雑誌『PRESIDENT WOMAN/プレジデントウーマン』2016年12月号 (11月7日発売 掲載ページP86~87)
特集「ストレスにも揺るがない ぷるんと潤う肌はヨーグルトでインナーケアで育てる」
肌の乾燥は、外から塗って保湿するのが一般的です。ところが最近の研究では、体の内側からケアすることが、肌にとって重要なことがわかってきました。〝腸美活〟に欠かせない乳酸菌の代表格「ヨーグルト」。特に乾燥肌や腸内環境を整える「機能性ヨーグルト」を食べることが、美肌づくりにも効果的です。
〈機能性ヨーグルトで乾燥肌&腸内環境が改善!〉
ここ数年、免疫力アップや生活習慣病の予防など多彩な効能をもつ「機能性ヨーグルト」が人気を集めています。そんななか、乾燥肌や敏感肌が気になる女性にぴったりなのが、「コラーゲンペプチド」と「ミルクセラミド」を配合した機能性ヨーグルトです。
「コラーゲンペプチド」とは、フィッシュコラーゲンを低分子化し、腸壁からの吸収率を高めたもの。食べることで、肌の弾力を決める真皮のコラーゲン線維を合成させる酵素の活性を高め、肌の水分量も上げてくれます。
一方、「ミルクセラミド」は、その名の通り牛乳由来のセラミド。肌は外界の刺激から体を守るバリア。その主役である角層には保水機能があるので、肌は潤い、しなやかさを保っています。そして、保水機能の約8割を担うのが、セラミドに代表される角質細胞間脂質です。ミルクセラミドを摂取すると、角層でセラミドの合成が高まり、乾燥肌の改善につながります。
肌の保湿に欠かせない要素は、角質の皮脂膜、天然保湿因子、角質細胞間脂質の3つ。特に角質細胞間脂質は、水を抱えつつ細胞同士をぴったりとくっつけ、水を漏らさない緻密なバリアとなって肌を守ります。逆にこのバリア機能が弱まると乾燥肌になったり、外部刺激を受けやすい肌状態に。
「コラーゲンペプチド」、「ミルクセラミド」これら2つの成分を強化したヨーグルトを、乾燥肌で便秘の女性32人に4週間、1日1回75gを食べてもったところ、乾燥の度合いが高かった人ほど、肌から蒸発する水分量が減少。反対に角層の水分量は増え、乾燥肌が改善しました。また、これらの成分はヨーグルトと一緒に摂ると吸収率が上がるというデータがあり、それぞれを単体で摂るより、ヨーグルトに混ぜることで保水機能がよりアップします。
さらに、この実験では、ヨーグルトを食べ始めて1週間ほどで、ほとんどの人の便秘が改善しました。便秘になると腸内に悪玉菌が増え、肌荒れの一因となる腐敗産物が血中に増えます。働く女性はストレスが多いもの。ストレスは過敏性腸症候群や便秘といった腸の不調を引き起こします。ヨーグルトを食べて腸内環境が整えば、肌トラブルも解消されるというわけです。
加えて、コラーゲンペプチドとミルクセラミドを強化したヨーグルトは、紫外線に対する抵抗力を上げるというデータも。この機能性ヨーグルトは、光老化の防止にも役立つのです。商品名はmeijiのアミノコラーゲンヨーグルトです。秋冬の乾燥肌対策に召し上がってくださいね。
〈美肌Q&A〉
Q1.どのヨーグルトを食べても美肌効果はありますか?
A.乳酸菌を含むヨーグルトは腸内環境を整え、便秘など腸の不調からくる肌荒れを解消します。ただ、乾燥肌に悩む人には、肌の保水力を高める「コラーゲンペプチド」と「ミルクセラミド」配合のヨーグルトがおすすめです。
Q2.毎日食べないとダメですか?
A.毎日ヨーグルトを食べることで腸内の善玉菌が増え、便秘が解消されますが、1週間食べるのをやめると、悪玉菌と善玉菌の割合が元に戻るというデータが。美肌をキープしたいなら、毎日食べ続けることが大切です。
Q3.かなりの乾燥肌でも効果はありますか?
A.「コラーゲンペプチド」と「ミルクセラミド」配合のヨーグルトを4週間食べると、アトピー性皮膚炎など皮膚の炎症の指標となる検査値(TARC)が低下。軽度の乾燥でも皮膚の内部では炎症が生じており、これがヨーグルトの摂取で改善されるという興味深い結果が明らかになっています。重度の乾燥肌にも期待がもてます。
Q4.ヨーグルトパックで保湿はかないますか?
A.ヨーグルトパックにはマイルドなピーリング効果があります。しかし、医療機関のケミカルピーリングに比べ効果は弱いうえ、塗った部分にしか効きません。ヨーグルトは食べることで全身の保水力が上がり、効率的に保湿効果が得られるといえます。
化粧品による外側からのケアは、基本的に肌の表層を保湿するもの。バランスのいい食事を心がけ、ヨーグルトを積極的に摂るインナーケアを習慣にすることで体の内側から潤い、みずみずしい美肌がつくられるのです。
何より、ヨーグルトはおいしくてリーズナブルなため、手軽に続けられるのが大きな魅力。加熱したり、胃酸の影響が強い空腹時に食べても、効果は十分あるので、いつでも好きな食べ方で楽しめます。
是非、ご一読ください。