雑誌『Marisol/マリソル』2018年6月号(5月7日発売 掲載ページP164~170)
特集「40過ぎたら"潤す"までが洗顔です!"老けない洗顔"基本のき」に慶田院長の監修記事が掲載されました。
最近、たっぷり眠ってもお疲れ顔が抜けない!シワ、たるみが目立つ!吹き出ものがいつのまにかシミに...!そんな不調&エイジングの原因が、なんと日々の洗顔にあるかもしれません。解決の糸口は、ファースト保湿までをワンセットにした、クレンジング、洗顔の基本のき!!自己流を見直して洗顔上手になれば、その後はいつものスキンケアでも見違えるようなハリ&ツヤ肌へと生まれ変わります!
≪美女組から届いた 洗顔に関する 素朴なギモン≫
Q、よく落ちるクレンジングは肌に負担なの?
Q、やさしいクレンジングだとメイクが残ってしまう?
Q、汚れを落とそうとするとどうしてもこすってしまう
Q、とにかく洗顔後の乾燥が気になる!
【ゴシゴシ洗いは厳禁。でも 『落とし残し』も老化のもと】
最近は、乾燥や肌ゆらぎを気にするあまり洗浄力の弱いクレンジングや、湯洗いなどで洗顔をチャチャッとすませる人が多いようです。UVや下地、ファンデーションの密着力が以前より増しているためか、『落とし残し』が見受けられます。これらは毛穴を詰まらせ、汚れが酸化して角層の刺激となり、くすみ、ごわつき、毛穴目立ち、シミ、シワと、あらゆるエイジングの引き金になります。まず大事なのはクレンジングと洗顔料選び。洗顔製品の開発技術は年々進化を遂げていて、摩擦をかけずに汚れが浮き、肌に負担なくスッと洗い流せるものが増えています。保湿剤入りなら、より洗浄中の肌を保護。その力は価格に比例していて、¥2000 以上を目安にするのがおすすめです。良質なクレンジングや洗顔料で洗顔することは、高額美容液に匹敵するくらい、有効なエイジングケアになります。大人がまっさきに投資すべきは洗顔です。
いずれにしても、ゴシゴシ&チャチャッと洗いは厳禁です!優れたクレンジングや洗顔料の『剤』に任せ、ゆっくり顔のすみずみまで指を動かすこと。洗い流しを含めてクレンジングなら1分、洗顔料も最低30秒はかけましょう。
洗顔後は間髪入れずに保湿を。良質なクレンジングと洗顔で大事に洗っても、やはり洗顔後は無防備な状態になります。すばやく保湿して肌のバリア機能を回復させることは、美肌のカギを握る常在菌のバランスを整えるためにも必須です。アラフォー以降は"ファースト保湿までが洗顔"と肝に銘じましょう。
≪40歳からのクレンジング&洗顔「老けない」5ヵ条≫
①クレンジング・洗顔ともに¥2000以上が目安
②クレンジングは1分かけて丁寧に
③メイクの密着度、重ね具合にあわせたクレンジングを
④洗顔料は保湿成分入りがマスト
⑤摩擦厳禁!"剤"の力で浮かせて落とす!
雑になりがちなクレンジングぐせを見直し!老けないクレンジングの極意
≪オイルクレンジングの極意≫
向いているのはこんな人!!
★密着力の高いUV、ファンデーションを重ねづけしている
★ロングラスティングなポイントメイクも一気に落としたい
★毛穴の汚れも取り去り、すっきりと洗い上げたい
①量はケチらずに。規定量より多めがおすすめ
量が少ないと指がすべらず、摩擦が起こって肌に負担をかける原因になります。規定量より少し多めの5~6プッシュ分がおすすめです。
②大きなストロークで生え際までなじませる
指の腹全体を使い、大きなストロークでゆっくりとなじませます。額の生え際、あごから耳 にかけてのフェイスラインまでしっかりとなじませましょう。
③少量のぬるま湯で乳化させてから洗い流す
指すべりが軽くなったら、少量のぬるま湯を顔全体になじませ、白っぽく乳化させて洗い流すと、ベタつきが残りません。
≪ミルククレンジングの極意≫
向いているのはこんな人!!
★睡眠不足やうっかり日焼けで肌がゴワついている
★乾燥肌、ゆらぎがちな肌でクレンジングの負担が気になる
★洗い上がりの肌はしっとりしているのが好き
①ミルクの場合も規定量より多めの量を
ミルククレンジングの場合も、摩擦を避けるためオイルクレンジングと同様、たっぷりと使用しましょう。規定量より多めの5~ 6プッシュがおすすめです。
②頬は下から上へと持ち上げるようにらせんを描く
指の腹全体であごから耳にかけて、鼻の脇からこめかみへとゆっくりらせんを描くように、小鼻や目、口のまわりも指 腹でやさしくなじませましょう。
≪オイル・ミルク洗顔にすべてに共通!すすぎの極意≫
お風呂で洗顔するさい、シャワーのお湯で洗い流すなら、温度と当て方をひと工夫!
●手をかざし、直接顔に水流を当てない!
●強い水流が直接顔に当たらぬよう、手をかざして洗い流しましょう。体に心地よい温度から、潤いを守る36℃に下げて洗い流しましょう。
洗面所で洗顔するなら!流水ではなく、洗面台の栓をし、貯めたぬるま湯ですすぐのがコツ!
●手ですくったぬるま湯をバシャッと当てる!
両手でバシャッと当てるぬるま湯の量と勢いで流すのが効率的です。指による摩擦をできるだけ少なくし、10回ほど繰り返しましょう。
●フェイスラインも ぬるま湯を当てて流す!
生えぎわ、フェイスライン、小鼻や目、口もとにヌルつきを残さぬようすすぎ、最後に流水で全体を軽く流しましょう。
肌に負担をかけず 「ちょうどよく」洗う老けない洗顔の極意
必要な潤いを奪わず、エイジングの原因となる汗、皮脂の滞留、大気汚染の汚れをオフするにはどうしたらいいのか?
≪今さらですが こんなことが 気になります!≫
Q、W洗顔って必要?
A、肌に残るクレンジングを使っている人には必要です。W洗顔不要のクレンジングも増えましたが、クレンジングの後のベタつき、ヌルつきが残っていたらメイク汚れが滞留してしまう可能性があります。泡洗顔でオフする必要があります。
Q、朝は湯洗いで大丈夫?
A、夜の洗顔からあまり時間がたっていなければ大丈夫です。夜遅くにクレンジングし、睡眠時間が短いのに、朝に泡洗顔するのはトゥーマッチに感じることもあるかもしれません。そんなときは湯洗いでもOK!ただし寝汗や皮脂が付着ていたら泡洗顔をしましょう。
≪泡洗顔の極意≫
こんなときは 迷わず泡洗顔!
★クレンジングのベタつき、ヌルつきが残っているとき
★寝汗や皮脂で、肌がベタついた朝
★スポーツやレジャーでたっぷり汗をかいたあと
①少量のぬるま湯を加えつつしっかり泡立てて
各洗顔料の規定の量を取り出したら、少量ずつぬるま湯を加えながら指で攪拌。きめ細か なふんわり泡が立つまでしっかり泡立てる。
②両頬、額、鼻の頭、あごに泡を5点置き
5点置きで泡をまんべんなくいきわたらせましょう。両頬、額はやや多めに、そのあと手のひらでなでるように顔全体に広げるだけでOK!
③皮脂溜まりゾーンの鼻の脇は指を縦に動かし泡を転がして
目のまわり、鼻や口のまわり、顎先など細かい部分も丁寧に転がし、鼻は小鼻の脇だけでなく、皮脂が浮きやすい鼻筋の脇も丁寧に泡を転がしましょう。
実は保湿アイテムの中でも重要度No.1!老けない洗顔後保湿の極意
≪洗顔後すぐ、手に取れるところに置いておく≫
40歳からの洗顔は、ファースト保湿までがワンセットです。洗顔直後の肌はバリア機能がゆるんで無防備状態です。少しでも時間をおけば乾いて、エイジングの危機が忍び寄ります。 ファースト保湿アイテムは、洗顔後すぐ手に取れるところに置いておくことが大事です。
慶田院長「私の場合、夜洗顔はお風呂の中で行うので、ファースト保湿アイテムは脱衣所に常備。洗顔後タオルで軽く水分を押さえたら、即座になじませます。化粧水だけでなく、プレ美容 液など、バリア機能を立て直す優秀なファースト保湿アイテムが出回っています。これらを味方につけて、老けない洗顔をコンプリートしましょう!」
是非、ご一読ください。