WEB『美的.com』(5月18日掲載)
特集「【肌質改善】美容のプロに聞いた!美肌に導くスキンケア&生活習慣」に慶田院長の監修・取材記事が掲載されました。
肌質が変わったかのように感じる美肌を作る方法をレクチャーしました。するべきこと、すべきでないことを知るために、まずは肌の仕組みから学んでみましょう。さらに、今すぐ取り入れたいスキンケアテクから生活習慣、食事法などをご紹介しています。美肌は1日にしてならずです!
■肌の「仕組み」を解説!
【美肌を育てるとはバリア機能を育てること】
① 肌の最表面にある、厚さ0.02mmの「角層」
② NMFという水性の保湿成分を含んだ「角質細胞」が緻密に並び、その隙間を脂性の保湿・成分「細胞間脂質」が埋めながら細胞同士を接着してている
③ 角層が健康だと、外敵の侵入を防ぐバリア機能が高く、潤って見た目もキレイな肌に
【バリア機能が低下するとさまざまなトラブルが発生】
① 間違ったスキンケアをしたり、食事や睡眠などの生活が乱れたりすると、角層の代謝が乱れて健康な角質細胞が育たなくなる
② 細胞間脂質も作られにくく、日常のスキンケアによる流出などで量が減り、スカスカの状態に
③ すると外的刺激が侵入し、さまざまな肌トラブルを引き起こす
■肌質を改善するための4つの『スキンケア』
【1】バリア機能を左右する「クレンジング」に注目
クレンジング料や洗顔料に入っている、汚れを落とす界面活性剤は、同時に肌のバリア機能を担う細胞間脂質を洗い流してしまうことがあります。洗浄力が強すぎないものを選び、時間をかけずに洗うことが大切です。
【2】毎日の「スキンケア」を大切に
保湿成分配合の化粧水で肌を湿らせて耕し、乳液やクリームなど油分が入ったアイテムで潤いを閉じ込めるという2ステップが重要です。化粧水だと潤いが保てない...という人には、より保湿力の高い化粧液もおすすめです。
『セラミドバリアクリーム』は「角層のバリア機能」に着目し開発した、天然セラミドを主成分とする当院オリジナル高機能保湿クリームです。分保持力・抗炎症作用が高く、角層のバリア機能が整います。ニキビや肌荒れが出来にくくなり、キメと透明感が高まります。
【3】一年中「UVケア」を徹底
朝スキンケアの後、無色の日焼け止めを顔全体から首までムラなくなじませ、ベースメイクをしましょう。スキンケアとは本来、ダメージを未然に防ぐためのものです。炎症や老化の原因となる紫外線をカットすることは、高価なスペシャルケアよりもずっと、肌の美しさを守ってくれます。
【4】肌を「こする」のはNG!
肌に摩擦は禁物です。また、血行の悪さを感じるときはホットタオルやホットアイマスクで肌を温めましょう。不要な摩擦を避けるため、スキンケアやメイク以外のときは顔を触らないように気を付けましょう。
■心がけたいつの2つの「生活習慣」
【1】「睡眠」をきちんと取ってバリア機能を修復
1日~4時間といった睡眠不足の状態が続くと、脳が酩酊状態になり、体のあらゆるパフォーマンスが落ち、うつ傾向になることがわかっています。また、日中の活動や外的刺激によってダメージを受けた肌が修復の活動を行うのは、夜の睡眠中です。睡眠時間が少ないと即時的に肌の調子が悪くなるのはもちろん、肌の修復が追いつかず、老化が進行してしまうのです。さらに、肌に悪影響を与える精神的ストレスも、睡眠不足と密接に関わっています。理想的には6~7時間ですが、無理な日は最低でも5時間は寝るようにしましょう。
【2】「運動」も大切
運動をすると筋肉量が増えて代謝が上がったり、成長ホルモンの分泌が促されたりという事実は古くから知られていましたが、最近の研究で、体操による筋肉刺激を続けることでシミやシワが減ったというデータがあります。体を動かして筋肉を保つことは、スタイル維持だけでなく美肌にも欠かせないのです。ただし朝のランニングなど太陽光の下での長時間の有酸素運動は、紫外線を浴びて光老化や酸化につながるので注意が必要です。肌のためには筋トレとストレッチ、日焼け対策を万全にしてのウォーキングがおすすめです。
■美肌に導く「食事法&インナーケア」
▪『たんぱく質と脂質』で美肌を育てる
美容意識の高い女性に食生活を伺うと、多くの方が野菜中心や糖質オフを意識しているようです。でも、肌の構成要素は主にたんぱく質、細胞ひとつひとつの細胞膜は脂質が欠かせません。食べ物でたんぱく質と脂質を補わないと、いい肌は育たないのです。さらにたんぱく質は、肉、魚、豆、乳製品など異なる種類のものをとるのがおすすめです。もちろん野菜類や主食も必要で、バランス良く食べることが栄養素を効率的に使うことにつながります。
また、発酵食品も意識して摂取しましょう。腸内環境を整えると肌の水分量が上がることが、研究によって知られています。栄養バランスを整える「サプリメント」も活用して、アミノ酸やビタミン、腸内細菌を効率よく補給することも良いでしょう。
自身のインスタグラムで美肌に繋がる、栄養バランスを考えた料理を紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。(@tomoko_keida)