WEB『美的.com』(4月7日掲載)
特集「女医に訊く♯152 マスク生活で顔がたるんで、肌のハリやツヤが失われた気がします...」に慶田院長の監修・取材記事が掲載されました。
帰宅後、マスクを外してビックリ!顔の下半分がたるんだように感じたり、肌のハリやツヤが失われように感じたりしたことはありませんか?マスクが肌に与える影響と対策について掲載していただきました。
■マスクを装着し続けると顔がたるむ!?
マスクをした影響で、大幅に顔がたるんだり肌のハリが失われたりするというのは、通常は考えにくいです。
基本的にきれいな笑顔を作るときは、口角を上げる大頬骨筋と小頬骨筋、口を横方向に引っ張る笑筋の3つを連動させます。マスクなしで人と対面するときは、見られているという意識から、これらの筋肉に軽く力を入れた状態で顔を保っていただけ。マスクで顔を覆っていると、主に目元でのコミュニケーションになるため、口元をあまり使わなくなります。今たるみが気になる人は、もともとたるんでいたか、マスクをすることで表情筋をキープする力が衰え、輪郭や口元が少したるんだように感じてしまうのかもしれません。
『ウルセラ(ウルセラシステム)』
超音波を用いて、たるみを強力にリフトアップできる「たるみ治療」マシンの最高峰です。ウルセラは治療後、約2~3ヶ月後に効果のピークがあらわれ、1年程度にわたって効果の持続が期待できます。さらに皮膚表面に傷ができることはなく、治療当日からメイクができる、ほぼノーダウンタイム治療です。マスク生活が続くこの時季、お仕事にも影響が少なく、持続効果も長いことからたるみが気になる方は是非お試しいただきたい治療です。
■顔を上げるには顔ストレッチやマッサージが有効?
表情筋をキープする力が衰えてきたからといって、過剰な顔ストレッチやマッサージするのは危険です。表情筋が発達し過ぎると、表情ジワが深くなることがあるのです。
そもそもボトックス注射は、このような過剰な筋肉の収縮を緩めて、表情ジワを解消するものです。顔のストレッチで徐々に筋肉が大きく発達すると、シワはさらに深くなってしまいます。過剰な顔ストレッチやマッサージは避け、日頃からかすかに微笑みをたたえた状態をキープするように意識しましょう。また、姿勢が悪いと顔の筋肉が下方向に引っ張られて顔がたるむこともありますから、体幹を鍛えて姿勢を改善しましょう。
『ボトックス注射(表情ジワ)』
顔のマッサージやストレッチを避けても、表情ジワは無意識にシワを寄せてしまうことが原因生じてしまうものです。表情筋は小さな筋肉ですが、毎日の筋トレで徐々に筋肉が大きく盛り上がり、さらに深いシワを作ってしまいます。このような過剰な筋肉の収縮を予防するにはボトックス注射が最適です。特に、眉間の縦ジワは、人相が悪く見えてしまう部位です。シワの原因となる表情筋にボトックスを直接注射することで、筋肉の動きを一定期間弱めます。シワを解消するだけでなく、深く刻まれるのを予防できます。男女ともにシワが深く刻まれる前の30代から始めたい「予防と治療」二つの意味がある注入治療です。
■肌のツヤが消えるのは角層の状態が悪くなった証拠!?
肌のツヤは肌のバリア状態を反映しています。肌のツヤが消えるのは、角層の状態が悪くなったというサインです。角質細胞が均一に並んでいて、水分を十分に蓄えていれば、キメが整い透明感とツヤ感が出て、ふっくらとした肌に見えます。
残念ながら角層は、マスクの影響を受けます。マスクで擦れたり、保湿成分が取られたりすると、角層が乱れて肌のツヤが失われてしまうのです。さらに、マスク蒸れで皮脂の分泌量が増えると、ニキビができたり脂漏性皮膚炎になったりすることもありますから注意しましょう。
マスクを買うときは硬い生地を避け、通気性と肌当たりのいいものを選びましょう。汗をかいたら、やさしくティッシュや濡れハンカチでおさえ、帰宅後はすぐに洗顔をして保湿をしましょう。