WEB『DIETポストセブン』(5月11日掲載)

特集「50代美容の悩みトップ3は、シミ、シワ、たるみ 改善する方法は?専門医が解説」に慶田院長の監修・取材記事が掲載されました。

アラフィフになったのを期に、肌のハリが衰え、シミやシワが目立ち始めた...なんて悩みを抱えている人は多いかと思います。加齢や閉経などで体の変化が著しい50代にとって、特に多い美容のお悩みトップ3が「シミ、シワ、たるみ」です。このお悩みの原因と、美容医療での治療法を紹介しました。

【50代から特に多くなる、美容のお悩みトップ3】
50代の患者さんのお悩みトップ3は、ずばり上位から「シミ」「シワ」「たるみ」です。仕事や子育てなどで忙しい日々を過ごしていて、50代になって一段落、ふと鏡を見たら気づいてしまうのが、この3つのお悩みです。それぞれを詳しく解説します。

■悩みNo.1「シミ」
シミと呼ばれる状態にはさまざまな種類があり、それぞれの性質・濃さなどによって治療法も大きく異なります。シミと思っているものの中には、実は"皮膚腫瘍"だったというケースも多いんです。

① 実はシミは若いうちからできている!
誰の目から見ても加齢症状が明らかになるのが50代ですが、実は20歳を過ぎたら誰もが薄いシミができ始めています。それは子どものうちに、シミが作られるのに十分な紫外線を浴び尽くしているからです。特に、色白の人は20代前半からでもシミが目立つように感じます。30代になると目のいい人はシミに気づき始めますが、目が悪かったり、ご自身の肌をあまり気にしていなかったりした人が、「最近になってシミが出てきた」と気になり始めるのが50代なのです。
先ほど述べた通り、シミは20代からでき始めていて、遠目にも見えるようになるのが50代です。すでに進行していたものが浮き彫りとなり、気づいたときには化粧品を使っても隠しきれなくなってしまう、そんな大きな曲がり角が50代といえます。

② お手入れを怠っていた人は改善の余地あり!
シミやくすみ、肝斑、肌のキメ、透明感は角層や表皮状態を表しているものなので、日頃のお手入れを怠っていた人は、皮膚の外側から塗るもので改善することもあります。
例えば、肌のお手入れを何もしていなかった方は、保湿をするだけで肌がふっくらとして、ツヤが出るんです。うるおいのない肌はパサついていて透明感がないので、それが改善されることで見た目がよくなります。

③ 表皮内腫瘍の可能性も!
シミには老人性イボ(脂漏性角化症)と呼ばれる「表皮内腫瘍」も混ざっています。このように、シミの中にはいろんな皮膚病も含まれています。
シミ(日光製色素斑)は焦げ茶色に目立ってきますし、老人性イボは盛り上がってくるので、ファンデーションなどでは隠しきれません。気になるシミができたときは、老人性イボなら『CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)』で削る小手術、シミや初期の老人性イボなら『ピコレーザー』の衝撃波で壊してかさぶたにして取る治療(ピコスポット照射)など、美容医療機関ならお悩みにきちんと応えてくれます。

■悩みNo.2「シワ」
深いシワがあると、どんなに肌がきれいでも老けて見えてしまいますよね。だんだんと出てくるシワは、美容医療に頼るのがおすすめです。

① シワは30代から少しずつ発生している!
若い頃は目に見えにくいシワですが、30代からちりめんジワが出てきます。美意識が高く治療を早めに始める人もいますが、仕事や子育てに追われていたら気にしている暇もないですよね。特に気になるほうれい線や、目の周りのシワは、美容医療機関での治療を始めるのが早ければ早いほど効果があります。もちろん50代でも遅くはありませんし、セルフケアと違って確実に改善することができます。

② 美容医療でシワの悩みを解決!
表情ジワであれば『ボトックス注射』、深いシワであれば『ヒアルロン酸注入』、ちりめんジワであればマシン系の照射治療などを複数組み合わせて施術します。
30代であれば、ほうれい線や目の下のくぼみにヒアルロン酸を入れれば、一度でかなりの効果がありますが、50代となるとたるみによる影響が強くシワは深くなっているので、いくつかの施術をコンビネーションで行う必要があります。
そして、治療の開始時期は早ければ早いほど老化を遅らせつつ、一回あたりの治療の単価が低くなり、結果もはっきりと得られます。

■悩みNo.3「たるみ」
ふと鏡を見たら、頬やフェイスラインに以前よりもたるみが...と思ったときこそ、早めに美容医療機関の受診をおすすめします。

① 加齢とともに目に見えるたるみの原因
たるみについては、30代あたりから徐々に輪郭が崩れて、顔がたるんできます。やはり、誰の目にもはっきりたるみが明らかになるのが、シミやシワと同様、50代です。
たるみの原因は大きく分けて3つあると言われています。たるみを引き起こすのは、皮膚(主に真皮)と皮下組織(脂肪)と筋肉、顔面骨の老化が主な原因です。

② 施術の中で一番難しいのがたるみ!
美容医療でたるみは改善できますが、実は数あるお悩みの中でも、たるみ治療が一番難しいんです。例えば、ドレープ状にたるんだ目元に『ヒアルロン酸注入』すると、加齢により皮膚の内部構造がスカスカになっているために、ヒアルロン酸が思うところにとどまらず、たるみが余計に強調されてしまうことがあります。その場合、皮膚のハリを取り戻して根本を改善させてからでないとヒアルロン酸を注入できません。
ほうれい線やマリオネットライン(口角下のシワ)は頬全体のたるみによって生じるので、土台からしっかり引き上げると、シワが浅くなることもあります。『ウルセラ(ウルセラシステム)』は皮膚を支える土台ともいえる「SMAS層(表在筋膜)」や「顔面靭帯」にまで作用し、たるみを強力にリフトアップできます。

どのような施術をする必要があるかは、顔立ちや肉付きなどによって一人ひとり違います。当院では確実な効果を得るため、しっかりと患者様に合ったプランを練ってから施術をします。お悩みの方は、カウンセリングを受け、任せて安心だと思ったら、少しずつ治療をするのがベストだと思います。

【50代は丁寧なセルフケアに加えて、美容医療を】
50代になると、セルフケアだけで「シミ・シワ・たるみ」この3つのお悩みを劇的に解消するのは難しいです。40代を過ぎでも、スキンケアを丁寧にした上で、シミやくすみや肝斑の改善や、透明感やキメのために保湿は必要ですし、紫外線をブロックすることももちろん欠かせません。
けれど、一度生じてしまった加齢変化をセルフケアで戻すことはできません。出てきたものをどう食い止めていくのか、が問題になってくるので、セルフケアを丁寧にしながら、気になる老化症状には医療機器を使った施術を受けることをおすすめします。


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