雑誌『美ST』2016年11月号(9月17日発売 掲載ページP182~183)
特集『首から下の毛はもはや「いらない」って本当?どうすれば?私の「いらない毛」「欲しい毛」』に慶田院長の監修記事が掲載されました。
なかなかひとに聞けない&誰に聞いたら良いのかわからないお悩みといえば、「毛の悩み」。そこで今回は、ムダ毛、薄毛、白髪など疑問や不安だらけの毛にまつわる、あらゆる悩みを解消する企画です。
慶田院長はムダ毛に関するトラブルや疑問について、お答えしています。
まだこんなところに残っていたなんて!家で自己処理するにはどんな方法が正解?
<背中>
A.頻回な自己処理による肌トラブルをさけるため、できるだけ不要な剃毛は控えたいもの。背中の毛の濃さに悩む人は多いのですが、薄着の夏やドレス着用時以外は人目に付きにくい部位です。肌見せの予定がある時だけ、前日にシェーバーで剃毛しましょう。自分では見えにくい場所なので、できるだけ人に頼んで、危険がないようにしましょう。
<うなじ>
A.自分では見えにくいため、他人をみて「もしや自分も⁉」と気づくことも。ゆえに自分ではとてもお手入れをし難いパーツです。形も気になる確認しにくいパーツは、プロの手を借りるのが正解。脱毛すれば、ポニーテールも和装のアップヘアも、ぐっと美しく映えます。
<鼻毛>
A.加齢で伸びやすくなる人も多い部位です。鼻毛にはフィルターの役割があるため、完全脱毛はNGです。入り口の見える部位のみを先端の丸いはさみでカットするか、顔用の電気シェーバーで処理。見落としがちな横顔も、鏡でしっかりチェックしましょう。
<口回り、眉間など>
A.皮膚が薄い顔の産毛は、特に丁寧なお手入れを心がけましょう。過剰な剃毛は、キメの乱れやくすみ、ニキビなどの原因になることがあり、医療用レーザーでの脱毛がおすすめです。自身で剃毛するなら、顔用の電気シェーバーで、肌からやや浮かせるように優しく当てて剃りましょう。
<指先、足先>
A.手足に生えている毛は、意外と人の目につく部位です。他のパーツを手入れする時に必ず一緒にチェックしましょう。顔より肌バリアが厚く、比較的カミソリ負けしにくい箇所ですが、やはり顔用の電気シェーバーが安心です。
処理にまつわるトラブルや不思議な現象のナゼ?
Q.ワキの脱毛したら、汗が増えた気がするのですが、なぜ?
A.レーザーが反応するのは毛根。汗腺には作用しないので、脱毛により汗の量が増えるということは理論的には考えにくいのです。脱毛により、これまで汗を吸収していた毛がなくなったことで、汗が多くなったと感じることがあるようです。
Q.脱毛した場所の毛穴や黒ずみが目立つのですが、どうしたらいいの?
A.脱毛で肌状態が悪化するということは、あまり考えられません。もしかしたら、脱毛する以前に、毛抜きで抜く等の自己処理を続けていたのでは?無理に毛を抜いた部位は、角質が厚くなったり、鳥肌状態になることもあります。肌質がかわってきたと感じたら、すぐに無理な自己処理は止め、医師に相談しましょう。
Q.顔の産毛を脱毛したら、毛穴が目立たなくなり、肌の調子がよくなった友達がいます。なぜ?
A.クリニックで使用するレーザーは、真皮のメラニンにも反応します。脱毛だけでなく、シミ治療などにも使用する機器なので、総合的なケアが可能になります。
レーザーにより線維芽細胞が活性化され、肌のコラーゲン線維、エラスチン、ヒアルロン酸の産生が促進されるので、繰り返す毎にキメやハリを改善していきます。また、毛がなくなれば、毛穴が引き締まるので、回数を重ねるごとに毛穴が小さくなったと実感される方が多いのです。
Q.急に変な所から毛が生えてきました。なぜ?
A.「出産後乳輪の毛が濃くなった!」「50歳を過ぎたら、思いも寄らない場所から急に毛が生えてた!」など、突然の変化に驚かれてご相談を受けることも。どちらもホルモンバランスが変化して起きた可能性があります。今はワンショットからできる部分脱毛もあるので、気軽に相談を。
Q.体毛は薄いのに、顔の産毛は濃いんです。部分的に毛深いってことありますか?
A.一部の毛が濃く、一部が薄い、ということは良くある話。毛の濃さは遺伝的な要素も影響し、人によってさまざまです。顔が個々に違うように、毛の濃さも個性の一つと据えましょう。
Q.永久脱毛に向いている人、向いていない人って?
A.レーザーによる永久脱毛は、基本的にすべての方にオススメです。自己流のお手入れよりも安全で断然キレイに仕上がります。特に薬剤やカミソリに敏感に反応するような、肌が弱い人は早めに相談しましょう。どのパーツも3回程度処理すれば、毛質も変わりかなり扱いやすくなるはずです。
Q.白髪はレーザー脱毛できないって本当ですか?
A.レーザーは黒いもの反応するので、色素幹細胞が枯渇した白髪には反応しません。気になる場合は、根元からカットするのがベストです。もしどうしても脱毛永久したいなら、ニードル脱毛になります。
自己流のムダ毛処理を続けると、肌トラブルを招くことがあります。抜いたり剃ったりすることで、埋没毛、毛のう炎、毛穴の開きやボツボツといった肌トラブルの原因に。濃く太い毛は安全なT字カミソリを使用し、それ以外や繊細な場所は、顔用の電気シェーバーで優しく剃りましょう。T字カミソリを使用する場合は、刃の新しい三枚刃を使いシェービングフォームをつけて滑らせるように剃ると、肌への負担が軽減できます。剃毛後は、しっかり保湿して肌のバリア機能を保ちましょう。
最も安全に脱毛する方法は、医師のいる医療機関で行える、医療レーザー脱毛です。アトピーや敏感肌の人は、自己処理が不要になることで肌トラブルの予防もできます。数回の照射で毛質がかわり、だいぶ手入れが楽になります。また、レーザー効果で色白になり、キメやハリもアップ。
お手入れの手間が減るだけでなく、ムダ毛の処理による肌トラブルもなくなり、白く美しい肌が手に入るとあれば、一石何鳥も叶います!
是非、ご一読ください。