WEB『日経WOMAN Terrace』 2020年12月10日掲載
慶田院長が『日経WOMAN Terrace』内のアンバサダーブログを更新しました。
日経ARIA 特集『私の最強女友達』の第1回は、『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』(幻冬舎)など、切れ味良いエッセイが人気のジェーン・スー氏が語る女友達の重要性。
ジェーン・スー『女友達は元本割れしない唯一の資産』
以下、このテーマについて慶田院長がアンバサダーブログを更新しています。
忙しくて、ついついアンバサダーブログを書きそびれていましたが、(締め切り迫る論文執筆を後回しにしても・・・)このテーマは語りたいこと満載です。
やはり私にとっての親友は、横浜雙葉の同期、女子医大の同期たちです。彼女たちは、私がまだ何者でもなかった、というか、クソダサい時代を知っていてそれでも愛してくれた貴重な存在。具体的には、眉ボーボー・ぽっちゃり・アトピーあり・三つ編み・眼鏡・がり勉・本の虫・極度の運動音痴・趣味は園芸と美術・三国志オタク・話し出すと止まらないetc、、、、モテない要素満載の少女時代で、素は今でも変わっていません。
大学時代失恋して寝込んだ時も、患者様や上司に叱られ過ぎて病気になった時も、開業してオーバーワークで息も絶え絶えだった時も、長女が組体操の事故で大怪我して3か月間寝たきりになった時も、その他プライベートでの数々のトラブルが重なり挫けそうになった時も、支えてくれたのは女友達でした。
自分自身の勉強、研究、国家試験、専門医試験、診療、育児、開業、、、中学時代から定期的に襲う重度の片頭痛発作、過労による産後うつ病などを抱えながら、フルタイム勤務を21年間続けてきました。ちなみに、私がどんなに辛くてもいつも笑顔でいるのは、笑う事によって自分は幸せで人生は楽しいんだと脳を騙すため。でも、女友達と会った後は、くだらないことでふざけて合って、気づけば心からの笑顔になれます。
20代半ばから40代の今まで、正直なところ本当に苦しい時代でした。もちろんその大変さの中に、楽しみを見つけて人生は進んでいくのですが、外部に発信している楽しそうなエピソードはほんの一部。私の真の苦しみを知っている親友たちは、「よくぞ挫けなかった、倒れなかった、諦めなかった、」と、そこを褒めてくれます。表面的な成功だけを見て羨ましがったり、妬んだりする、「知り合いレベルの友人」と、言葉の裏を探らなくても済む「信頼できる友人」の違いはそこでしょうか。
女友達の素晴らしさを思うに、彼女たちがいなければ人生の重すぎる色々を決して乗り越えられなかったに違いなく、まさに必要不可欠、水のようにないと枯れちゃいます。
学生時代の友人は別格ですが、大人になってからも腹のうちを話せる友人が何人も出来たので、要は付き合いの長さではないと思います。40過ぎてカラダはあちこちガタがきますが、人生経験を積んだメリットも。「この人は善人だ。性格は陽性で、裏表がなく誠実だ。おまけに面白くて深みがある。」など、人柄をキャッチする能力は向上しました。そして、馬の合う友人が、「絶対合うと思う」と紹介してくれた女友達は、間違いなく気が合うので、類は友を呼ぶのでしょう。
女友達のよさをジェーン・スー氏はこう語ります。
〝パートナーのようにお互いを縛るものがないのもいいんだと思います。″
まさにその通り、相手を縛らず、求め過ぎず、でもお互いに求めあえる関係、それが女友達の良さですね。特殊な関係以外、パートナーは一人しか選べませんが、女友達は何人いても浮気にはなりません。
理由がなくても会いたくなって、ただおしゃべりするだけで癒されるけど、毎週末一緒にいてほしい、自分の予定に付き合ってほしいなど相手を縛らないのが女友達。どちらかが苦しい時には、どんなに忙しくても時間を作って駆け付けて、ただ寄り添う。会えない期間があっても、心の距離は近いまま。相手のしていることを否定せず、でも意見を求められたときは率直な意見を言い合える。私にとって最強の女友達はこんな感じです。
ジェーン・スー氏のこの言葉にも共感します。
‟友達にお互いに刺激し合う関係は求めてないですね。言葉は強いですけど、友達に「使える」「使えない」とか、「この人といたら成長しない」みたいな生産性を求めるのはちょっと下品だと私は思いますね。"
友人の活躍は自分のこと以上に喜びますし、実際に仕事が超絶できる友人が多いですが、付き合う上で社会的な肩書きは正直どうでもよいのです。そして、友人の肩書を利用しないというのも私のルールです。
〝人間関係は、自分を映してます。外に求めるんじゃなくて自分を充実させていけば、いい関係が築けると思いますよ。″(ジェーン・スー氏)
相手にも会いたいって思ってもらえるかどうかが、友人関係の構築の鍵。合わない人とは距離を置き、会いたい人には会いに行く。人生長いようで意外と自由時間は短いから、本当に好きな人と時間を過ごし、一緒に年齢を重ねていきたいですね。