メールオーダーカタログ「SALON by PEACH JOHN 」vol.26 夏号

"夏を快適に過ごせるインナー"を紹介する特集で、夏ならでは・大人世代ならではのお悩み(汗やニオイ、蒸れなど)の原因と対策について、慶田院長が解説いたしました。

Q、女性にも「加齢臭」が存在するって本当?
A、「加齢臭」は、皮脂の中にあるパルミトレイン酸が酸化することで発生する「2-ノネナール」という物質のにおいです。くたびれた、枯れ草のような独特のにおいがします。

10代~20代の女性からは、ニオイをマスクしてくれる「Sweet 臭」と呼ばれる甘い匂いが出ますが、この分泌は30代以降に激減します。

さらに、体の抗酸化能力や、酸化物を代謝する解毒能力が落ちてくることで、今まで体臭が気にならなかった人でも、60歳くらいからはほぼ確実に「加齢臭」が目立ってきます。
また、体質や生活スタイルによっては別の体臭が生まれることもあります。皆さんは枕から使い古した油のようなにおいを感じたことはありませんか?加齢とともに皮脂が酸化しやすくなると、独特の脂臭いニオイ「ミドル脂臭」が目立ってきますこれは、30~40代の比較的若い世代に発生しやすく、オイリー肌の女性にもあるにおいです。

皮脂腺から分泌される皮脂を常在菌が分解して出るにおいと、頭皮に住むブドウ菌が汗に含まれる乳酸を分解して発生するにおいが合わさったミドル脂臭の主成分である「ジアセチル」によるものです。少量でも、周囲を不快にさせるニオイだと言われていますニオイのピークは 40 代前半で、その後は弱まっていきます。

「加齢臭」「ミドル脂臭」、ともに共通する原因は、皮脂に含まれる脂肪酸と、年齢とともに増える活性酸素です。それらを増やさない食生活や生活習慣を心がけることが必要です。30代半ばからは、緑黄色野菜やフルーツなどで体の中から抗酸化力を高めるのと同時に、清潔を保つ努力が必要になります。

●肉や辛いものを食べすぎない
脂肪が多い肉やニラ、スパイスなどをよく食べる人は体臭が強くなりがちです。焼肉やステーキ、アジア料理はほどほどにしましょう。

●体臭を強めるタバコは控える
皮脂が酸化することも体臭の原因のひとつです。ストレスや加齢、暴飲暴食はもちろんのこと、タバコも酸化を進め、においを強くさせます。

Q、自分あだけがニオっているのでは?と不安。ワキガの原因と対策が知りたい!
A、通常の汗とは種類の違う、アポクリン腺からの汗にはもともとニオイがあります。アポクリン腺は、特にわきの下に多くあり、他には外耳道、へそ、乳輪周り、外陰部など、毛が多く生えている部分に分布しています。長時間放置すると菌が繁殖してさらに強いニオイを感じます。

この「アポクリン汗」のニオイが遺伝的に強いのがワキガの方です!
このタイプの人は、ワキの毛をしっかり剃り、できれば『レーザー脱毛』 し、濡れタオルで汗をしっかり拭きとってから、制汗剤を塗るとニオイを軽減できます吸湿性、抗菌性が高い衣類の着用もおすすめです。
それでも気になる場合は、『脇ボトックス注射』 で、ワキガのにおいをコントロールすることができるので、専門医に相談してみましょう。メスを使わない多汗症・わきが治療として人気の『脇ボトックス注射』は、ニオイの元となるアポクリン汗腺、ニオイを拡散させる原因になるエクリン汗腺の働きを弱める効果のあるボツリヌストキシンを利用して、ニオイと汗の量を軽減させます。『レーザー脱毛』と併用すると相乗効果があります。ワキの皮膚にに注射を打つだけなので施術時間は10分程度と手軽に治療できます。個人差はありますが、その効果は1回の注射で4~6ヵ月持続するので、ひと夏快適に過ごせます。

自分がにおっているかどうかを自分で判断するのは、正直難しいことです。小さなお子さんがいる人はさりげなく聞いてみてはいかがでしょうか、子どもは正直なので、においの判定に信憑性があります。また、自分がにおっているかの確証が得られないなら、予防のためにケアするのもおすすめです。

Q、汗をかくことが避けられない夏、ニオイに変えないために気を付けることは?
A、実は、体温調整のために出るサラサラ汗は、本来、分泌直後は無臭ですが、皮膚上に存在する常在菌が汗の中の成分を分解し、変質させることでニオイが発生します。

におい対策の基本は、まず汗をかいたらこまめに拭き取ることです。可能であれば洗い流すのがベストですが、外出中は濡れたおしぼりで拭き取るのもおすすめです。 吸湿速乾作用のある衣類の着用も汗が皮膚に残りにくくなるので良いでしょう。
ワキガ対策でもご紹介しましたが、不快感を解消する脇汗対策としても『脇ボトックス注射』がおすすめです1回の施術で、約半年間さらっと快適に過ごせます。

Q、シルクといえば保湿のイメージ、汗をかく夏場に着るメリットは?
A、シルクは線維が細く、肌あたりが滑らかなので、敏感肌の方でも安心して着用できる素材です特に汗の刺激で湿疹や、あせものトラブルが多い夏には、吸湿性が高く、過剰になると水分を放出してくれるシルクはおすすめです。
肌に触れた時、ひんやりして熱がこもりにくいので、実は夏向きの素材でもあるのです。

「うわっ、臭いかも」なんて憂鬱な気分にならないように、ニオイケアを習慣にして、快適な夏を過ごしましょう。

是非、ご参考になさってください


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