雑誌『steady』2021年2月号(2021年1月7日発売 掲載ページP26~P31)
特集『30歳からの エイジングスキンケア100問100答』に慶田院長の監修記事が掲載されました。
お肌の曲がり角をとっくに過ぎたアラサー世代。そろそろ本気で肌のエイジングが気になってきたのではないでしょうか。10年後も20年後も若い肌でいられるように、きちんとしたエイジングケアを学びましょう。
■エイジングサインCheck List
✓フェイスラインがぼやけてきた
✓頬をひっぱると伸びる
✓年齢とともに毛穴が目立ってきた
✓むくみやすい体質である
✓眉間など表情じわが消えない
✓ほうれい線がくっきりしている
✓1年中乾燥肌である
✓体重の増減が激しい
■aboutたるみ
フェイスラインがぼんやり...それはたるみのサインです!今すぐたるみ予防のケアを始めましょう。
Q1:30代からのたるみ肌、どんな原因で起こる?
A. 皮膚(角層・真皮・表皮)と皮下組織(脂肪)と筋膜の3つの老化が主な原因。
年齢とともに真皮のコラーゲン線維やエラスチンなど肌を構成する成分が劣化し、ヒアルロン酸も減って真皮が薄くなり肌が乾燥しやすくなります。水分を失ってハリと弾力もなくなるとしわ・たるみができてしまう原因に。その他、皮下組織も加齢により脂肪を支えている線維組織が伸び、その下の土台となるスマス筋腱膜も衰えていくので重力の方向へたるむようになります。なお表情筋は加齢とともに強く硬くなってしまうので、鍛えすぎは禁物です。
Q2:たるみが始まる年齢は?
A.アラサー年代に始まる人も!
太陽光、タバコ、精神的・肉体的ストレス、大気汚染、過剰なダイエット...個人差はありますが、20代から少しずつ肌老化は表れます。
Q3:加齢によってたるみは加速する?
A. YES!
加齢で抗酸化力が失われてどんどん肌の老化も加速。たるみも進行して顔の輪郭線がぼやけます。
Q4:スキンケアでたるみの改善は可能?
A.3つの原因すべてをケアすることは難しい!
スキンケアで切れたコラーゲン線維や伸びてしまった皮下組織を元に戻すことはできません。でも皮膚の保湿を十分にすることは肌のハリをキープすることにつながり、表情筋のクセを意識して筋肉も使いすぎないようにするなど予防は可能です。
Q5:たるみやすい肌質とは?
A. 実は肌がキレイなキメが細かい人こそたるみやすい傾向が!
Q6:フェイスラインのもたつき、おすすめの美容治療は?
A.たるみの進行具合にあわせてライトな施術からお試しするのもあり!
20~30代だと1回でも効果実感が高くダウンタイムも必要ない『タイタン(目の下~フェイスライン~あご トライアル¥48,000) 』がたるみ治療の第一歩におすすめ。近赤外線の熱で真皮層~脂肪組織浅層のコラーゲン線維の収縮と再生を促し、肌を引き締めます。また『スマスアップ(頬~首トライアル¥24,000』という高周波と局所電気刺激でコラーゲン生成を促し筋肉を活性化させるものも人気。さらに強力な施術もあるので、あうものを選んで下さいね。
■aboutしみ・くすみ
20代でも悩んでいる人が多い"しみ・くすみ"。美白ケアで10年後も透明感をキープしま
しょう!
Q7:しみができる原因とは?
A. 紫外線を含む光ダメージから、肌を守るためのメラニンが過剰に増え続けている状態。
Q8:肌がくすむ原因は?
A. 肌をこすることもくすみの原因に。
くすみ=肌の透明感がなくなることの原因は、こすることで角質が厚くなる、メラニン(日焼け)、乾燥、糖化、血行不良など様々。くすみ予防には生活習慣やスキンケアも重要です。
Q9:くすみタイプの見分け方は?
A.肌の色に表れる場合も。
たとえばメラニン原因は茶色系に、糖化原因は黄色系に、血行不良の場合は青暗く見えることも。角質原因だと肌が硬くなるので質感にも気をつけましょう。
Q10:しみ・そばかす・肝斑...しみにはどんなものがある?
A.女性のしみは主に5種類。
①肝斑②そばかす③日光性色素斑(老人性色素斑)④対称性真皮メラノサイトーシス(あざの一種)、⑤炎症後色素沈着という5種類があり、圧倒的に多いのが①と③で全体の90%くらいを占めます。しみも加齢によって増えます!
Q11:ほくろのように盛り上がったしみはどうすれば?
A. 老人性いぼ(脂漏性角化症)といわれるもので、スキンケアでは消えない。
加齢による老化現象のひとつで、体質により20代から増える人もいます。液体窒素の凍結治療もありますが、『CO₂レーザー手術(炭酸ガスレーザー手術)』のほうが色素沈着も起こりにくくおすすめです。脂漏性角化症を蒸散させ、皮膚表面からごく浅く削りとる方法です。出血もほとんどなく、小さいうちに治療すれば傷跡も目立たなく、1回で綺麗に除去することができます。局所麻酔をして行います。
【大きさ(直径)1~2㎜】
1個のみ ¥3,000
2~4個まとめて ¥2,000/1個
5~19個まとめて ¥1,500/1個
20個以上まとめて ¥1,000/1個
【大きさ(直径)6㎜以下】
1個のみ ¥5,000
2~4個まとめて ¥3,000/1個
5~19個まとめて ¥2,500/1個
20個以上まとめて ¥2,000/1個
Q12:肌の弱い人のほうがしみもできやすいの?
A.実はそうなんです!
肌が弱い人はちょっとしたことで炎症が起こり、炎症後シミになることも多いので要注意です。
Q13:顔全体のしみに効果的な美容治療って?
A.ピコレーザー(ピコウェイ)
主にしみ・そばかす・初期の脂漏性角化症(老人性いぼ)にスポットで照射します。スイッチレーザーより短い照射時間でできるので、皮膚に余計なダメージを与えずに、色素のある部分だけに働き、効果的にしみを除去することが可能です。照射によって発生する熱がほぼないので、痛みが少なく炎症後色素沈着のリスクも低く、色黒さん、肝斑がある方でも安心して照射できるのが特徴です。最適な波長と設定を使い分けられるので、顔全体のしみにも有効です。
当院では、メラニンを微細に粉砕し排出させる『ピコトーニング照射』と皮膚の再生を促す『ピコフラクショナル照射』を重ね打ちし、顔全体の美白と弾力アップ叶える『ピコフラクショナル照射コース』が人気です。
Q14:大きなしみが顔にうっすら...早めに消した方がいい?
A.実は薄いしみのほうがレーザーで取るのが難しい。
色の濃いしみは色素に反応するレーザーで取りやすいのですが、若い人の薄いしみに
は『ピコレーザー』でも、ピコフラクショナルを使って、顔全体に照射してベースの透明感を出しつつ、ピコスポット照射ではっきりしたしみを取るのがおすすめです。肌のハリも高まり、薄いしみも薄くなります。
■aboutしわ
エイジングケアで効果が狙いやすいしわ改善。深いしわになる前にケアして、ハリ肌を持続!
Q15:表情じわがずっと残るのは加齢の証拠?
A.YES!
子どもは変顔をしてもすぐ戻りますが、加齢によって筋肉と皮膚の綱引きバランスは崩れます。
Q16:紫外線もしわの原因になる?
A.YES!大きな原因のひとつ。
紫外線を含む全ての光ダメージ、タバコももちろんNGです。ちゃんと食べていない人
も皮膚がしぼみしわになりやすいでしょう。
Q17:首のしわに効く美容医療もある?
A.ニードルRFなど専門医療もあります!
『スカーレットS(ニードルRF)ネックリフト トライアル¥48,000』は、針刺激による
創傷治癒効果と高周波の熱効果を融合した最新治療で、コラーゲン密度が増加します。
Q18:スキンケアで改善可能なしわと無理なしわの見分け方って?
A. 主にしわの深さ!
目尻の浅いしわ、乾燥してくると目立つしわ、口角横のかすかなしわはスキンケアで改善できます。保湿するだけでもずいぶん変わります。肌がうるおっているとしわもできにくいです。機能性化粧品などで肌の酸化ストレスを減らしてあげることも有効。深いしわになる前にケアしましょう。
■about毛穴開き
たるみ毛穴の予防には、毛穴詰まりを解消してクリアに保つ&毛穴の引き締めケアも有
効です!
Q20:加齢によって毛穴が開くのはなぜ?
A.毛穴まわりのコラーゲンが劣化するから。
毛穴自体がゆるんでくると、でろんとしたたるみ毛穴に。真皮の老化によるたるみ毛穴
に。真皮のたるみが原因だから、真皮まで届くケアを心がけましょう。
Q21:紫外線ケアでたるみ毛穴の進行を予防できる?
A.YES!
光ダメージは、しみ・くすみ・しわ・たるみ毛穴、すべてに影響します!
Q22:たるみ毛穴に有効な美容成分は?
A. レチノールがおすすめです。
レチノールはビタミンAの一種で、コラーゲンやヒアルロン酸の増加、ターンオーバーの促進、保湿力アップなどさまざまな効果をもたらしてくれる優秀な成分です。たるみやシワ、開き毛穴が目立ち始めた乾燥気味のお肌にとって強い味方です。
当院では医療機関ならでは高濃度純粋レチノール含有『ナノメッドVAエッセンス(16g ¥6,500 銀座ケイスキンクリニック取扱い)』が人気です。
Q23:たるみ毛穴におすすめの美容医療は?
A. アラサー世代にはライトにできるジェネシスがオススメです!
『ジェネシス(顔全体~首 トライアル¥28,000)』は毛穴詰まりを改善するケミカルピーリン
グと、黒ずみを飛ばし引き締めるレーザーピーリングで肌の代謝を促し、毛穴のザラつ
きを改善します。軽い赤ら顔にも効果的。
■aboutインナーケア
エイジングケアには身体の中から栄養を届けることも大切です。
Q24:たるみ・しわケアにおすすめのサプリは?
A. ヘリオケアウルトラD
塗る日焼け止めだけでは光ダメージから守りきれないので、飲む日焼け止めを摂取するのがおすすめです。
Q25:しみ・美白ケアにおすすめのサプリは?
A. ソルプロプリュスホワイト
ヘリオケアウルトラDと併せて飲む日焼け止めとして飲むのがおすすめです。継続することで日焼け予防効果も高まります。老化原因を消去&糖化を抑え黄ぐすみを解消します。
Q26:美容医療で中からアンチエイジングするのにおすすめなのは?
A.白玉注射(グルタチオン注射)が人気です。
グルタチオンという成分を高配合した、抗酸化作用の高い美白注射です。
Q27:高脂質・高糖質な食事は肌を老化させるの?
A.YES!
糖質を摂りすぎると細胞内のコラーゲンやタンパク質と結びつき"糖化"します。糖化はくすみやたるみ、しわの原因にもなります。脂質は身体に必要ですが"よいものを適量"が基本です。
Q28:お肉を食べるのって肌の老化に関係ある?
A. YES!
肉も魚も大事。タンパク質は肌のハリに直結します。高い美容液よりエンゲル係数を高くして。
Q29:アンチエイジングのために食べるとよいものは?
A. 緑黄色野菜やタンパク質
緑黄色野菜と果物の摂取量が多い人は顔にしわが少ない傾向があります。また、タンパク質は肌を作る根本的な栄養素で必須です。
Q30:血糖値のコントロールが美肌のためには有効?
A. 有効です。暴飲暴食は肌の老化を早めます。
栄養素が足りなくてもバランスは崩れますが、糖質の摂りすぎも糖化の原因になるので避けましょう。
Q31:肌の老化と運動って関係ある?
A. 運動習慣がある人のほうが肌も若い。
最近の研究で、運動習慣のある人のほうが、そうでない人よりも肌が若いことが判明しました。確かに、美容医療に携わって20年近くが経過した経験からも、運動習慣がある人のほうが美容医療の効果が出やすいと感じます。筋トレをすることも肌の代謝を高める一歩になります。当院では筋肉量を増やし代謝を高めるエムスカルプトをトータルアンチエイジングの手立てとして推奨しています。
Q32:女性ホルモンと肌の老化って関係ある?
A. あります。
ホルモンバランスが乱れると肌荒れにつながり、肌老化を早めます。過剰なダイエット、極端な油制限はホルモン合成の大敵です。
是非、ご参考になさって下さい。