利用してなでるように洗うのがコツです。
水に浸した泡立てネットに洗顔料を含ませ、空気を巻き込むように軽くもんで泡立てましょう。ネットの端を持ち、泡を絞り取る。途中で水を足さないことでキメ細かい泡が出来上がります。洗顔ネットの使用後はしっかりすすいで乾かし、清潔に保つことも忘れずにしましょう。
最近は、「肌が乾燥するから」という理由で、朝は洗顔料を使わずにお湯で洗うか、ふき取るのみという方も多いようですが、洗顔料で洗わないと、かえって肌を乾燥させる恐れがあります。
肌に付着したホコリなどはぬるま湯で落ちますが、皮脂や古い角質は落ちません。また、夜に塗ったスキンケアの油類も時間が経てば酸化します。そのままの状態が続くと、それらが刺激物質に変化して乾燥・くすみ・ごわつき・シミ・シワ・たるみとあらゆるエイジングの引き金になります。
皮脂がほぼ出ない方以外は、朝も洗顔料で洗うのがベストです!特に20~30代は性ホルモンのピークで皮脂が多い時期です。中には毛穴が見えないほど皮脂腺が小さい方もいますが、それはごく一部。JJ世代なら基本的に、朝も晩も洗顔料で洗うべきでしょう。
そして、最後のすすぎはぬるま湯で!人肌より低めで、冬だとちょっと冷たく感じるくらいの温度です。熱いお湯が肌を乾燥させることはご存知の方も多いと思いますが、だからといって、冷水で皮膚温を低下させてしまうのもよくありません。
皮膚温度が下がると、表皮の顆粒層にある「タイトジャンクション」の働きが悪くなり、肌内部の水分が流失してしまいます。良質な角層が作られなくなって、バリア機能が低下し乾燥を誘発することが最近の研究で分かってきています。肌にとっては、熱すぎても冷たすぎてもダメなのです!

③ 角質ケア
角質ケアは全世代に必須です。20代のうちはニキビ予防に、30代からは肌のターンオーバーを促す役目があります。ただし、角層は傷めつけるほど刺激から守るために硬くなるので、強めのスクラブやゴマージュはNGです。
当院では、グリコール酸を家庭用に3%の低濃度に調節したピーリング用化粧水『GAローション』(銀座ケイスキンクリニック取扱い 100ml ¥4,000)が人気です。


ホームケアで解決できないガンコな毛穴の汚れや肌のゴワつき、化粧ノリの悪さを感じている場合は、無理なお手入れを続けずにクリニックにご相談ください。
アクアフェイシャルは美容成分豊富な2種の専用ピーリング剤を流しながら、専用のチップで吸引して、汚れを浮かせて毛穴の奥までキレイにします。ピーリング薬剤の刺激性はマイルドですが、時間をかけふやかしながら吸引するため、仕上がりは肌がスッキリ!仕上げはビタミンCとアミノ酸配合の美容液パックを行います。

JJ世代の場合、今の段階でスキンケアを怠っても特に影響が出ない方が多いですが、35歳くらいになると、それまでにケアをしているかしていないかの差が見えてきます!メイクをしたまま寝ても、今は特にトラブルが出ないという方も、そのツケは必ずやってくるので、早いうちから気をつけて下さいね。
洗い方次第で未来の肌が確実に変わってきます。
ご参考になさってください。


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