WEB『NEWSポストセブン』 (2015年5月31日掲載)

特集『若い女性の薄毛 過剰なダイエットによる栄養不足で増加傾向』に慶田院長の監修記事が掲載されました。

『NEWS ポストセブン』は小学館が発行する「週刊ポスト」「女性セブン」「SAPIO」「マネー ポスト」4誌を統合したニュースサイトです。各誌の最新記事・コラム等がネット向けに掲載されています。今回数あるトピックスの中から"ライフ"のカテゴリーで若い女性の「びまん性脱毛」についてお話しています。

【薄毛が気になる若い女性が増えている】

薄毛の悩みといえば男性のものでしたが、最近は、「抜け毛がひどい」「つむじが禿げてきた」など薄毛に悩まされる若い女性が少なくありません。

なぜ、若くて健康そうな女性を薄毛の悩みが襲うのか。
育毛・発毛治療にも詳しい慶田院長が解説しました。
全体的に髪の毛が抜け、ボリュームもなくなって分け目やつむじの地肌が大きく見えることもある「びまん性脱毛症」は20代前半でも発症します。

「これという原因が定まりづらいのが『びまん性脱毛症』です。ストレスによるホルモンの激しい変動、過剰なダイエットによる栄養不足などが原因と考えられています。食事を抜くのはもちろん、一品目ばかり食べる"ばっかり食べ"、極端なベジタリアンも栄養不足のもとです。若いと体力の余力があるので偏った食事でも最初は普通に過ごせます。でもしばらくすると、髪や爪、肌に栄養が行き届かなくなり薄毛につながりやすいんです」

「若い人ほど満足な食事を摂らない傾向は薄毛にも影響していると思います。体が細くなれば美しくなれると考えないこと。お肌や髪のためにも、ビタミンやミ ネラルをバランスよく摂り、タンパク質も摂って運動し筋肉をつけ、十分な睡眠をとってください。薄毛というと頭にばかり目に行きがちですが、首まわりのス トレッチをして頭頸部の血流をよくしてあげるのもよいですよ。また、ビタミン剤は多量にとると肝臓に大きな負担がかかるので、あくまで補助的なものにとど め食事をメインに栄養をとってください。
歳を取って別の原因で薄毛になったとき、回復できる可能性はもともとの本数に左右されることが多いんです。髪だけでなく30代くらいになったときの肌など、見た目にも影響します。だから、若いときに無理をしないでください」

厚生労働省の発表では、近年の若い女性のエネルギー摂取量は終戦直後の食料難のころよりも低くいといわれています。また「穀類」「魚介類・肉類・卵・大豆(大豆製品)」「野菜」の3食品群を組み合わせて食べている割合も他の世代に比べて低く、カロリーが足りていたとしても栄養バランスも良いとはいえません。
髪のためにもお肌のためにも、バランスが取れた健やかなからだ作りが大切ですね。