WEB『Precious.jp』 2020年11月29日掲載

特集「皮膚科専門医に聞く!冬の「マスク肌荒れ」、その原因と対策とは?」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

これまでの季節的なマスク着用とは違い、1日中マスク着用を求められる生活に変わり、なんとなく肌に不調を感じている人も多くなってきました。そのような肌の不調を軽く考え、ケアせずに放っておくと、エイジングの引き金となり、シワやくすみなどの肌老化につながってしまうことがあります。エイジングを加速させないためにも今からしっかりと対策をしていきましょう。

【冬のマスク生活で気をつけたい肌トラブルとその対策】
冬のマスク生活では、これまで以上に肌の乾燥に注意が必要です。マスクをしているとマスクの布に肌の保湿成分が吸い取られ、肌の乾燥が進行します。そこにきて、冬は湿度の低下や、暖房による室内と室外の気温の寒暖差も加わり、肌の乾燥はさらに加速します。乾燥した肌はバリア機能が低下しているため、少しの刺激でも炎症を起こしやすく、マスクで肌が擦れることで、赤みやかゆみ、湿疹などを伴う『マスク皮膚炎』が生じやすくなります。
『マスク皮膚炎』のような症状が出ないにしろ、肌が少しでもヒリヒリ、チクチクする場合は、バリア機能が弱くなっているサインです。肌内部では微弱な炎症が起きている可能性があり、これが続くと細胞や組織にダメージを与え、シミやちりめんジワ、くすみ、ハリ&弾力の低下など肌老化へとつながってしまうこともあるので要注意です。
また、冬は気温が低いため、汗の影響が少ないように思われますが、室内は暖房が効いているので、マスク蒸れによる汗の刺激で肌荒れも起こります。皮膚温が高くなると汗だけでなく皮脂量が増え、さらにマスク擦れによる角質肥厚も起こり、毛穴がふさがれ『マスクニキビ』もできやすくなります。冬のマスク生活において、エイジングを加速させないためには、少しの違和感も見逃さず、早めのケア&対策を心がけることが重要です。

【マスク下の肌トラブルを予防する3つのポイント】
■1:乾燥を防ぐためにも、保湿は丁寧に行うこと
擦れや汗による蒸れ、マスクを外すことでの急激な乾燥など、マスクをしていることで受ける肌ストレスは相当なものです。そんな肌には、何よりも保湿が重要です。肌が乾燥していると感じる時は、保湿乳液やクリームを塗り重ねるようにしましょう。保湿の際には、肌あれ予防に有効な成分・トラネキサム酸が配合されたものや、肌内部の水分を保持する働きのあるヒアルロン酸、セラミド、グリセリン、アミノ酸、多糖類、多価アルコール類、加水分解コラーゲンといった潤い成分を含むモイスチャライザーがおすすめです。
ナビジョン TAホワイトエマルジョンⅠ』(銀座ケイスキンクリニック取り扱い120ml¥8,500)は、トラネキサム酸と資生堂の独自開発成分4MSKを配合した美白乳液です。メラニン色素の生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぎながら、みずみずしい潤いに満ちた素肌に導きます。肌がべたべたするくらいの量をしっかりと塗ることで、効果もより高まります。ニキビがある人も軽やかなタイプのクリームは塗りましょう。

肌が十分に潤っていると、バリア機能も正常に働き、外部からの刺激に負けない、健康な肌を保つことができます。また、肌に不調を感じる時は、保湿力の高い1品で潤いを補うシンプルケアに切り替えましょう。バリア機能が弱っている時は、化粧水でもしみることがあります。そんな時は、肌に浸透せず、表面で膜を作って保護してくれるバームやオイル状のアイテムがおすすめです。肌バリアの機能を担う皮脂と細胞間脂質を補い、肌をしっとり保湿してくれるバーム系の『メディコルスキンリピッド15/33』(銀座ケイスキンクリニック取り扱い Ⅰ¥4900 Ⅱ¥5400)は刺激を感じにくいという患者様が多いです。万年ドライ肌の方はこってりと重めなスキンリピッドⅡの補修クリームを最後に使うのがおすすめです。

■2:マスクの着用時間を抑え、サイズに合ったものを使用
マスクと肌の摩擦を減らすため、着用時間はなるべく抑えるように心がけましょう。さらに気をつけたいのがマスクの素材です。マスクをしながら話をすると肌が擦れるので、硬い生地は避け、肌当たりが良く、内部の熱や湿気を逃す、コットンやシルクなど通気性の良いマスクを選ぶようにしましょう。サイズが合わないものを使用すると摩擦が増える原因にもなります。自分のサイズにあったもの使うこともポイントです。
マスクが触れる部分には、いつも以上に保湿クリームをしっかり塗ることも忘れずに。擦れにより、保湿成分が取れるのを防ぐ他、摩擦による刺激を軽減できます。当院では、天然セラミド配合の「セラミドバリアクリーム」が、バリア機能を高め、肌をやさしく守るので人気です。水分保持力・抗炎症作用が高く、しっとり感がありなが重すぎず塗り心地がよいので、顔から体まで全身に使用している方が沢山います。

■3:汗をかいたら、洗顔もしくは、こまめに拭き取ること
マスクの肌あれの原因のひとつが、肌表面に残る汗の成分。汗をかいた時は、できるだけ洗顔でしっかりと洗い落とすのがベストです。外出先で洗顔ができない場合には、こまめに汗を拭き取るようにしましょう。汗に含まれるミネラル分は、水を使わないと落ちないので、ハンカチなどを水で濡らして拭き取るようにしましょう。洗顔後や汗を拭きとった後は保湿も忘れずに行いましょう。

■4:肌荒れが続く時は、美容医療の力を取り入れること
マスクによる肌荒れにお悩みの方には、炎症を鎮めて肌の再生を促す『プラズマシャワー』が人気です。強力な滅菌作用でニキビをはじめとするさまざまな皮膚トラブルを引き起こす細菌やウイルスを死滅させることができます。悪玉菌がいなくなった後は、もともと表皮内に住んでいる美肌菌が急速に増えて肌フローラが健康な状態に整うのでご安心ください。
また、プラズマ照射後30分以内は、薬剤の浸透を高めるので、お悩みに合わせて薬剤を選択します。マスク皮膚炎やマスクニキビにお悩みの方には抗炎症と肌再生作用が高い『サイトプロMD』(骨髄幹細胞培養上清エキス)の導入がおすすめです。

◇肌再生プラズマシャワー◇
初診患者様限定 ¥25,000
初回トライアル¥28,000

是非、ご参考になさって下さい。


WEBPrecious.jp20201129.png