雑誌『steady』2020年4月号(4月7日発売 掲載ページP48~P53 )

特集「美白に近づく80のヒント!誰でもなれる白雪透明肌」に慶田院長のコメントが掲載されました。

日に日に暖かくなる3月は、紫外線が強くなる季節です。
「今年こそは美白肌を目指したい!」という方に向けて、専門家の皆様に美白になるためのヒントを伺いました!美白ケアの基本からスペシャルケア、トラブル解決まで網羅しておりますので必見です。

【美白に近づく80のヒント!基本編】
「美白ケアを行う目的は?」「シミが発生するメカニズムは?」基本を押さえることが美白ケアの始まりです。
Q.美白ケアをするならUVケアも一緒に行うべきでしょうか?
A.根本的な解決はUVケアです!
美白ケアをするならば光対策を万全にすることがセットです。メラニンは紫外線から細胞のDNAを守るもの。ですから、メラニンを減らす作用のある美白化粧品の外用はUVケアとセットで行わなくてはなりません。それができないのであれば美白剤は塗らないほうが良いくらいです。

Q.美白ケアの前にしておく準備を教えてください。
A.角層ケアをして浸透を高めましょう
美容液などの浸透を高めるために角層ケアは有効です。紫外線にさらされ続けると、防御反応として角層が厚くなってくるので、少しだけ溶かすと効果的です。クリニックでのピーリングもおすすめです。クリニックで行っている『ケミカルピーリング(メディカルピーリング)』はシミ、くすみの改善に効果的です。フルーツ酸によって皮膚の角層をごく薄く溶かし、ターンオーバーを促し、くすんだ肌に刺激を与えることで、溜まったメラニンを排出し、透明感のあるみずみずしい肌を再生します。

Q.シミができる原因を教えてください。
A.色々な原因があります。
そばかす、肝斑などもシミの一種です。日光性色素班と呼ばれる紫外線を浴びることによって発生するシミや紫外線だけではなく、こすりすぎなどの刺激や火傷もシミの原因になります。湿疹やさらに精神的ストレスによっても発生する場合もあるため、原因にあわせた治療が必要です。


Q.シミの原因に遺伝は関係ありますか?
A.遺伝が大きいです。
そばかすは遺伝します。強い遺伝子を持っている方はシミが出来にくいです。
当院ではご希望の方に、遺伝子検査「肌質改善遺伝子検査」(DNA Beauty)でご自身が元々持っている抗酸化力を分析診断し、スキンケアアドバイスを行っております。

Q.メラニンとは何でしょうか?増えると良くないのでしょうか?
A.私たちの体を守っているものです。
メラニンは天然の紫外線吸収剤です。メラニン活性が高くメラニン量が多い肌は光老化しにくく皮膚がんもできにくいというメリットがあります。ただし、見た目はくすみやすくなります。

Q.シミ対策のためにするべきことは何でしょうか?
A.完璧な紫外線対策が基本です。
シミが出来る程の強い紫外線は20歳くらいまでに浴びつくしています。とは言っても、これから浴びる紫外線の影響も無視できません。体内の抗酸化能力が40歳以降低下するからです。ウォーキング、ドライブ、ジョギング、外遊びはもちろん、日常紫外線も侮れません。365日、天候によらず、日の出から日の入りまでUVケアを徹底してください。

Q.美白ケアをすることでシミはなくなりますか?
A.シミの種類によります。
やけどなど炎症のあとに起きた色素沈着や日焼け後のくすみなら、セルフの美白ケアで十分です。肝斑は消えませんが改善が見込めます。一方、スポット状のシミやそばかす、老人性イボにはレーザー照射が必要です。

Q.美白アイテムの使用と並行して行うスキンケアはありますか?
A.シンプルに塗るだけです。こするなどの刺激は与えないでください。
ただ塗るだけで有効成分は浸透し効果は得られるものです。すりこんだりする刺激でメラニンが増える可能性もあるので、シンプルに塗るだけにしましょう。

Q.美白アイテムの正しい選び方を教えてください
A.有効成分をチェックしましょう
有効成分を参考に、自分の求める肌に合致するものを選びましょう。値段や口コミだけではなく、自分で知識をつけることも大事です。


【美白に近づく80のヒント!日常ケア編】
朝昼夕で行うスキンケアのテクニックや疑問を皮膚科専門医が丁寧に回答いたします。
毎日行うスキンケアのご参考になさってください。

Q日中行うことができるケアを教えてください。
A.塗り足しと飲み足しが大事です。
ランチで外に出る前にUVアイテムなどでメイク直ししましょう。インナーケアなら飲み足しもおすすめです。抗酸化作用の高いサプリの『ヘリオケアウルトラD』は4時間半で効果が落ちるので、朝飲んだら昼にも飲みましょう。

Q.美容点滴に興味があります。美白に効果のある点滴はあるのでしょうか?
A.あります。
高濃度ビタミンC点滴が良いです。サプリメントは大量に飲むと肝臓の負担になるので適正量を一日に2回~3回に分けて、毎日継続して飲みましょう。サプリメントに加えて月1回の点滴が効果的です。

Q.美白ケアに効果のある食品を教えてください。
A.抗酸化作用のあるビタミンA,C,Eなどとポリフェノール類を含む食品です。緑黄色野菜や色の濃い果物に多く含まれます。また、コーヒーはコーヒー酸クロロゲンが入っているのでおすすめです。チョコレートはカカオ75%以上のものだと、紫外線防御の効果があります。

【美白に近づく80のヒント!出先編】
通勤や休日のお出かけのときはどのようなことに気をつければ良いのかレクチャーします。忘れずに取り入れましょう。

Q.美白の観点で外食時に気をつけたほうが良いことを教えてください。
A.食べすぎず、不足しすぎないことです。
野菜のえぐみや色素には何かしら抗酸化成分が入っているので色の濃いものを選んで食べるのがおすすめです。ひとつのもので摂るのではなくバランス良く摂ってください。


【美白に近づく80のヒント!こんなときどうする?美白ケアお悩み&トラブル解決編】
美白ケアをする中で発生するお悩みやトラブルについて、専門家がお答えいたします。
トラブルなく毎日のスキンケアに取り入れることが出来る心地よいケア情報が満載です。

Q.ゆらぎの季節でも美白ケアをしたほうが良いですか?
A.肌が落ち着いてから美白ケアを始めましょう
バリア機能が弱まる時期なので、新しい化粧品などは始めず、安心して使える保湿クリーム1本で肌を落ち着かせましょう。肌の調子が落ち着いてから美白ケアを取り入れてください。花粉症で肌荒れしているときも肌が落ち着くまで美白ケアは待ちましょう。肌荒れを放置すると炎症により肌がくすみます。

Q.肌の調子を上げながら美白ケアもしたいです。
A.しっかり保湿が王道です
ターンオーバーを整えてあげると調子がよくなるので、月に一度程度の頻度で、定期的なケミカルピーリングを行うのがおすすめです。自ら潤いを保持する細胞間脂質が増え、肌の水分量が上がります。普段のスキンケアでは、セラミドやヒアルロン酸などの保湿剤をプラスすることもおすすめです。美白ケアの前にまずは保湿をしっかりすることが大切です。

Q.大きなシミのかたまりがあります!対処法をおしえてください!
A.クリニックで治療しましょう
くすみなら角層ケアや美白在外用などで改善しますが、シミの大きな塊ができているなら、セルフケアでは無理です。メラニンを作る細胞の機能異常「日光性色素斑(老人性色素斑)」または「老人性ゆうぜい(老人性イボ・脂漏性角化症)」(老化による良性腫瘍の一種)の初期です。医療機関でレーザー照射を受けてください。

Q.生理前で肌荒れしやすいことが悩みです。美白と肌荒れのケアを教えてください。
A.腸内環境を整えることです。
生理前は黄体ホルモンのプロゲステロンによって、腸のぜんどう運動がおさえられるので、便秘になりがちです。便秘は肌荒れの原因になることもあります。ヨーグルトを食べるなど、便秘を解消して腸に良い影響を与えることで、角層の水分量が高まり、くすみの改善にも効果的です。

Q.ビタミンCが含まれる果物を摂っても、効果がよくわかりません。効果的な摂り方を
教えてください。
A.朝にソラレンの含まれる果物を摂ってはいけません。
食品は、あくまで予防として摂るものです。即効性はないですが、10年後、20年後の美容と健康のために摂ることは大事です。朝は光感作物質「ソラレン」の入っていない果物や野菜を選びましょう。ソラレン含有量が多めの食品は柑橘類とセリ科の野菜です。また、食品は1種類だけではなく、数種類をバランスよく摂ることが大切です。


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