特集/ニキビ治療マニュアル ニキビ患者のスキンケアと化粧
特集/ニキビ治療マニュアル ニキビ患者のスキンケアと化粧
慶田 朋子 林 伸和
Key words:ニキビ(acne),スキンケア(skin care),化粧(makeup),洗顔(face cleansing),
日焼け止め(UV protection),QOL(quality of life),ケミカルピーリング(chemical peeling)
Abstract ニキビの治療と予防においてスキンケアが果たす役割が大きいことは周知の事実である.実際誤ったスキンケアを行っているために,治療に難渋する場合は多い.スキンケアの基本は洗浄,保湿,紫外線防御であるが,患者の肌の状態に適した方法を指導する必要がある.最近ではニキビに対するケミカルピーリングが普及しつつあるが,ピーリング後の皮膚はバリア機能が低下しており特別なスキンケアを必要とする.スキンケアの延長上にある化粧(メイクアップ)は社会生活上の必要性だけではなく,ニキビによって障害された精神面のQOLを改善させるためにも有効な手段である.ニキビを悪化させないような化粧品の選択,化粧方法の指導は今後の臨床の場で重要となると思われる.