雑誌『キイトスkiitos.』2017年6月号(3月23日発売 掲載ページP62~79)
特集「ここちよく"夏"を迎えるためのビューティライフ」で慶田院長の監修記事が掲載されました。
ポカポカの陽気が嬉しくて、軽やかなファッションで外出する機会が増えてくるこの季節。同時に、紫外線が強くなります。こもりがちだった冬には気がつかなかった肌や身体の変化が起こり始めてくる頃でもあります。プチ不調や肌トラブルをそのままにしておくと、暑さが厳しくなってからうっかり日差し負けや夏バテしてしまうことも。夏になって慌ててケアを始めて手遅れになる前に、肌も身体も、すべてを見直してキレイを備えておきましょう。
◎BEAUTY LIFF PART 001
BASE MAKE-UP・・・今から始めるUV対策メイク
春が訪れると、もうすでに"うっかり"日焼けをしてしまう時期に突入しています。透明感あふれる美肌をキープするために、早速、紫外線対策を始めましょう。
≪覚えておきたいUVのキホン≫
◇そもそもSPFとPAとは?
SPFとは日焼けとシミの原因となるUV-Bを防ぐ指標で、数字が大きいほど防御効果が高くなります。PAとはシワやたるみの原因になるUV-Aを防ぐ効果の程度。+の数が多いほど防御効果が高くなります。
◇肌老化の原因の8割は紫外線!
肌の老化は、年齢によるものもありますが、じつは8割は紫外線など太陽光が原因。紫外線によるダメージの影響で乾燥やシミ、シワなどの肌悩みが。美肌をキープするためにも、日ごろから紫外線対策をしっかりと行うことが重要なのです。
◇ 紫外線は夏になってからでは遅い!
紫外線は、3月に入ったころから増え始め、すでに9月と同じくらいの紫外線量が降り注いでいると覚えておきましょう。肌に紫外線ダメージを与えないよう、いまから、早速、日焼け止めを塗り始めてください。
◇日焼け止めは買い替えて!
去年使い切らなかった日焼け止めを、再び使うのは避けて。もったいない気持ちもありますが、1年経過している間に品質が変わっていて肌に影響を与えてしまう可能性も。ワンシーズンで使い切るのが理想です。
◎BEAUTY LIFF PART 002
PARTS CAREパーツケアで夏のキレイを準備
ノースリーブやサンダルなど、そろそろ素肌を見せるファッションが待ち遠しくなる頃。慌てずに夏を迎えるために、今から実践したいパーツのお悩み解消テクニックをご紹介します。
◇ ボディは意外と乾燥していることを忘れない
鏡で全身をチェックしてみましょう。意外なところに黒ずみやニキビができていませんか? 顔だけでなく、体の皮膚も乾燥して、ケアせずにいると、肌荒れを招いてしまいます。まずは、入浴の前後に、鏡で全身をうつして気になる部分の確認する習慣を。今から始める早めのパーツケアで、薄着になっても慌てない美しいボディを目指しましょう。
【首·デコルテ】
実は老けた印象を与えるのは、顔よりデコルテかもしれません。スキンケアにひと手間加えて、顔と同じように透明感とハリを高めましょう。
Q、首にできてしまったシワが気になります。
A、セルフケアで完全になくすのは、なかなか困難。生活習慣でシワが深くならないように気をつけましょう。下を向く姿勢は長時間続けないこと。高すぎる枕を使っている人は要注意です。
【ひじ·ひざ】
寒い時期は、ひじやひざのケアはついつい怠りがちだけど、いざ薄着になると、ひざやひじは自分よりも人からよく見えるパーツと心得ましょう!
○黒ずみの3大原因を避けてなめらかに
ひじやひざは皮脂が少なく、とても乾きやすいパーツです。乾燥によって古い角質が溜まり、物理的刺激も加わって色素沈着を起こしています。圧迫、摩擦、乾燥という3つを避けましょう。
Q、頑固な黒ずみはどうしたらいい?
A、蓄積してしまった黒ずみはセルフケアでは難しい場合も。確実な効果を求めるなら、美容皮膚科のケミカルピーリング治療に頼ってみるのも1つの手段です。
(CARE POINT)
●乾燥させない
ラップパックする。スクラブ後、ボディクリームをひざやひじにたっぷり塗り、ラップで包んで約3分待つと潤い感がアップ!
●摩擦を起こさない
ゴシゴシ洗いは間違い。ひじやひざをこするなど、強い刺激によって色素沈着が起こります。ナイロンタオルは使わずに手で洗うのが◎。
●圧迫しない
いつものクセを見直す。頬杖をつけばひじが、立てひざをすればひざが圧迫されて、黒ずみが目立ってしまうので、やめましょう。
【かかと】
夏のサンダルから覗くかかとがガサガサだったら、せっかくのおしゃれが台無しですよね。早めの対策で、サンダルが映える足元を目指しましょう。
○皮膚を柔らかくするケアでなめらかに
かかとがひび割れする原因は乾燥や外的刺激によるもの。体重がかかるため、かかとの角質は防御反応として厚くなり、ガサガサになっていくのです。
【背中】
自分では確認しにくく、知らず知らずのうちに肌荒れが起きている背中は、こまめにチェックし、ケアしましょう。
○化学繊維は避けて保湿ケアで肌を清潔に
背中は皮脂分泌が多く、ニキビができやすい場所。予防するためには、肌を清潔にしておきましょう。あまり汗をかかない今の時期に背中が荒れている場合は、化学繊維など洋服の刺激が理由かもしれません。
Q、背中のニキビの痕が消えません!
A、炎症後の色素沈着は顔の場合半年くらいで自然に消えますが、ボディは長引きやすいのです。もし痕が残ってしまったら美容皮膚科に相談を。ニキビができたら皮膚科で薬を処方してもらうなど早めのケアが大切です。
(CARE POINT)
●肌に優しい素材を身に付ける
着心地のよいものを着る。下着や洋服でこすれたり蒸れたりするのも肌あれの原因になります。コットンやシルクなど肌あたりのよいもので風通しをよくしましょう。
●スプレーで保湿する
シュッとひと吹き。背中は皮脂が多いので、さっぱりタイプの保湿剤が最適。セルフで塗布しやすいスプレータイプを選べば、手軽にケアできます。
【二の腕】
二の腕は紫外線が当たりやすく、乾燥しやすいパーツです。今からケアすれば、涼しげなノースリーブが楽しめる二の腕も夢ではありません。
○優しく洗って保湿をしっかり
薄着になったとたんに気になる二の腕のカサつきやザラつき感。ゴシゴシ洗う習慣や、乾燥や紫外線による影響で肌あれが起こることもあります。
Q、二の腕のぶつぶつって治りますか?
A、毛穴に角質が溜まる毛孔性苔癬の可能性が。40代くらいで自然に目立たなくなりますが、ムダ毛の自己処理など刺激で悪化することも。優しく洗い、保湿を心がけて。美容皮膚科の治療に頼ってみるのもいいでしょう。当院には『毛孔性苔癬集中治療』というメニューがあり人気です。
◎BEAUTY LIFF PART 003
INNER CARE体の内側からキレイを整える
身体によいものを食べて、身体によい毎日を過ごす。キレイのキホンはここから始まります。元気に夏を過ごすためにも、なんとなく不調を感じていたら、そのままにせず内側を見直しましょう。
≪春から夏にかけて意識したい体の内側≫
春は新鮮な空気に満ちた季節。やる気や元気が湧き起こってくるときなので、のびんびと過ごすことが心と身体にも大切。気持ちを抑え込んでしまうと、夏に対応出来なくなってしまうのです。
◇体の中からアンチエイジング。
紫外線が強く時季は、アンチエイジングをより一層強化して。積極的に摂りたいのは、"肌さび"を防ぐ抗酸化成分。日焼けやストレスを感じているときは、活性酸素が大量発生するのでより意識しましょう。当院の『高濃度ビタミンC点滴』は夏の人気メニューです。
◇抗酸化フードを摂って焼けない肌に
強い抗酸化力のあるものを摂取することで、シミや肌あれ、くすみなどの原因となる活性酸素を除去し、紫外線に負けない透明感のある肌がキープできます。食事で摂るのが理想的ですが、難しい場合はサプリメントやスーパーフードを活用しても良いでしょう。
抗酸化成分を多く含む食材は、トマトなどのリコピン、にんじんなどのβ-カロテン、パプリカなどのビタミンC、ナッツ類などのビタミンE、鮭などのアスタキンサンチンが豊富なものなどたくさん。毎日、継続的に摂るように心がけましょう。
今から快適な夏を迎えるための準備を始めましょう!
是非、ご一読ください。
『毛孔性苔癬集中治療』
『高濃度ビタミンC点滴』