雑誌『VERY』2018年7月号(6月7日発売 掲載ページP210~211)
特集「敏感肌ケアから抜け出したい、を考える」に慶田院長の監修記事が掲載されました。
〝化粧品を使っては荒れて、″を繰り返し、その先へ踏み出せなくなってしまった方へ!!
本当は色々と試してみたいのに、基礎化粧品を変えるたびに荒れてしまうため、結局皮膚科処方の保湿剤使用に戻るしかないマンネリループに悩んでいる方は沢山いらっしゃいます。メイクをすれば皮剥け、粉ふき、赤みが当たり前という『敏感肌』だから今以上のスキンケアは出来ないと思い込んでいませんか?タイミングを考えた少しの挑戦で、肌調子は変えられます。上手な付き合い方を見つけましょう。
"敏感肌でもここまでできる"を見つける手立てを、アトピー性皮膚炎患者様と向き合ってきた経験を踏まえ、指南させていただきました。
「何も使えなかった」人にとっては、小さな挑戦も大きな一歩!
敏感肌の人が、一歩を踏み出すためのスキンケア!!
【洗顔を見直したり、1点だけアイテムを変えてみたり。低め安定で満足せず、まずは一歩踏み出してみて】
アトピー性皮膚炎の方でも、スキンケアと治療をきちんと行うことで、皮膚炎はなく「少し乾燥気味?」程度の肌レベルにまで持っていくことは可能です。しかしながら、「何なら使えるかな」を探すには、トライ&エラーしかありません。何しようアイテムを変えるときは、不調が起きたとき何が悪さをしているか見極められるように一品ずつにしてみましょう。敏感肌の人こそ自分の肌とちゃんと向き合って、手をかけてあげたいですね。
※一歩踏み出す前に※
炎症や湿疹が起きている状態なら、鎮静させることが第一!ステロイドに苦手意識がある人もまだまだ多いのが現状ですが、医師に言われた通りきちんと使うようにしてください。炎症は火事と同じです。素早く消火しないと皮膚の構造まで変わって、回復が難しくなってしまいます。スキンケアで色々試すのはそれからです。
◎落とすことが刺激になると思っていた洗顔
【低刺激にして落とし残しがでるより、敏感肌OKのオイルクレンジングや酵素洗顔を試すのも手】
低刺激と思ってミルククレンジングを使ったり、朝は水洗顔だけで済ませたりしていませんか?メイクや汚れを落としきれないと、残った汚れが刺激になります。クレンジングはしっかり落とせるオイルタイプで、刺激が少ないものを使うのがオススメです。朝洗顔も、軽い洗浄力の泡タイプで優しく洗って。調子が良いときには酵素洗顔で角質をオフし、ターンオーバーを高めクリアな素肌に導きましょう。
【刺激の少ないクリームからトライ。気持ちも豊かになるような"官能性"もスキンケアには大切】
何かプラスするなら美容液を使いたくなるかもしれませんが、水分が多いものほど肌への刺激も強くなるので、クリームから挑戦するのがオススメです。抗炎症効果のあるものを選べば安心して使用できます。テクスチャーや香りで豊かな気持ちを味わえれば、スキンケアの時間がさらに充実します。
【シートマスクはただでさえ刺激が強いもの。保存料の少ない個包装タイプを選んで】
スペシャルケアとして手軽なシートマスクは浸透がよい分、刺激も強いです。「せっかくだから」という気持ちもわかりますが、"5分で取る"がおすすめ、十分効果が実感で来ます。また、大容量タイプは衛生面から考えても敏感肌向きではありません。個包装のものをセレクトしましょう。
【高SPF値の日焼け止めは敏感肌用で選んで間違いなし。1アイテムで終わらせずみ重ね塗りを】
紫外線から肌を守らないと、トラブルが出やすいのが敏感肌です。炎症を起こした肌が色素沈着となり、シミになってしまうこともあります。高SPF値でもきしみや白浮きの少ないノンケミカル処方のものが増えてきたので、まずはそこから試してみましょう。日焼け止めを化粧下地として使い、ファンデーションを薄く重ねるというミルフィーユ塗りで、効果を高めるようににしましょう。
敏感肌でも正しくケアすることで肌力を上げることも可能です!
是非、ご一読ください。