雑誌『Steady.』2020年10月号(9月7日発売 掲載ページP28~30)
特集「オトナの肌荒れレスキューQ&A」に慶田院長の監修記事が掲載されました。
夏から秋にかけて変化する季節の変わり目は、肌トラブルも増えがちになります。さらに今年は新型ウイルスの影響によるマスクトラブルも肌荒れのお悩みに急浮上しています。皮膚科専門医など美容のプロの方々に、肌トラブル別の対策をお聞きしました!
◆読者1000人に緊急アンケート!◆
スキンケアで知りたいことNo,1が肌トラブル対策ということが判明!
Q.肌荒れに悩んだことがある?
YES→93%
NO→7%
=9割以上の人が何らかの肌トラブルを経験済み!
Q.年齢とともに肌荒れの悩みはふえた?
YES→71%
NO→29%
=7割以上の人が加齢とともに肌悩みも増える傾向が!
【マスクトラブル】読者の72%がお悩み中!
働く女子も今や''毎日マスク''が当たり前状態。約7割以上の人がマスクトラブルに悩んでいます。
① マスクで肌が赤くなった!
A. マスクの摩擦が肌荒れの原因です。
マスクはあぶらとりがみと同じように、肌の保湿成分である油分を吸い取ってしまうため、バリア機能が低下し肌荒れを起こしやすい敏感な状態になります。さらにマスクの摩擦などが刺激となり、炎症を起こす人が増えています。
② マスクで耳がかぶれた...
A. マスクのゴムがきつすぎるのもNG!
マスクのゴムの影響で耳に湿疹ができる人もいます。ごわごわした素材を避け、着用感にもこだわって自分にあうものを選びましょう。
③ マスクでニキビが増えた...
A. マスクの摩擦による角質の肥厚が原因です。
摩擦により刺激を受けると、肌の防御反応により角質が厚くなります。すると毛穴が塞がって皮脂が溜まり、ニキビに。夏は特にマスク内の湿度が上昇し、汗と一緒に皮脂量も増えるので、ニキビができにくい人も要注意です。
④ マスクで益々ドライ肌に...
A. マスク内の擦れや汗の刺激によって角層がダメージを受け、角層のバリア機能が低下し、肌の水分保持能力が低下してしまうからです。
⑤ マスクとフェイスシールド、肌にはどっちがいい?
A. フェイスシールド。
肌に直接触れるものは摩擦が起こるので、フェイスシールドの方が肌に優しいです。マスクなら、オーガニックコットン100%のものがおすすめです。
⑥ マスクかぶれを防ぐには?
A. 1顔についた汗をこまめに拭き取る。
2マスクの着用時間は最小限に。
3洗浄後はしっかり保湿ケア。
この3か条を守って肌トラブルを回避しましょう!
【かさつき肌】読者の65%がお悩み中!
かさつき肌の人は、湿度がぐっと低くなる秋から冬にかけて急増するのでこれから特に要注意です。
① 肌荒れの初期症状"かさつき"とはどんな状態?
A. 肌のバリア機能が低下して、肌の内部から水分が逃げやすくなっている状態。
② かさつきはひどくなるとどうなる?
A. バリア機能が低下した肌は、少しの刺激で炎症などのトラブルを起こしやすくなります。
③ 肌荒れから守ってくれる角層とは?
A. 肌の保湿を担う3大要素が存在します!
角層とは皮膚の1番表面にあり、「皮脂腺」という天然のクリームと、水分を抱え込みキメを細やかに美しく保つ要の役割を担う「細胞間脂質(セラミドなど)」、角質細胞内に水分を蓄える「天然保湿因子(アミノ酸など)」の3大要素がある部分です。細胞間脂質の量や質が低下すると、バリア機能が乱れ、少しの刺激で炎症を起こしやすくなります。
④ かさつき肌に効果的なスキンケア方法は?
A. 生活習慣の立て直し&信頼できるスキンケアアイテムを選ぶことです。
⑤ 角層のバリア機能を正常に保つために必要なことは?
A. スキンケアの3本柱と呼ばれる洗浄、保湿、紫外線対策が重要です。
【ゆらぎ肌】読者の63%がお悩み中!
一時的に肌が敏感肌になるゆらぎ肌は、季節変わり目に急増するお悩みですから注意が必要です。
① ゆらぎ肌ってどんな状態?
A. 普段健康な肌の人が、時々敏感になるのがゆらぎ肌。
慢性的に肌が不安定なのが敏感肌。ゆらぎ肌は肌がムズムズする違和感・大人ニキビ・
かゆみなど、一時的に不調になる状態です。
② 季節の変わり目に肌が揺らぎやすくなるのはなぜ?
A. ゆらぎ肌の外的要因・内的要因が増加するからです。
外的要因①花粉・黄砂②大気の乾燥③肌への刺激④気温の寒暖差
内的要因①睡眠不足②食事の偏りや腸内環境の乱れ③ストレス④運動不足
ともに季節の変わり目は要注意です。
③ ゆらぎ肌の時、メイクはどうすれば?
A. すっぴんはNG!低刺激なベースメイクで肌をガードしましょう。
肌が揺らいでいる時は外からの刺激も受けやすい状態です。肌にやさしいものを選び、ベースメイクで紫外線対策をして、外的刺激から肌を守りましょう。
④ ゆらぎ肌の時は美白やシミ対策など特別なケアはしない方がいい?
A. YES!
まずは肌を正常な状態に戻すことが先決です。保湿クリームだけなどシンプルなケアを心がけましょう。
⑤ ゆらぎ肌と内臓の疲れは関係する?
A. YES!
お酒を飲み過ぎるとアルコールの代謝にビタミンB群を大量に使ってしまい、ターンオーバーなど肌を整えることは後回しになってしまいます。また体が疲れると皮膚以外の臓器に血液や栄養が回されてしまうので、睡眠をとって体を休めることが大切です。
【大人ニキビ】読者の62%がお悩み中!
乾燥肌や女性ホルモンの影響など、年をとってもできてしまうオトナニキビに悩む人多数!
① 大人ニキビの主な原因は?
A. 様々なきっかけによる、角層の詰まり。
大人の女性の角層の詰まりの原因は、間違った洗顔による物理的刺激や、保湿不足による乾燥が多く、また女性のホルモンバランスも影響し生理前に増える人もいます。腸内環境や睡眠不足、ストレスもニキビのきっかけになります。
② 大人ニキビ、つぶすのはNG?
A. NG!
つぶさないでください!刺激を加えることは悪化の原因にもなりますし、ニキビ痕になることもあります。
③ 大人ニキビとおできは同じもの?
A. 医学用語的には違います。
原因菌も違い、皮膚に滞在するアクネ菌が原因なのがニキビです。ニキビは顔・胸や背中の上の方にある脂腺性毛包にできます。また黄色ブドウ球菌などの感染による毛包性膿皮症(毛包炎・せつ)のことを総称したのがおできです。
④ 大人ニキビができた時のケア方法は?
A.ニキビの原因になる物理的刺激を予防!
物理的刺激も毛穴を硬くさせ、詰まりの原因になるので、洗顔ブラシでこする・ファンデのパフやチークブラシを横に強く使う・頬杖をつくなどもNGです!横方向への刺激は大敵です。
【湿疹・痒み】読者の58%がお悩み中!
肌荒れが悪化するといよいよ湿疹に...。自分の肌と向き合って正しく対処しましょう!
① 赤みがひどくなると湿疹やかゆみが出るのはなぜ?
A. 肌のバリア機能がきちんと働かず、肌が炎症を起こしたから。
湿疹や肌のかゆみなどの炎症は、肌のバリア機能の低下が原因です。バリア機能が正常に働かないと、肌内部から水分が逃げやすくなって乾燥しやすくなり、少しの刺激で炎症などの肌トラブルを起こしやすくなります。
② 肌荒れしている時に化粧水は手とコットンどっちがいい?
A.手がおすすめ!
手で押さえるように塗るのがおすすめです。品質が良くないコットンは刺激になることもあります。
③ 湿疹がある時のスキンケアはどうすればいい?
A. 保湿重視のシンプルなケアを!
肌が十分にうるおっていると美肌菌が育ち、バリア機能も正常に働きます。肌が荒れている時こそ保湿することが大切。普段のスキンケアが染みる場合は、信頼できる保湿クリームに切り替えるなど、肌状態に合わせた対応が必要です。
④ 肌荒れしていつものクリームが染みる!どうすれば?
A.刺激を与えにくいバーム系が◎
肌バリアの機能を担う皮脂と細胞間脂質を補い、肌をしっとり保湿してくれる。バーム系のスキンリピッドは刺激を感じにくいという患者様が多いです。
⑤ 肌荒れは自然に治るのを待つべき?
A. 軽い炎症なら自然に治ることも。
軽微な炎症なら保湿ケアを見直すことで自然に治ることもあります。ひどい赤みや湿疹などが出ているようなら皮膚科医に相談してください。
【インナーケア】読者の30%がお悩み中!
様々な肌トラブルにとって鍵になるインナーケア。大人こそ内臓から綺麗な肌を作りましょう!
① 肌荒れしてる時に気をつけたい生活習慣は?
A.基本的な五つの生活習慣を見直しましょう。
・食事・睡眠・排泄(腸内環境)・運動習慣・ストレスコントロール
全ての肌トラブルにとって、基本的な5つの生活習慣がきちんとできていることが大切です。体にいい食事やサプリメントで「自活力」を引き出しましょう。
② 肌荒れ防止にルために摂取しているサプリは?
A. ヘリオケアウルトラD&ソルプロリュプスホワイト
紫外線対策のために「飲む日焼け止め」サプリを2種類いつも飲んでいます。
③ 肌荒れ防止のために意識して食べているものは?
A.ヨーグルトなど腸内環境を整えるもの。
腸内環境の改善は大人ニキビの予防にも重要です。院長は明治スキンケアヨーグルト素肌のミカタという飲むタイプのヨーグルトを愛飲しているのだとか。紫外線対策としてもおすすめだそうです!
④ 肌荒れ防止のために気をつけているケア方法は?
A.スキンケアの3本柱が基本。
現状のスキンケアを見直して、優しく洗顔・しっかり保湿・紫外線対策の徹底という3本柱を基本にしましょう。もしスキンケアに違和感を覚える場合は、製薬会社が作ったものや敏感肌ラインにコスメを切り替えるのも有効です。
⑤ 肌荒れしやすい人とそうでない人の違いは?
A. 遺伝的要素は大きい。
アトピー体質など、遺伝的にバリア機能が低い人は、セラミド量が正常な人の3分の1くらいしか合成できないため、バリア機能が弱いので、その分肌荒れリスクは高いです。アトピー性皮膚炎がなかった人でも、睡眠不足や食生活の乱れなど生活習慣によってもバリア機能は低下しますので、誰もが肌荒れの可能性はあります。
【肌の不調を回復させる美容クリニックでの施術】
自身で対策を行っていても、肌荒れに悩むこともあるでしょう。そのような時は美容医療の力を借りるのも手です。
美容皮膚科ではさまざまな施術が行われていますが、「マスク皮膚炎」や「マスクニキビ」にお悩みの方には、炎症を鎮めて肌の再生を促す『プラズマシャワー』(初回トライアル¥20,000~)がおすすめです。
プラズマを照射すると、皮膚表面では強力な滅菌作用で、ニキビをはじめとするさまざまな皮膚トラブルを引き起こす細菌やウイルスを死滅させることができます。悪玉菌がいなくなった後は、もともと表皮内に住んでいる美肌菌が急速に増えて肌フローラが健康な状態に整いますからご安心ください。さらに、施術後30分以内に塗布する薬剤の浸透を飛躍的に高める効果もあります。
肌荒れやニキビにお悩みの方に圧倒的人気な導入剤が、抗炎症と肌再生作用が高い『サイトプロMD』です。ヒト骨髄幹細胞由来のサイトカインと成長因子が高配合されています。
1回でも症状が落ち着いたとおっしゃる方が多く、翌朝「お肌が元気になる」実感があるので、大切なご予定の前に受けられるリピーターも沢山いらっしゃいます。
また、肌荒れやニキビのお悩みだけでなく、肌全体のコンディションを底上げする肌質改善治療の『フォトフェイシャルM22』(初診患者様限定¥25,000)もおすすめです。
計8種類の波長変更フィルターが搭載されていて、シミ(肝斑)、くすみ、ちりめんジワ、赤ら顔といったさまざまな肌トラブルを一台の機器で改善することができます。
当院では『フォトフェイシャルM22』は、ケミカルピーリングで角質を滑らかにし、毛穴の詰まりを解消してから施術します。ニキビもできにくくなりますし、肌のバリア機能も高まりますから、マスク皮膚炎の方たちにも有効です。
当院では皮膚科専門医が照射しますので、アトピー性皮膚炎の炎症期、ニキビの炎症期、脂漏性皮膚炎やマスク皮膚炎の炎症期の治療にも『フォトフェイシャルM22』を使っています。
是非、ご参考になさって下さい。