コラーゲン・コラーゲン線維・膠原線維
コラーゲンとは、人間をはじめとする動物の体内に最も多く含まれるタンパク質の一種で、皮膚や筋肉、内臓、骨、関節、目、髪などあらゆる組織に存在し、主に細胞をつなぎ、支える役割を持っています。人間の体は約20%がタンパク質でできており、その1/3はコラーゲンが占めています。
コラーゲンはそれだけ、人間の体になくてはならないものですが、その量は10代後半をピークにして加齢とともに減少していきます。皮膚の真皮では、水分を除けばコラーゲン線維は約70%を占める主要成分で、網目状のネットワークをつくることで、細胞を規則正しく整列させて、皮膚をしっかりと支え弾力を保持しています。
ですから、加齢や紫外線、喫煙、過労などの酸化ストレスの影響によりコラーゲン線維が変性、減少するとお肌の弾力が失われ、シワやたるみの原因となります。では、不足したコラーゲンを補うため経口で摂取するとお肌にも効果があるのでしょうか?残念ながら口から入れたコラーゲンは、胃腸でアミノ酸に分解され、その時点でコラーゲンではなくなってしまいます。
しかし、アミノ酸の血中濃度が上昇することで、コラーゲン線維をつくる線維芽細胞を刺激し、生成を促進させる可能性が報告されています。コラーゲンの摂取量は1日に約3~10gが望ましいとされています。魚の頭や鶏の皮などは20~80%程度がコラーゲンです。また、お肌のためのコラーゲンの摂取量は1日3~5gの摂取量が理想とされています。コラーゲンとビタミンCを一緒に摂ることで正常なコラーゲン線維がつくられやすくなります。1日に必要なコラーゲンの摂取量を考え、意識してコラーゲンを多く含む食品を摂取していきましょう。