WEB『PRESIDENT WOMAN』 2020年6月1日掲載

特集「吸収しないどころかくすむ恐れも化粧水は"顔をパンパンと叩いて入れる"は、なぜ大間違いなのか」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

よかれと思って日々、行っている美容法が、実は肌を傷め、老化を加速させることがあるかもしれません。

【間違い美容法】ファンデもしっかりアイメイクも、同じクレンジング剤で落としている

アイメイクをきちんと落とせず、肌に残ってしまうと、黒ずみの原因になります。また、しっかりアイメイクをしている場合も、時間をかけてこすらないとメイクを落としている場合は摩擦によって皮膚に刺激が加わり、シワやたるみを引き起こすことになってしまいます。
こすることなく、1分ほどでさっと落とせるようなら、いつものクレンジング剤を使っても構いません。ただ、落ちにくいウォータープルーフのマスカラやアイライナーを使った日は、まず専用のクレンジング剤でアイメイクを落としましょう。おすすめは、コットンにたっぷりクレンジング剤を含ませ、やさしく目元にのせ、ゆっくり滑らせる方法。クレンジングがメイクと乳化するまでちょっと待つのがコツです。お湯で落ちるフィルムタイプのマスカラやアイライナーは、こすり過ぎを防ぐのに役立ちます!
そのあとは、メイクの重さに応じたクレンジング剤で、きちんとベースメイクを落としてください。

【間違い美容法】夜、メイクを落とし忘れても、翌朝パックすれば大丈夫だと思っている

昔に比べて、ファンデーションなどのコスメの質はかなり良くなっています。しかし、長時間、メイクを落とさないでいると、コスメに含まれる油分などが汗や皮脂と混ざって肌に有害な過酸化脂質に変化します。すると、肌のターンオーバーが乱れるほか、表皮が軽い炎症を起こして角層が乱れ毛穴が目立つようになったり、くすんだりして肌の老化が加速します。翌朝パックしても、ダメージを回復することは難しいのです。
朝メイクをして翌朝まで落とさないと、24時間近くメイクをし続けていることになります。
必ずその日のうちにしっかり落とすようにしましょう。
また、お得な大容量のシートパックは、細菌が繁殖しないよう防腐剤やその代替成分がたっぷり使われています。パックの美容成分の効果よりも、そうした刺激物を肌に〝湿布〟する害が心配です。パックは個包装のものを、ここぞという時だけ使うようにするのが正解です。

【間違い美容法】化粧水は、顔をパンパンたたいてしっかり奥まで入れ込む

化粧水をどんなにたたき込んでも吸収率は変わりませんし、真皮まで届くこともありません。それどころか、皮膚を刺激すると防御反応として角層が厚くなったりメラニンが過剰につくられたりして、肌がくすむ恐れがありますし、刺激によって炎症が起こることもあります。また、皮膚をたたくと一時的に血管が収縮して、そのあと拡張するので血行がよくなったように感じられますが、それもまやかしです。

化粧水をつけるときは手のひらでやさしくなじませ、最後に手のひらで顔を包み込むのが基本です。コットンを使う人もいますが、肌をこすりがちなので使わないほうが無難です。
化粧水はほとんどが水分です。角層を濡らしているだけなので、手の平全体を使って隅々までやさしく包み込むように馴染ませれば充分です。化粧水の後は、セラミドやアミノ酸など肌内部の水分を保持する働きのある保湿成分を含む乳液やクリームでうるおいをキープしましょう。
日本人はベタつきを嫌う傾向にあり、圧倒的に保湿剤を塗る量が少ないようです。化粧水のあとの乳液やクリームは、パール粒2個分以上を使って、手が肌に吸い付くくらいしっかりとなじませます。顔から首、デコルテまでお忘れなく。
角層のなかで保湿の役割を担うバリア物質のなかでも、水分保持の約8割を占めているのが角質細胞間脂質(セラミドなど)です。皮脂の水分保持の割合は2~3%程度に過ぎません。つまり、‶皮脂がある=うるおっている″ということではありません。皮脂が気になる人も、保湿は十分にするようにしましょう!
天然セラミドを主成分とする当院オリジナル高機能保湿クリーム『セラミドバリアクリーム』は、水分保持力・抗炎症作用が高く、しっとり感がありながら、重すぎず塗り心地がよいので、顔から体まで全身に使用することができます。
銀座ケイスキンクリニック取扱い ¥5,000(30g)

是非、ご参考になさってください。


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